神経取った歯が痛む (都内新橋内幸町虎ノ門の歯医者)

10年以上前に銀の詰め物をした歯が時々腫れるということで来院された患者様の下顎大臼歯症例です。来院時はほぼ無症状でしたが、これまで体が疲れると腫れて痛むことを繰り返されており、心配なため当医院を受診ご相談されました。外すと歯の中はむし歯となっており、以前に神経の治療をした跡が認められました。

上に再根管治療初回時の治療の様子を動画でご説明いたします。ご参考ください。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

ラバーダムを装着し、歯面を消毒した後、再根管治療に臨みます。歯の内部のむし歯は、専用の染色液を使用してむし歯を染色し、徹底的に除去します。

歯の内部のむし歯はかなり進行した状態でした。根管治療も不十分。感染が残っている状態では治癒しません。上写真 左が肉眼の5倍、右が肉眼の12.5倍拡大のマイクロスコープが像です。5倍ですら良く見えない根管内の状態。根管治療に限らず、歯科治療は、「細菌の感染を駆除する」治療です。当院では、すべての治療において「拡大視野」で治療に臨みます。5倍、10倍の拡大鏡、マイクロスコープを用いて治療に臨みます。

当院ではマイクロスコープを2機、常設。すべての治療に使用します。保険・保険外治療の隔てなく使用しています。

繰り返しむし歯を染色する液を使用して、徹底的に感染を取り除きます。これにはラバーダムとマイクロスコープが必要です。健全な部分は削りません。むし歯の染色液では染まらない感染部位もあります。歯の硬さ検査を行い、むし歯を除去します。

徹底的に除去した後は、薬液(次亜塩素酸)を使用して洗浄し、歯の内部を無菌化します。(洗浄の様子は上動画をご参考ください)治療後は、根管内に水酸化カルシウムを貼薬し、経過を観察します。本症例で2~3回の来院で根管治療は終了です。

歯医者さんの治療は、なにをしているかわからず、ちゃんと治療してくれているのだろうか?と不安になることもあるでしょう。当院では、術前・術中・術後の記録を撮りながら治療を進めています。緊張してしまう歯医者さんではありますが、少しは安心できるよう日々精進しています。お困りの際はご相談くださいね。