左、顎下部(上写真 親指で押さえている部位)の痛みと左下の臼歯の咬合痛(噛んだときの痛み)と自発痛(なにもしないでも痛む)を主訴として来院されました。
患者さまは「リンパが腫れているのでは?」とのお考えをお持ちでした。
患者さまは矯正治療の既往があります。
かみあわせでは、右下の奥歯(写真丸印の部位)の上下が噛んでいない状態。
右下(写真では左です)の奥歯は少し内側に倒れこんでいますね。
このような状態に、右写真のような前歯だけ接触するような装置をその場で製作し装着します。
夜間睡眠中に装着していただくようお願い致しました。
2週間後、顎下部の痛みはなくなり、噛んでいなかった右下が噛むようになりました。
歯科治療は、
「炎症のコントロール」と「力のコントロール」です。
痛みがあると、すべて炎症のような気がしますね。
このような症例では、原因は炎症ではなく、「力」。
「力」つまり「機能」
異常な機能が痛みを引き起こします。
目に見えない「力」の診断。大切ですね。