先日、神経ギリギリまで虫歯が達して、通ってる歯医者の先生の意向で神経を残した治療となりました。
治療後に、食べる時や何もしない時にたまに殴られたような痛みが続く時があります…
鎮痛剤を飲んでも完全に鎮まりません。
治療後まだ1か月も経っていませんが、 だんだん痛みが治まるのでしょうか? それとも、 神経を取ったら楽になるのでしょうか…?
まずは結論から!
痛みが治まることはありますが、おそらくその時は、神経が壊死した時でしょう。
また「神経を取ったら楽になるか?」これはイエスでありノーでもあります。
まずは解説する前に、こちらのリンクの表を御参照頂き、現在の病状と照らし合わせて下さい。
それにより、現在の神経の状態、そしてそれに対する適切な治療法をチェックすることが出来るでしょう!
ご担当頂いた先生は、できれば神経があった方がイイとの優しさをもとに、出来る限り神経が残るような施術を行って下さったのだと思います。
最善の治療法であり、最高の選択かと感じております。
ただ、世界的権威のRicucci先生の文献では、むし歯が、歯の神経まであと1.1~1.5mmまで及んでいる時、『すでに』神経に炎症の兆しが認められる(=歯髄炎)という内容を病理組織切片を根拠として証明しています。
つまり、むし歯が深ければ深いほど、それが神経に近ければ近いほど、むし歯が肉眼でみて、またルーペで見て、またマイクロスコープでみて神経に達していなかったとしても、すでに神経は炎症を起こし、根管治療が必要な状態となっている場合もあるということです。
現在感じる症状
・食べる時に痛む
・何もしなくても痛む
・鎮痛剤が必要であり、治まらないこともある
・治療後1カ月で治まっていない
この文章から推測できる状況は、「不可逆性歯髄炎」といった、回復することのない神経の炎症のように推察いたします。
現在は神経が細菌と戦っている状況かと推察します。
そのため、その反応が強い時、つまりは「血液循環が高まった時」痛みを強く感じるはずです。
また、今後は、少しずつ神経は感染により壊死していくかと思います。
壊死することで、神経は感覚を失うため、一時的に痛みが嘘のようになくなります。
その後、噛んだ時の違和感や歯茎の腫れが生ずる場合もあります。
そのまえに、適切な治療が必要となるかと感じております。
ただし、痛みの感じ方は人それぞれです。
文章では相当なる炎症のように読み取れますが、歯の神経が部分的に感染壊死しているだけかもしれません。
そのような症例では、「部分断髄」といった感染した神経を一部取り除く治療法もあります。
くわしくは、こちらの動画を御参照下さい。
いずれにしても、今後は適切な治療が望まれます。
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
その感染対策のなされた治療がベストでしょう。
それにはラバーダムとマイクロスコープが有効です!