根幹(根管)治療、自費と保険の違い《質問に回答》

私も今日三回目の根幹治療中。

は痛くなかったけど2回目はズギンとした痛みで思わず声でちゃいました。

この痛みがあるときとない時の理由がしりたいです

コメントありがとうございます。
回答させて頂きます。
実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合がございます。
可能であれば、実際にご担当下さっている歯科医師にご質問、ご相談頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。

前提条件が必要です。

現在ご通院中の歯科医院での根管治療が、以下のどちらの方法によるのか?によって、痛みの原因が異なります。

①ラバーダムとマイクロスコープを使用して、治療前には必ず麻酔をした上で根管治療に臨んでいる

②ラバーダムなどは使用せず、短時間で根管治療を行っている(保険治療であることがほとんど)

(ラバーダムを使っていないけど大丈夫?、これについては以下のリンクをご参考下さい!)
https://miyazaki-dentalclinic.com/26862

①の場合は、以下の2つが原因です。
1)麻酔が効いていないだけ
2)炎症が未だ強く残っている、治癒過程

②の場合は、原因は以下の通りかと思いますが、推測の域を出ません。

理由は、その治療法と当院では行っていないからです。

ラバーダムを使用しない根管治療では、治療中の唾液感染を可能な限り予防すべく、手際のよい素早い治療が求められるでしょう。

そのため、1回目の根管治療を麻酔下で行い、歯の内部にまで、根管にまで穴をあけ、「内部の感染を取り除くべくホルムアルデヒド製剤(=ペリオドン)」を貼薬します。

結構、キツイ臭いを発する薬です。その薬が歯の内部で気化し、根管内の神経組織や細菌を滅菌消毒します。

内圧が高まるため術後かなりの痛みが生じます。

この術式では、2回目以降、麻酔をせずに根管治療に臨むことが一般的なようです。

歯の仮蓋を外し、ファイルという器具を挿入して、薬剤により壊死した組織を取り除きます。

その際、まだ感覚のある神経に触れるとズキっとした痛みが生じるようです。

この感覚があった時に、治療を終え、再度前述の薬をいれ、経過を観察します。これを繰り返し行うことで、根管内を洗浄消毒する手法が、保険診療で行われる根管治療の一般的な手順のようです。

この術式は、
・ラバーダムを使用せず手際よく行えること
・根管内をマイクロスコープなどで精査することなく、ガス滅菌により、根管内細部まで滅菌消毒できること
・一瞬の痛みを我慢すれば、麻酔操作を省ける
・治療時間を短くできる
などのメリットがある治療法です。

デメリットとしては。
・ラバーダムを使用していないため、治療中の感染を予防しづらい
・マイクロスコープで根管内を精査していない
・治療期間、回数が多数回必要となる
などのことが挙げられています。

日本の保険診療で行われている独特の手法といえるのではないでしょうか。

私はこの手法で根管治療を行ったことがありません。

詳しくはご担当頂いている先生にご相談いただければ、適切な回答が頂けるかと思います!

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

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