選択

『ベストな選択にこだわる人は、結局選択ができない人生を送る』(為末 大)

なかなか厳しい言葉ですね(笑)
陸上競技、ハードルのスペシャリスト為末大さんの言葉です。
我々は日々の生活の中で、常に「選択、、決断」を迫られて生きています。

仕事、趣味、さまなざまなシーンで大なり小なりの決断をしています。
歯の治療においても同様でしょう。

「またやり直し治療が必要になるではないか?」
「今度は歯を抜かなくてはいけないのでは?」
悩みは尽きない。。。ベストな選択はなにか?を考えます。
ひとりで考えれば考えるほど、答えは出ない。
悪い可能性ばかりが膨らみます。
悩んで当然のことでしょう。

しかし、考えてばかりでは結論はでない。

「考える」とは、迷っている証拠。
考えたままでは、迷うばかりです。つまり、決断なき思考は、妄想なのです。

自分が責任をとることのできる決断が、「その時の自分」に正しい決断なのでしょう。
そのような決断に導く思考過程を『考える』という行為にするべきしょう。
今できる方法を決断する、ということなのでしょう。

『議論の多くは仮定と確率と程度の話で、だから0か100か白か黒かしかない人とは議論ができない。また、仕事の多くは大事なことを絞って、それ以外は妥協や利害調整の連続で、白黒主義者は仕事も破綻させがちになる。』(為末 大)

『どんな物事でもそうですが、白黒だけでは割り切れない選択や決断の必要な場面が頻繁に出てきます。』(羽生 善治)

自分自身も周りの環境も、日々変化します。口内の状況も同じです。

正しい判断は、その時その時変化するでしょう。

「昔はこうじゃなかった、、」(過去への依存)
「以前はこうやったら治った」(過去の成功)
「この治療なら絶対治りますか?」(未来への保証)
「死ぬまで持ちますか?」(未来への不安)

過去と未来はコントロールできません。
コントロールできるのは、「今」の決断です。

当院では、現在の状況を精査、診断し、
過去のご苦労をお聞きするカウンセリング、
未来への不安の払拭をすべく治療計画を立案し、治療に臨みます。

コントロールすべきことに全力を尽くし、日々の臨床に取り組みます。