神経取らない治療失敗 根管治療 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)

根管治療前の患歯の状態

他院でメタルインレーを装着後より痛みがあり当院を受診された患者様。

神経を残したいとのご希望が強く、当院にて「部分断髄法」を施術し経過を観察していました。

部分断髄法の後、患者様には「術前のCTでも根尖に病変(赤矢印)が認められているので、この度の治療で感染が取り除けているのであれば、この病変は改善します。しかし歯髄壊死(神経が死んでしまっていた)の範囲は大きく、今後病状を見て、神経を取る(=根管治療)が必要となることがあります」と説明させていただいておりました。

3カ月後、拝見させていただくと、患歯の歯根周囲の歯肉が腫れており、歯髄壊死が強く疑われてたため、患者様にご説明させていただき、根管治療をすることとなりました。

上動画はその治療の様子です。

残念ながら、神経を残す治療に100%の成功率はありません。
神経を残すためには、次の3つが関係します。

① 歯髄への細菌感染の有無
② 歯髄のバイタリティー
③ マイクロリーケージの有無
詳細はこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

当院では可能な限り神経を残す治療にチャレンジしておりますが、ときおり残せずに根管治療となる症例もあります。
それは、マイクロスコープでも判別できない「感染の拡がり」が大きかったことによるものと云えるでしょう。その際は、適切に根管治療を行うことで、細菌感染は除去することができ、それにより、その歯は永く永く使用することが可能です。