入れ歯、ブリッジ、インプラント ?


一般的に、抜歯となる理由は、30代までがむし歯、それ以降は歯周病で歯を失うと云われます。しかし、一番の抜歯理由は、かみあわせにあると私は考えています。

かみしめた時、奥歯がその支えとして働きますが。奥歯に負担のかかりづらいように治していれば問題はないのですが、奥歯のかぶせものが高すぎたり低すぎたり(患者様は自覚できないでしょう)すると、その歯だけでなく残った歯に負担がかかることがあるのです。
ひとつひとつの歯に目を向けて、全体のバランスを崩さないように治すことがとても大切だといえるでしょう。

上記の患者様は、むし歯歯周病にはなりにくい遺伝的要素をもっていらっしゃいますが、かみしめる強さが強すぎるため、歯はすりへり、折れて抜くこととなってしまったのではないでしょうか。
要職にある方、集中力のある方、スポーツに優れる方、責任ある立場にある方、しっかり物事に取り組まれる一生懸命な方にかみしめの強さを感じます。皆さんはいかがですか?

どのような理由で歯を失ったのか?により、どのように治した方がいいのか?が決まります。
ただかぶせればいいのではありません。ただつめればいいわけでもありません。

患者さまもご存じの通り、歯を失った場合、治す方法には3つあります。
① 入れ歯
② ブリッジ
③ インプラント

歯を失った時、かむ力に対抗できるように治す方法を決めた方がいいでしょう。
上記の患者様は、かみしめにより歯を失っています。しっかり支えてくれる方法で治した方が、今後問題が起きづらく、残った歯にも負担が少ないでしょう。

咬んだ時、歯は30~40ミクロン動くと言われています。
入れ歯は粘膜の上において使用するために、咬んだ時、300~400ミクロン動きます。
つまり、入れ歯は支える能力としては低く、残った歯に負担がかかりやすいと言えるでしょう。

インプラントは、0~15ミクロンの動きがあると云われます。支える能力としてはとても高い能力ですね。

インプラント治療は高価な治療であるため、尻込みしてしまうこともあるのではないでしょうか。

治療の必要性が生じたときは、その理由を担当の歯科医師とともに考えてみてはいかがでしょうか?相談してみてはいかがでしょうか?その中で、どれだけの治療法の「引き出し」をもっているのか?たとえ最高の治療法でなくとも、それを補う対処法をもっているか?などを相談できる歯医者さんは信頼に値する歯医者さんといえるでしょう。

いくつかの例を以下に書きました。参考にしてみて下さいね。
ご質問などがあるときはメールにてお気軽にご相談ください(^^)

① まず歯を抜く前!
インプラント
をお考えの方は特に、普通に抜くのではなく、骨が無くならないように配慮しましょう。ご自分の歯をなくさないように丁寧に抜きつつ、骨を再生させる抜歯法です。
② 自分の歯がほとんど残っている方へ
早急にインプラントやブリッジを決める必要はないでしょう。そのままでもいい方もいらっしゃいます。しかし、残っている歯に「神経の治療をした差し歯」の歯が多い方は、それらの歯に負担がかかりやすくなるため、いそがず前向きに、失った歯を治すことを考えた方がいいですね。
ブリッジは歯を削りますが、削らずに治すことのできるインプラント治療は、歯に優しい治療と言えるのではないでしょうか。

③ 失った歯の数が多い方へ
奥歯にブリッジや入れ歯があり、失っている歯の数が多い方は、インプラントを前向きに考えて頂いた方が、今後いまあるご自身の歯を失う可能性が少なくなるといえるでしょう。ただし、全体のバランスは整えた上で、インプラント治療は受けてたいところですね。

④ 入れ歯をご使用の方へ
入れ歯からインプラントにされた患者様は、その違いを一番知っていただけるようです。ただし、長期に入れ歯を使用していると、骨が薄くなっている方もいらっしゃいます。ぜひ前向きに相談してみてはいかがでしょうか。また、入れ歯をお使いの患者様は、歯医者でこれまで大変なご苦労を経験されていることと思います。かみあわせを熟知された歯科医師をおススメいたします。

口内の状況は、患者さまで多種多様です。
全身の姿勢かみあわせに影響を与えます。
当院では、問診にはじまり、姿勢を含めた検査、CT撮影と徹底した診査の上で患者様と十分な時間相談した上で治療方針を決めたいと思っています。

 

 

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