左下奥歯にヒビ 神経の治療 虎ノ門ヒルズ神谷町霞ヶ関の歯科歯医者

左下奥歯に痛みがあり来院されました。10年ほど前に治療をされたとのこと。痛みは強い鈍痛で、かむと違和感があります。患者様はご自身で「つめものと歯が割れているのでは?」とのご診断があり、レントゲンとマイクロスコープにて精査させていただきました。
マイクロスコープで20倍拡大すると、矢印部だけでなく、小さなクラック(ヒビ)がいたるところに認められます。レントゲン(中央の写真)からは、かなり深いむし歯があったところにセラミックインレーを詰めていることがわかります。右写真のレントゲンからは、下あごが華奢ではあるものの、関節がしっかりしており、奥歯に過大な力がかかりやすいことが推察されます。患者様にお伺いすると、歯ぎしり(かみしめ)のご自覚がありました。

肉眼の3倍拡大で観察すると、クラック(ヒビ)の状況は全くわかりません。しかし徐々に拡大率を上げることで、クラックの部位、むし歯の位置、セラミックインレーの状況を精査することができます。患者様にみていただき、ご説明させて頂いた上で、根管治療をさせていただきました。

まずはラバーダムです。むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。治療中に歯の内部に唾液がはいると再感染し、治りづらくなりなります。一本だけを隔離して治療します。
拝見すると、クラックからむし歯が進行していました。また以前の治療もかなりむし歯が深くまで進行していたようで、神経にまで到達していました。相当痛かったこととでしょう。患者さまの忍耐に頭の下がる思いでした。

下の6番目の歯は、右図のような形態をしています。根管治療とは、歯の神経にまで及んだむし歯(細菌の感染)を除去することです。
根っこが2つあるのですが、この中に、2~4本の神経が存在します。その神経の存在するスペース(根管)を無菌的にしてあげることが、根管治療(神経の治療)の目的となります。
そのためには必ずラバーダムが不可欠です。

根管形態は複雑怪奇です。根管治療CTマイクロスコープは不可欠でしょう。高倍率のマイクロスコープは、安全確実なる治療を約束します。当院では、マイクロスコープ、ラバーダムなど、保険の治療にて行っております。しっかりと治したい!と思っていらっしゃる患者様、おまちしております!