ストレートラインアクセス 根管治療

はじめまして。夜分遅くに申し訳ありません。

口腔外科を専攻しているため根管治療や患者とのコミュニケーションの勉強のために先生の動画を繰り返し拝見してます。

いくつか質問があります。

1:ゲイツやラウンドバーで切削する時に注水しないのは何か理由があるのでしょうか?

2:以前のコメントの回答であった穿通を先にする理由は何でしょうか?

いろんな書籍をみてもストレートラインアクセスをしてから穿通と書いてありましたので疑問に思いました。

3:MB2はどの程度拡大するのでしょうか?主根管と同じくらいでしょうか?

4:歯根端切除の動画もありましたら拝見したいです。

質問数が多くなってしまい申し訳ありません。 お忙しい中大変恐縮ですがご教授していただけますと幸いです。

コメントありがとうございます!

1.見やすいからです!
2.髄質開拡した時点で、穿通ファイルの破折と穿通へのアクセスができる程度のアクセスは確保した上で、穿通操作をしています。
穿通については、ここ10年程で、その考え方に考え方に変遷が認められています。
以前は穿通は必要ない、穿通は歯周組織を傷めるとする文献もありましたが、穿通は根管治療をスムーズに進めるには有効であり、痛めることはないと考え方が変わってきているようです(ペン大学のKim先生の文献でも、以前の文献と今の文献では加筆修正されています、ぜひお調べくださいね)

ストレートラインアクセスの目的は何か?また穿通の目的はは何か?を知った上で、各症例において、どちらを優先すべきかを考え治療に臨むことがとても大切かと感じております。

3.根管治療は、根管内の感染を削り取ることです。
感染していないならば、削る必要はないでしょう。
MB2が感染しているか否か?を見極めることがまず必要です。
その上で、拡大操作を行ってください。
前述しましたKim先生の文献通りでよろしいかと思いますが、近心頬側根の断面をCTで把握した上でパーフォレーションしないように拡大操作、拡大号数をご決断ください。

4.歯根端切除術やインプラント手術については動画配信する予定はありません。
理由は「刺激が強いから」です。
ただ、以前に一部のみ配信したものがありますので参考程度に。
https://youtu.be/28lNOlWQONA

観血手術についても今後配信できればと取り組んでおりますが、やはり不特定多数の見るyoutubeチャンネル。以下の理由で適さないかと感じております。
・興味本位で観血手術を見たいと思う方の興味を煽りかねない
・これから治療に臨もうと頑張っている患者様への恐怖心を煽りかねない

当院では科学的根拠に基づき治療に臨んでおりますが、歯科治療はやはり外科治療。釈迦に説法ではございますが、口腔外科手術の治療中の様子は、我々歯科医師には納得できる内容ではありますが、我々のような医学的基礎のない素人には、残虐極まりない内容と思われかねません。

当院のチャンネル外科手術を配信しない理由です。

ただ、臨床研修医やまだ駆け出しの先生からのご希望があるのも事実です。

口腔外科をご専攻されていらっしゃるとのこと。

外科手術の動画は配信で、何かアドバイスなどあればぜひお聞かせ頂ければ嬉しいです!よろしくお願い致します。