MTA 神経が死んでいる《歯髄壊死》根管治療となる理由?

本動画は、MTAで神経(=歯髄)を残す治療を施すも、術後に神経が死んでしまい、歯ぐきが腫れてきた症例の原因究明と、その治療についてです。

・なぜ神経は死んでしまったのか?
・マイクロスコープによる根管治療の実際の様子
・歯の神経が死ぬと、どうなっているのか?

上記の内容について解説しております。
本動画は、術後の患者様へのご説明にしようするだけでなく、後進の指導にも使用させていただいております。多少難解な言葉もございますが、あらかじめご理解頂けます様お願い致します。

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本症例は、数カ月前に歯の神経に近いむし歯が認められたため、MTAによる部分断髄法を行い、その後、セラミックインレーを装着しました。

痛みはありませんが、ここ数日で、ニキビのようなできものが歯ぐきにできたとのとのことでした。治療部位は、上顎の大臼歯です。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし神経を残す治療 できるだけ削らない治療 できるだけ神経を残す治療 歯の進行度合いを図で説明
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CT画像 歯ぐきが腫れている 神経が死んでいる 歯髄壊死 MTA失敗 根管治療腫れているところから膿(うみ)が出ていました。

そこから、根管充填に使用するガッタパーチャ樹脂を挿入し、CTを撮影し、膿のもとはどこか?を診査しました。

右画像は、CT撮影より得られたCT立体画像所見です。

黄色矢印の先に、患歯とともに、ガッタパーチャ樹脂が写し出されています。

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上画像の②より膿が排出されていましたが、その原因は、①の歯根の先端です。

上顎大臼歯は歯根が3つありますが、そのうちの一つ(近心頬側根)より排膿(膿がでること)していることがCT診査よりわかりました。

根管治療 ラバーダムとマイクロスコープ

残念ではありますが、歯の神経が死んでしまっており(=歯髄壊死)、その結果、歯根の先まで感染し、感染源より排膿していることを説明させていただきました。

歯髄壊死症例では、速やかに感染を取り除くべく、これ以上の感染拡大を予防すべく、「根管治療」が必要であることを説明させていただき、根管治療に臨むこととなりました。

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要当院では根管治療の際、ラバーダムとマイクロスコープを活用して治療に臨みます。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

治療前には歯面を薬剤で洗浄・消毒して治療に臨みます。

セラミックインレー 神経が死んでいる 歯ぐきが腫れている

本症例の神経が死んでしまった原因は何でしょう?

そのほとんどが、むし歯の取り残しであることがほとんですが、本症例のセラミックインレーを外し、齲蝕検知液を用いてむし歯の有無を精査すると、。結果、むし歯は認められず、むし歯の取り残しが原因ではないことが分かりました。

歯髄壊死 根管治療

覆髄材を外し、MTAを外すと、歯の内部には血流がなく、神経は崩壊していました。これを歯髄壊死といいます。

神経を残す治療 できるだけ取らない治療 3つのポイント

歯の神経を残すには3つのポイントがあります。

① 細菌感染を取り除くこと
② 歯髄に生命力があること
③ 術後に感染しないようにすること

本症例では、セラミックインレーの下・周囲がむし歯になっていなかったことから、③は原因として除外されます。また、むし歯の取り残しも認められませんでした。

考えられる原因としては、以下の事が推察されます。
・歯髄の生命力が欠けていた
・歯髄に感染が残っていた

歯髄の生命力が欠けるのは、
「代謝障害」つまり「血流不足」です。

これには、以下の事が挙げられます。
・かみしめ
・食生活
・ストレス
・喫煙(末梢血流量の低下)
・広範囲な断髄

根管治療 ニッケルチタンファイルで

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

適切なコンセプトに従い、マイクロスコープとラバーダムを活用して根管治療に臨みます。

当院では1回1時間で1~3回の通院で根管治療を終了します。
唾液中に存在する細菌の感染症であるむし歯治療にとって、長期間にわたる多数回の治療は、感染の機会を与えかねません。短期間で少回数で治療を終了することが、最善の策と考えています。

根管治療後は、水酸カルシウムを貼薬し治療は終了です。

当院では適切な治療環境(マイクロスコープ2機、CT、ラバーダム、手術室)を整えて、適切な治療コンセプト(UCLA歯内療法専門医課程を修了)に基づき、神経を残す治療や根管治療に臨みます。

一生に一度の歯科治療、やり直しのない歯科治療が当院の目標です。

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