「1年以上も通っても治らない…」
「1回15分、ちょこちょこっと消毒して終わらない…」
「いつまでたっても終わらない…」
そして治らない。こんなお話しを患者さまから伺います。
根管治療(神経の治療、根っこの治療)には一体何回の治療が必要なの??
毎回どんな治療をしているの?
いつ治るの?
どうやれば治るの?
こんな疑問が浮かぶのは当然でしょう。
むし歯は唾液中に存在する細菌(バクテリア)の感染症です。細菌が歯を溶かしながら深く深くへと進行するのが「むし歯」です。
歯の内部深くまで進行すると「歯の神経」にまで到達します。神経が細菌に感染した場合、細菌を駆除するために神経の存在する「根管内部」をキレイに消毒します。
これを根管治療といいます。
根管治療の手順は右図の通りです。根管内を殺菌消毒すれば治療は終了ということになります。
これが「根管治療は何回の治療が必要か?」の回答です。
根管内を1回でキレイにできるのであれば、治療は1回で終了です。何度も治療が必要なのは、1回で根管内をキレイにができていないから?あるいはそもそも治る歯ではないから?なのではないでしょうか。
通法の根管治療で治らない歯もあります。これは術前の診査診断で明白です。そのような場合は、通常の根管治療+歯根端切除、もしくは抜歯が適切な治療となるのかもしれません。
歯の病態、状況によって診断は異なり、治療法も異なります。適切な診断がその後の適切な治療法を選択できるでしょう。
当院では可能な限り1回あるいは2回で根管治療を終了します。患者さまのご希望などを踏まえ、終了できない症例もあります、その際は、術前の診査の段階でご説明しております。
ラバーダムもせず、何度も根管治療を行うのは、根管内に唾液の侵入を許すこととなり、治るものもの治らない?なんてことにはならないでしょうか?
根管治療には徹底した治療が望まれます。