本動画は、マイクロスコープを活用した神経を残す治療「部分断髄法」についてです。ぜひご参考ください。
他院での神経を残す治療後より「ジーンとした」痛みが残り、当院を相談・受診された患者さまの症例です。
レントゲン診査では、神経(=歯髄)に達する深いむし歯に対して覆髄材(神経を保護する薬)が使用されていることが推察されます。
レントゲンで見ると、根管治療をしている跡がないため、「歯の神経はまだ大丈夫!」と判断する患者さまや歯科医がいます。
ロサンゼルスご開業の根管治療専門医 清水先生のご講演からの引用です。ドクターリクッチの病理切片とレントゲン画像となります。
上レントゲン画像では、むし歯は歯の神経(歯髄)にまで至っていないように見えますが、実際に病理切片ととり検査すると、むし歯の細菌感染は神経に至り、歯髄炎を起こしていることが分かります。
そのため、当院では神経を残せるか否か?根管治療が必要か否か?は、術前の問診で得た現在の病状や症状から推断しつつ、実際に歯の神経をマイクロスコープで診ることで最終診断をしています。
本症例は、一部感染歯髄を取り除き、その部位にMTAを貼薬する「部分断髄法」を行いました。
経過は良好です。
当院では、マイクロスコープを活用した精密歯科治療を行うことで、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し日々の臨床に取り組んでいます。