なぜ歯を抜かなくてはいけないのか?

平成23年6月3日

虎ノ門 宮﨑歯科医院では、 「歯を残す、抜かない」ことを第一に考えます。


・ 歯周外科治療
・ 歯周再生治療
・ 根管治療  


当院では、様々な治療法を駆使して、歯を残すことを第一に考えます。

しかし、治療しても効果が望めない歯を、無理して残すことで、
・ 隣の健康な歯を失ってしまう
・ インプラントや入れ歯治療ができなくなる
ことがあります。

そのような病状の時は、残念ではありますが、抜歯の話をさせて頂くことがあります。


右レントゲン写真はそのような患者様のオルソパントモグラフィーです。
健常者と比較していただくとその病状が良くわかるか思います。
(→こちらをクリック。健常者のオルソパントモグラフィーです)

右下の奥歯 (写真 向かって左下)にむし歯が高度に進行し、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けている(レントゲン上で白く写るべきところが黒く写っている)箇所が認められます。


拡大した写真が右のレントゲン写真です。

レントゲンでは、歯、それを支える歯槽骨、金属の冠などは、硬さに応じて白く写ります
写真中央の歯根の周りの骨が溶けてなくなっていることがわかるかと思います(歯根の周囲が黒く写っている)。

本来は、歯を支える歯槽骨が青線まであるのですが、白線まで溶けてなくなっているので。

この状態まで進行した場合、早急に、この歯を抜歯しないと、隣在する歯を支える骨を溶かしてしまうことがあります。

今、原因歯を抜歯すれば、1歯の抜歯で済むところを、
治療を見送る、遅らせることで、3本抜歯しなくてなならないこともあるのです。

このような場合は、抜歯することも考えて、十分患者様に現状をご説明させて頂いております。

歯を抜くことは、精神的にとても辛いことです。

当院では、患者様とともに最善の治療法を模索するよう日々臨床に臨んでおります。