神経を抜いた歯が温かいものでしみます

神経を抜いた歯が温かいものでしみます。

痛いというより、ジーンとします。

先生にいうと、神経を抜いているのでしみるはずがないとまさに動画内のコメントと同じことを言います。

やはり同じ先生に相談してやり直してくださいと相談すべきでしょうか?

「俺の処置に文句があるのか」などと思われて雑に治療をされそうで怖いです。

また、開いてみて実際はトラブルを残したままでも大丈夫だったと嘘をつかれそうな気がします。

「ミスをしていましたごめんなさい」と言う先生はいなさそうだからです。

しみるのはその歯で間違いなさそうです。

お湯を口に含み、しばらく経つとその歯だけが過敏になり、ジーンとしてきて、その他の歯はなんともないからです。 なんと相談をしたら良いのかわからないです。

コメントありがとうございます。

まず大前提として、「神経をぬいているのだから、しみるはずがない」
この言葉が出る時は、おそらく2つの状況が推測されます。

①本当に歯科医師がそう思っている
②術後の一時的な痛みや違和感
③患者様が神経質になりすぎ
④しみるのは違う歯

①「神経を抜いているから、しみるはずがない」
しみるという言葉を、おそらく「凍みる」と歯科医師は認識しているのでしょう。
その認識であれば、「凍みる」ことは絶対にありません。
しかし、温かいものが「染み入る」痛みを、「染みる」と患者様が訴えているのであれば、歯科医師にそのニュアンスが適切に伝わっていません。

神経がなくとも、その周囲の組織が炎症を起こしていたり、根管内に細菌感染が残存していれば、動画の通り、温かいもので染み入るようなジワーっとした痛みや違和感が残存します。

これを知らない歯科医師が、残念ながらいるようです。
とくに、ラバーダムやマイクロスコープを使用していない歯科医師は、そのように考える傾向にあるようです。

※ 絶対ではありません。マイクスコープやラバーダムがなくとも適切な根管治療を施す歯科医師は沢山います。
ただし、自分の施術した症例や他院で施術した症例を、客観的にマイクスコープの拡大画像で見たことがある歯科医師は、その適否を知っています。
肉眼では根管内は全く見えていないので。。。

そのため、「神経を抜いているから、しみるはずがない」という言葉が、その歯科医師の見識によるものであれば、それ以上の歯科治療は望めないでしょう。

本当にそう思っているからです。神経を取ることが、根管治療だと思っているからです。

根管治療は神経を取る治療ではなく、歯の内部に感染した細菌を取る治療であり、結果的に神経を取る治療となるからです。ぜひ以下の動画をご覧下さい、参考になるはずです!

【皆知らない】根管治療、なぜ痛い?あなたの歯科医院選び、間違っていませんか?(根管治療には2つの方法があるって知っていました?)

そんな場合は、適切な根管治療が為されていない場合もあります。
その歯科医師へ相談するのは酷なこと。
できないことをして下さいとお願いしていることです。

でも、コミュニケーションが取れている優しい歯科医師の先生ならば、相談しましょう。
そこでは対応できなければ、必ず適切な医療機関を紹介してくださいます。

そうでなければ、転院も良いことです。
※ 転院を勧めているわけではないことをご理解下さいね

②根管治療後は、多少痛みや違和感が残ります。
適切に根管治療が為されていたとしても、1カ月から3カ月続くかたもいます。
もしかすると、それかもしれません。

③人は心配に感じると、痛まなくとも痛いと感じることができます。
その心配事が、歯ではなくとも、他のことでも、歯にその痛みを探してしまうこともある。
痛みを感じているのは「脳」。抹消ではなく、脳です。
通常ならば、抹消の異常を脳が察知しますが、心配やストレスを感じている人は、何もないところに痛みを見出します。
時々、歯科医師とのコミュニケーション不足や問題を抱える人はそんな状況に陥っています。
私が拝見し、「大丈夫だよ!」って一言いうだけで、治っちゃう人もいるくらいですよ(笑)

④シンプルに、隣の歯、しみちゃってことありますよ。これ、結構あります(笑)

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

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