素晴らしい治療ですね!
ひとつ質問なのですが… クラウンを被せる時、動画では残っている周りの歯も削りますか?
今回、ジルコニアセラミックを入れたのですが、神経を抜いた段階では、歯がまだ少し残ってたのに、土台をつけて、型取りする段階で、歯茎ギリギリまで残ってた歯も削られました。
根管治療2本目ですが前は金歯でしたが、ここまで削られなかった気が…やはりセラミックを選択したからでしょうか?
コメントありがとうございます!
回答させていただきます。
根管治療後の歯は、以下の動画のように被せて治します。
分かりやすく解説していますので、そちらをぜひご活用ください!
① 歯の神経を抜いても、脆く弱くならない被せ方。4つのポイントについて!《ラバーダムを活用したセラミッククラウン装着の様子》
② 歯の神経を取っても、根管治療しても、「歯が弱くならない・脆くならない」治療法?
この動画の症例は右上5番目、第2小臼歯です。
審美性に問題がなければ、一部は形を修正した上で、削らず残します。
上記①の動画内で説明している(1)のファイバーコア+アンレー、あるいは(2)のファイバーコア+なるべく削らないクラウンの治し方となります。
可能な限り削らないことが大切ですが、歯の形を整えることで、たとえむし歯となっていない健康なはであったとしても、薄すぎる部分は人工歯装着後、折れたり掛けたりする原因となります。そのあたりも考慮した上で、可能かなぎり削らないように+可能な限りやり直し治療とならない配慮が大切です。
最近、ジルコニアセラミックを装着されたとのこと。
おそらくではありますが、その点の配慮の上で、削る選択が為されたのではないか?と推測されます。
おっしゃる通り、金合金に比べれば、セラミックの方が、強度を保つうえで「厚み」が必要となります。
つまり、歯を削る量が多くなる場合もあるでしょう。その点を踏まえたうえで、人工歯の材料を決定する必要があるため、我々歯科医師はその点にも配慮した上で、患者様にご説明させて頂いているはずです。
セラミックだから良い、ジルコニアだから良い、銀合金だから良い?これは安直な考え方、、、というよりは何も考えていない(笑)
モノには価値はありません。モノをつくる人に価値があります。そんな歯科医師になりたいと日々の臨床に取り組んでいます。
以前に「セラミック治療はするな」と題した動画を配信しています。
論点はズレますが、ぜひご参考頂きたい動画です。
ただし、今回ご選択された材質は「ジルコニア」、これはオールセラミックスよりは強度が強いため、歯を削る量が少なくて済む材質です。
そう考えると、強度面、あるいはむし歯の有無あるいは、歯科医師の技術面で、削る削らないが決定されたのでしょう。
この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!