『歯の神経を抜かずに残す治療』の際の患者様留意事項について

当院には大変多くの患者様が「歯の神経を残したい!」とのご希望を胸にご来院頂きます。

そんな患者様には以下のようなご説明をさせて頂いております。

歯の神経を残す治療《当院の考えるその意義について》

ぜひご一読下さい。

「神経を残す治療ができるが、その予後に?が生ずる症例」

つまり神経を残す治療をしたけれども、のちに歯の神経が壊死して根管治療をせざる得ない可能性を秘めた症例ということです。

こんな患者様の症例では、次のようなご提案、ご説明を「必ず」させて頂いた上で、患者様のご希望を踏まえ、ご同意頂いた上で治療に臨ませて頂いております。

 

当院での神経を残す治療の「神経生存率」は、80%ほどではないかと感じております。

これは、20%は、のちに根管治療となっているということです。

原因は以下の通りです。

・かみしめ、くいしばりなどの強い力
・喫煙、食生活などの末梢血流量の不足
・厳しい状況を患者様ご了解の上、神経を残す治療を施すも、後日歯髄壊死に至った症例

そのため、患者様には以下のようなご説明をさせて頂いた上で治療に臨んでいます。

 

1.実際に患部を開け、神経が壊死しているか否か?を診査して、神経が生きれいれば「神経を残す治療」、神経が死んでしまっていれば「根管治療」を行うことにご同意を頂き治療に臨む。

→この1の場合は、マイクロスコープで明らかに神経が壊死していることが分かる場合です。以下の動画でその明らかな様子をご覧頂けます。ご参照下さい。

 

2.実際にマイクロスコープで神経を診査した際、その生死の判別が疑わしい場合、今後壊死の可能性があったとしても、まずは生かす治療を行い経過を観察してみる。

ただし、その後、歯髄壊死の症状・徴候が認められた場合は、根管治療をすることに同意を頂き治療に臨んでおります。

 

3.神経が残せるか否かの判定が難しく、結局神経が死んでしまう可能性があるならば、根管治療をご希望される場合。

長期海外出張や治療回数、費用に関わるご負担を第一に考えられる患者様がこれに該当するでしょう。

 

治療に臨む前に、上記3つのパターンの可能性をご説明させて頂いた上で治療に臨んで頂いております。

神経を残す治療や根管治療につきましては、以下のリンクに多数例動画にて供覧させて頂いております。当院のyoutubeチャンネルやホームページ内をご覧下さい。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

ご参照頂き、お心持ちが安らかになり、ご判断・ご決断の材料となれば幸いです。

適切な歯の神経を残す治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック