歯の根に膿、死んでいる、神経抜く?回答

こんなお問い合わせを多くいただきます。

「歯の根の先に膿がたまり、歯の神経が死んでしまっているため神経を抜かなくてはいけないと言われました。電気を通して神経が生きてるか確認する検査をして、神経が死んでいることが分かったのですが、もうこの場合は神経を抜いてしまうしかないのでしょうか?」

「神経を取る」という言葉には重みがあり、決断に苦渋し、痛みがないならそのままでも・・・と考えてしまうことも多いようです。

 

大変多くのご質問をホームページの問い合わせ画面よりいただきます。
回答させていただきました内容を下に列記させていただきます。
ご参考いただければ幸いです。

―上記「」内のお問い合わせに対する回答―

〇レントゲンで根尖に透過像(黒く見える)があったとしても、神経を残す治療を行った症例がございます。詳しくはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22440

〇実際に拝見させていただき、症状や病状、CTやレントゲンなどの診査を行うと、詳しい現状のご説明と対処法がご説明可能です。

〇「神経を残す治療」や「根管治療」など、日々の当院施術症例につきましてはこちらに供覧させていただいております。ご参考になれば幸いです。
https://miyazaki-dentalclinic.com/17366

〇電気歯髄診断器で反応が無い場合、歯髄(=歯の神経)が壊死している可能性は高いといえるでしょう。当院でも歯髄壊死の確定診断に電気歯髄診断機を使用しています。

歯の神経が死んでいるということは、「細菌感染」していると考えられます。

神経が死んでいる(=歯髄壊死)歯には、血液供給がないため、神経を残しておく意味がありません。放置すると感染が拡大します。そのため、神経が死んでいる場合は、感染を取り除くため、これ以上の感染拡大を早期予防するためにも根管治療が必要です。

無菌的に徹底した根管治療を行うと、予後は良好です。神経を取った歯は脆くなるという説がありますが、必ずしもそうではありません。

神経を取った歯の寿命についてはこちらをご参考ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22450

歯の神経をとるデメリットについてはこちらをご参考ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22462

徹底した治療を行うこと、感染症に対して無菌的な処置を徹底することで、根管治療は恐れるに足らずです。これにはラバーダムとマイクロスコープが不可欠でしょう。

根管治療とは、神経を取るちりょうではありません。
神経のある根管内に感染した細菌を取り去る治療です。結果、神経を取り去りますが、目的は「細菌感染を取り除くこと」。

体内に細菌が感染したら、皆さん迷わず取り去るはずです。それは、放置したら感染は拡大していくのを知っているからでしょう。

歯も全く同じなのです。早期発見、早期治療。徹底した歯科治療でやり直しのない、一生に一度の歯科治療を日々目指し、当院は精進します。