平成23年6月13日
インプラントの咬合に関しては、現在まで、様々な議論がなされているところであり、いまだコンセンサスの得られていません。
虎ノ門 宮﨑歯科医院には、インプラント治療など、多くの悩みを抱えた患者様が来院されてきます。
日本補綴歯科学会第116回学術大会においてインプラントの咬合に関するコンセンサスが報告されています。
・インプラントと天然歯の咬合は差をつけて考える必要はない。全顎的なバランスを考えた咬合接触を与えるべきである。
・過大な咬合力が生じる可能性を考慮にいれ、診断・設計する。
・インプラントに対合する天然歯に注意する。
・最後方の咬合歯に大きな負荷がかかることに注意すべきである。
・パラファンクション(異常習癖、ブラキシズム=歯ぎしりなど)に対応するには、ナイトガード(夜間睡眠時に装着するマウスピース)の使用と咬合面材料に配慮すべきである。
・メインテナンス時にも咬合のチェックは必須。
・経年的変化がどこにでるかを良く観察する必要がある(摩耗や咬耗)。
これらのコンセンサスは、天然歯を治療する際に用いる基準と同等のものが採用されています。
虎ノ門 宮﨑歯科医院には、
インターネット検索やご紹介の患者様が多く来院されます。
皆さん、歯で大変ご苦労されている方々ばかりです。
むし歯や歯周病により歯を失い、噛むところがわからなくなってしまっている患者様も多く来院されています。
歯科治療時における「咬合に関する配慮の無さ」 、つまり医原性疾患も多く認められる現実があります。
歯科治療の目的は、「咀嚼機能の回復」です。
つまりは「(失われた)咬合の回復」です。
そのゴールを見失うことのないよう、
綿密な診査と明確なゴールに基づく治療計画に則って
治療を行う必要があるのではないでしょうか?
歯でお困りの患者様は、いつでもご相談ください。