平成23年8月31日
入れ歯になると・・・?
私が授業で使用していたスライドでちょこっとご説明。
虎ノ門 宮崎歯科医院の院長ブログは、歯科医療関係者の方々もご覧になっています。
今回のお話は、ちょこっと専門的なスライドになってます
(歯科学生や研修医の授業に使用していたスライドなのでご容赦くださいね)。
簡単に書きましたので是非読んでくださいね。
歯を失い、総入れ歯の方は、
歯がすべてある方と比較して、
咬みあわせを負担する面積が約1/2~1/4に縮小してしまいます。
(有歯顎の歯根膜面積と無歯顎の顎堤面積のデータ比較です)
つまり、
「ものを噛む能力」が、
約1/2~1/4に低下してしまうということになります。
また、
歯がすべてある方は、食べ物の硬さや性質を「歯根膜」というセンサーで感じ取るのに対して、
総入れ歯の方は、噛んだときの「痛み」でその噛んだ感触を感じ取るのです。
つまり、
入れ歯の方は、食事の際、「痛み」を必ず伴うということです。
(有歯顎者は、咀嚼圧を歯根膜の感覚受容器を使用できるのに対して、無歯顎者はその加減を床下粘膜の痛覚が行っている。咀嚼筋の筋紡錘の関与は両者に対して考えられます)
つまり、
歯を失い、入れ歯になった際は、
何らかの方法で、食事をしやすいよう工夫する必要があるということになりますね。
入れ歯は動くため、とても違和感があります。
インプラント治療なども、その違和感を解消する一つの治療法でしょう。
また、できる限り歯を失わないように、予防する! これも大切ですね。
歯周病の方は、徹底した治療を早期に行い、定期的にチェックし、再発を防止。
必要であれば、歯周再生治療などを施し、失った骨を回復させる。
入れ歯にならないようにするためには、
色々な治療方法があります!
お困りの際は、いつでもご相談くださいね!(^.^)