いつも楽しみにしています。今回も素晴らしい治療でいつまででもみていられます。
質問なのですが、直接覆髄をする時にNaoClでケミカルサージェリーをした方がいいと言いますが そのせいでレジンがうまく接着してくれないとも聞きます。
ただ、かといってさらにそれ以上削るのもどうなのかなと悩んでいます。
今日の先生の治療動画では生食で洗浄のみだったのですが、何か理由などあれば教えていただけますか。
また、今の勤めているところにはセラカルしかなく直接覆髄のたびにMTAは使わせてもらえません。
直接覆髄に共通して気をつけた方がいい点などありましたらご教授ください。 お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくお願いします。
同じ志を持つ素晴らしい歯科医師の先生からのコメント、心が引き締まりますね!
コメントありがとうございます!
・次亜塩素酸でのケミカルサージェリーをするか否かについて
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かなり以前はすべての症例において次亜塩素酸でのケミカルサージェリーを行っていましたが、現在ではしていません。
その理由は「してもしなくても変わらないようならば、しなくてもいいのかな?」というのが正直なところです(笑)
リクッチ先生や泉先生の文献でも、「しなくてもいい」「していない」「生食で十分」という言葉があります。
それも理由の一つです。
しかし、した方がいいという言葉もあります。それは何か?
歯髄周囲の感染歯質が広範囲である場合です。
カリエスが広範に侵食している場合は次亜塩素酸で洗浄しています。
点性の露髄はしません。
過剰な切削はしてはいけません。
むし歯のみ削り取る。
検知液と硬さのチェックです。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22122
歯の神経を残す治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/21762
生食の使用は「切削片の洗浄」と「乾燥予防」です。
セラカルでもいいと思いますよ!
確か、ケイ酸カルシウム配合されていたかと思います。
覆髄操作に一番大切なのは、マイクスコープでもMTAでもありません。
「ラバーダム」です。
これが無かったら、何やってもほぼ意味ありません。
防湿せずに、唾液が流れむ中、たとえ防湿したとしても、口呼吸となっている患者様「湿気の多い中」での覆髄?
まったく意味がないでしょう。
ラバーダム、これが大切。
ラバーダムすれば、セラカルだろうが、水酸化カルシウムだろうが、ドックベストセメント?だろうが、なんでもいいでしょう。
この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!