根管治療 回数 ペリオドン マイクロスコープ東京都内歯医者 神谷町虎ノ門神経根っこの治療



他院にて根管治療2回した患者さまの症例。つめたいものが染みていただけで治療をしてもらったそうですが、説明なく神経をとられてしまったとのこと。麻酔が痛く、治療後も痛みが治まらず、2度目の治療でも痛みがやまず、不安になり当院を受診されました。

この症例での問題点としては3つ。
①根管治療が適切に為されていない
②それ故にホルムアルデヒド製剤を使用している
③治療後の封鎖が不十分

このような適切な治療が為されていない症例でよく「ホルムアルデヒド製剤」が使用されている傾向にあります。かなり強烈なにおいがするため、患者さまで判別可能です。

ホルムアルデヒドのタンパク質溶解作用により歯髄(神経)をバクテリアと共に溶解することで、根管内を滅菌消毒します。しかし、ホルムアルデヒド製剤は、根管内を消毒するのに使用する次亜塩素酸の効果を減弱し、治癒を阻害することが分かっており、根管治療の先進国アメリカでは使用を禁じています。
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また、本症例では治療後の封鎖が不十分であることから、歯肉へ薬剤が漏れ出て、歯肉が壊死していました。これでは患者さまが痛いのは当然です。

当院では根管貼薬剤には水酸化カルシウムを使用します。治療時はこのような薬剤が口内に漏れ出ないように、ラバーダムは必須です。