平成23年5月6日
私の研究テーマであった「咀嚼運動」についてちょっとお話を・・・
ものを食べる運動、「咀嚼運動」。
この咀嚼運動には個人差があります。
咀嚼時、
上顎の歯は頭にくっついていますので動きません。
下顎の歯が動くことにより、咀嚼(ものをかみくだく)します。
この下顎の動きを「咀嚼運動」と呼び、その動き方やスピードやリズムで、その機能の優劣、正否を判定するというのが私の論文です(^_^;)ややこしいですが、とっても大切な論文なんです。
顔面を前方から見たときの、下顎の前歯の動きを咀嚼運動として判定します。
この運動は、健康な方やお口の中に問題がある方など、すべての運動を調べると、8つに分類されます。
右図中のⅠとⅢのパターンが、いわゆる正常者、健康な方の咀嚼運動のパターンになります。
口腔内のなんらかの問題をもつ方は、この運動パターンやリズムが崩れるのですが、咀嚼運動は無意識下でおこわなれる運動です。患者様にはなかなか気付きづらいようです。
このような、運動パターンを考慮に入れつつ、咬合を回復するべく、むし歯や歯周病治療、インプラント治療を行うのが歯科医師の職務です。
噛みあわせの不具合などでお困りの方は、いつでもご相談ください。