根尖病変・病巣 根管治療 (新橋内幸町霞ヶ関日比谷歯科)

ブリッジの支えとなっている歯の再根管治療。痛みも腫れもありません。
治療部位は黄色矢印の歯。歯根の先端にはレントゲン所見より”根尖病変”(赤矢印先)が認められます。痛みはないのに、その
治療の必要性はあるのでしょうか?

上動画は、当院での再根管治療の様子(全2回)を動画でご説明しております。

むし歯は、唾液中に存在する細菌の感染症です。歯の内部に侵攻した細菌を駆除することがむし歯治療の目的であり、根管治療の目的です。よって歯の内部にある神経(=歯髄)の存在する「根管内部:」を無菌化することが治療の目的となるのですが、その先端は非常に複雑な形態です。とくに根尖3mmは枝分かれしていることが多く、そこに感染が残存していることで、治癒しないケースもあります。そのようなケースでは、適切な再根管治療を行った上で、歯根端切除術を行うことになります。

なぜ歯根端切除術を行うのか?についてはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/20052

本症例のように、レントゲン上で歯根の先端周囲が黒く見える所見、つまり根尖病変(病巣)がある場合は、周囲の歯槽骨が細菌感染を原因として”かなり”失われていることを意味しています

細菌の感染が歯の内部「根管内」にあれば、通常の再根管治療で治癒します。

しかし、細菌の感染が歯の内部から外部へ拡大している場合は治りません。

その際は、歯根端切除術が必要となるのです。

そのため、まずは通常の再根管治療を行い、治癒の反応を確認すること大切です。
上動画は、当院での再根管治療の様子です。
1回1時間、全2回で根管治療は終了しております。これで治癒しない場合は、根管外の感染を疑うか、歯根先端3mmにある側枝(枝分かれした根管で、洗浄消毒が困難な部位)の感染を疑い、歯根端切除術を行います。

根管治療では、適切な治療コンセプトのもと、適切な治療環境を整えて、無菌的配慮を徹底して治療に臨むことが大切です。

一生に一度の歯科治療、やり直しのない歯科治療を目指し、当院は日々の臨床に臨んでいます。