根管治療 診断基準 東京虎ノ門ヒルズ霞ヶ関神谷町歯科歯医者

根管治療を必要とする歯を診査する際に、その歯の現在の状態をあらわす診断基準には2つの見方が必要です。

診断により、病状を把握、治療方針が決まり、その後の痛みが予測できます。

診断基準は、以下の2つとなります。
〇 歯の神経(歯髄)の状態→つまりは「歯」。
〇 歯を支える歯槽骨(根尖歯周組織)の状態→つまりは「歯周組織」。
この2つの見方で当院では患歯を診断し、適切な根管治療を行います。

歯髄の診断
歯髄の状況は以下の6型に分類されます。

Initial treatment(はじめての根管治療の場合)
①正常
②可逆性歯髄炎(軽度の炎症。冷温刺激で一過性の鋭い痛みがあります)
③不可逆性歯髄炎(深いむし歯、なにもせずとも痛みがある状態です)
④歯髄壊死 (神経が死んでしまった状態。症状がある場合、ほぼ無症状な場合があります)
Retreatment(2度目以降の再根管治療の場合)
⑤過去に根管治療をした既往の有る歯
⑥だれかが根管治療を開始した歯
この2つは症状がある場合、ない場合様々です。

根尖歯周組織の診断
根尖歯周組織の状況は以下の6型に分類されます。

①正常
②急性根尖性歯周炎(噛んだ時の痛みがあります。何もせずとも痛みます)
③慢性根尖性歯周炎(あまり症状がありません)
④急性根尖膿瘍(根っこの先相当部の歯茎、顔面が腫れ、痛みがあります)
⑤慢性根尖膿瘍(自覚症状は少なく、排膿(膿み)・腫れがあります)
⑥硬化性骨炎(無症状である場合、痛みがある場合共にあります)

歯髄と根尖歯周組織の診断のナンバーが大きくなるほど、以下の表のクラスが1~5へと進みます。つまりは治療の難易度が上がり、治癒の可能性が少なくなるということです。

何事も問題は、早期発見早期対策つまり治療が、事を大きくしない最善の方法です。