「迷宮」化した根管を攻略せよ!歯の神経が『分かれ、増え…そして1つ』になる?鍾乳洞のような癒合根とは?

【動画の概要】

左上奥歯(7番)のアマルガムが欠け、激痛が走った後に「痛みがなくなった」という患者様の症例です。

しかし、痛みが消えたのは治ったからではありません。

神経が死んでしまったことによる静寂(壊死)でした。

今回の治療部位である上顎第2大臼歯は、通常であれば3つの根を持ち、それぞれ独立した根管(神経の管)を持っています。

しかし、本症例は非常に珍しく、難解な形態をしていました。

【本症例のポイント:鍾乳洞のような「癒合根」】

学術的には「癒合根(Fused Roots)」と呼ばれる状態で、3つの根が1つの塊のように融合しています。

通常、根管治療は単純な「煙突掃除」に例えられますが、この歯は違います。

内部の神経は2つから3つに分岐し、最後にはまた1つに合流するという、まるで「迷宮」や「鍾乳洞」のような複雑怪奇な構造をしています。

肉眼では決して捉えることのできないこの複雑な根管を、どのように攻略し、治癒へと導くのか。

本動画では、初診時の解説から、ラバーダム防湿・マイクロスコープ・CTを駆使した実際の治療の様子、そして治癒に至るまでをご覧いただけます。

【タイムスケジュール】

00:00 オープニング

00:28 患者様との会話

症状から病状そして治療法をチェックできる表
https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

01:34 再根管治療1回目

01:46 アマルガムを取り除く

02:36 表層の虫歯”から“徹底的に取り除く

04:13 治療中我慢しないルールづくり

05:20 無菌環境を作る壁(隔壁)の作成

06:50 複雑な根の形を見極める

07:42 突き抜けない安全設計(ゲーツグリデンドリル)

08:54 狭窄した髄床底の攻略

10:11 60ミクロンの道を拓く

11:52 300ミクロンの洗浄基準

14:22 高速振動での道づくり

15:45 根管上部の戦略的拡大

17:17 柔軟な器具で精密清掃

18:46 神経除去後の感覚変化

19:13 次亜塩素酸による洗浄

19:26 エルビウムヤグレーザーで洗浄

20:40 水酸化カルシウムを貼薬

22:30 治療の可視化と共有(治療後のご説明の様子)

24:54 2回目の治療の様子

27:14 3回目の治療の様子

【精密根管治療について】

このような複雑な形態の歯(癒合根)を治療する場合、従来の肉眼やレントゲンのみの治療では、感染源を取り残してしまうリスクが非常に高くなります。

・CTによる3次元的な形態把握 ・マイクロスコープによる強拡大視野

・ラバーダムによる無菌的処置

これらはオプションではなく、歯を残すために「必要不可欠」なものです。