上あごの一番奥の歯を第2大臼歯といいます。この歯は、歯根が3つある歯です。本症例の患者さまは、咬んだ時に違和感がありました。レントゲンで見るとわかりづらいのですが、CT画像では、3つの歯根のうちの1つの神経に炎症があることがわかります。CT撮影診査の上、根管治療をすることとなりました。
冠と土台を慎重に外し、ラバーダム防湿した写真が上の写真です。マイクロスコープにて拡大診査したところ、黄色の矢印の先に未処置の神経が隠れていました。未処置の神経を含め、再根管治療を行いました。再根管治療の場合、歯根が壊れていることがしばしばです。そのような症例では、MTAという材料を用いて治療を行うことで、痛みをとることができます。(MTAは青矢印の白部分)
根管治療後は、歯根に土台を差し込み、かぶせものを製作します。根管治療(神経の処置)をした歯は、経年的に歯がよわり、10年以上経過すると折れてしまうことがあります。そのため、枯れ木に杭を打ち込むような金属の土台は極力さけたいところです。本症例では、柔軟な素材である「ファイバーコア」をセット、その後すぐに仮歯を装着しました。
上の写真は、実際の口内の写真です。3本のグラスファイバー繊維が土台の中に埋入されています。このファイバーコアと歯根の表面を化学的に処理した上で接着させます。これによりファイバーコアと歯根は一体化し、歯根破折を予防します。審美的にも物性的にも優れたファイバーコア。当院では、必須の治療法といえます。
―宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラント&かみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。東京都内、虎ノ門、虎ノ門ヒルズ、神谷町、霞ヶ関、新橋、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラント、かみあわせだけでなく、マイクロスコープ・CT撮影・ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療・ホワイトニング・審美歯科・メタルフリー・予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。