根管治療なぜ痛い?歯科医院選び間違っていませんか?自費と保険の違いとは?

【皆知らない】根管治療、なぜ痛い?その理由と歯科医院の選び方!

歯の痛み。治療は出来ればしたくない、だから我慢。でも痛い。治療したら、治療もその後も尚痛い。そんな治療はしたくない。だから歯医者にはいきたくない!こんな辛い想い、していませんか?

今回の動画は、痛みを我慢、我慢を重ねて来院された患者様の根管治療の様子、前編です。

歯の痛み、我慢に我慢を重ねて歯医者に行ったら、歯の神経が死んでいるからと言われて麻酔無しの根管治療。痛みは治療前よりも増すばかり。流石にこれはおかしいと、当院にご来院くださいました。

歯科治療、痛いと怖いですよね。チョットした痛みなら、歯医者さんにはいきたくない、出来るだけ我慢したく なりますよね?

このまま様子を見ていれば、治っちゃんじゃないかって 思いたくなりますよね?

こんな時、皆さんならどうしますか?

今回の動画では、なぜ治療が痛いのか?どうして我慢しなくちゃいけないのか?本当に我慢しなくちゃいけないのか?について分かり易く解説します。

後半では、このような苦い経験をされた患者様との会話、無痛麻酔の様子をご覧頂きます。

本症例の患者様はほぼ1回で根管治療が終了し、痛みはもう無くなりました。その根管治療の実際の様子は後日動画で配信させて頂きます。ぜひチャンネル登録をして頂き、その動画もご覧下さい。

治療する前よりも、治療中、治療後の方が痛い。

こんな想いから、当院に転院、来院される患者様、多数いらっしゃいますが、こんな言葉をよく口にします。

「何でもない歯をいきなり削られた、、、」と。

「削られた」って言われると、「何でもない歯を削られたの?」「削られたって、抵抗しなかったの?」って思いませんか?おそらく、普通の歯医者さんなら、何でもない歯は削らないでしょう。それこそ、傷害罪、訴訟ものです(笑)

当院では、そんな患者様に時間を掛けてよくよくお話しを伺います。

すると、こんな実際の状況が浮かび上がってくるんです。

「何でもない歯」は、「痛かったけれど、治療後の方が、もっと痛くなった」ということ。

「いきなり」は、「説明はあったけれど、納得する暇もなく、治療が進んでしまい、家に帰って冷静に考えたら、ネットで調べたら、もっと他の方法もあったのではないか?疑問に感じた」ということ。

「削られた、、、」は、「実際にむし歯があったことは患者さんも自覚しており、歯科医師が適切に治療を進めてはいるんだろうけれども、その改善に必要な治療が、自分の予想以上であった」ということのようです。

でも、そんな辛い状況にも関わらず、患者様は、しばらく我慢強く、通院されているようです。これは、歯科治療という患者様には分かりづらい治療の特性でしょう。治療は我慢しなくちゃいけないんだろう、、、と考えてしまっているようです。

患者様としてもおかしいな?とは感じつつも通院し、痛みが取れないことで、やっとの想いで転院を決意されるようです。

この原因には2つあると考えています。

ひとつは、患者様と歯科医師との間でのコミュニケーション不足です。もう1つは、患者様が、根管治療の方法に「各医院違いがある」ということをご存じない?ということでしょう。

こんな辛い状況を我慢している患者様は、皆このように考えているようです。

「歯医者さんが言うのだから大丈夫だろう、、、」「根管治療は痛いのが当然なのだろう、、、」

こんな「思い込み」で我慢強く治療を受けてしまっているようです。

患者様、皆さん、無条件で人を信じてしまう優しい方が本当に多い。でも一方では、「なぜその治療が自分には必要なのか?」にまで理解が深まっていないんです。分かっていなことにすら気づいていないという側面もあるようです。

多様な価値観が求められる・認められている現在、歯科医院が多数乱立する現在では、こんな優しい考え方は要注意?ではないでしょうか?

これには歯科医師側の説明責任もあるでしょう。歯科医師には、患者様に分かり易く説明する、分かるまで説明することが問われます。

歯科医師は専門的な内容を、患者様に何とか分かって頂けるように説明します。

でもその方法に問題があるのではないか?と私は感じています。

「子供や赤ちゃんに話すがごとく、専門用語を使わないように説明する」

これです。

専門用語・専門的な内容を、言葉を変換して、分かり易く、例えて説明することで、まちがった解釈が患者様に植え付けられているように感じています。

たとえば、根管治療を「歯の神経を抜く治療」「歯の神経を取る治療」と事実を捻じ曲げて説明していることがあります。歯科医師の先生方、あれはやめて頂きたい。その論理だと、「神経取ったんだからもう痛くない?」「神経が残っているから痛い?」という間違った論理展開になります。

根管治療は細菌感染を取り除く治療であり、神経を取り除く治療ではありません。結果的に神経が取り除かれる治療であり、これが根管治療です。痛みの原因は、細菌感染です。感染を取り除けば痛みは改善します。

健全であれば、一部神経が残っていてもいいんです。これ、断髄法って言います。

神経残っていても痛くないんです。

詳しくはこちらをご参照下さい、後日、分かり易くまとめて再度配信予定です。

事実は事実、難しくても熱く患者様に語って頂きたい。その必要性を熱く語り、結果を示せば、患者様は安心して治療についてきてくれるものです。先生方、ぜひ熱く!

患者様は「なぜその治療が自分には必要なのか?」をぜひ理解する“努力”をしてもらいたい。

何とか神経を残せないのか?時を戻すことはできないのか?といった非現実的な願望に囚われることなく、現状を打開すべく、前向きな建設的な対処を、歯科医師と共に考える努力をして頂きたいんです。

これを言うと、一つ一つの治療説明に、なぜ?どうして?と、まだ起きてもいない治療に対する将来の不安に心を巡らせ、治療をやらない理由を探しまくり、一行に治療が進まない、行動しないということもしばしばです。これは良くありません。

「心配事の約80%は、実際に起こらずに済む」アメリカのある大学の調査結果だそうです。

つまりあなたの悩みの80%は、実際に起きないんです。
どうしたら良いのか分からないような心配事は、実は全体の4%。つまりあなたを悩ませる96%は「取り越し苦労」なんです。たとえ残りの4%の困難・ピンチがあったとしても、それは自分に必要な試練!ピンチがチャンス!と考えた方が前向きで楽しくありませんか?

人は、困難・ピンチがあるからこそ、成長するものです。乗り越えられるからこそ、そのピンチに気づくんです!
「晴れの日は枝が伸びる。雨の日は根が伸びる」という言葉もあります。

患者様が難しい歯科治療を一から理解するのは難しいでしょう。

でも、私が言う「理解する努力をしてもらいたい!」という願いは、「歯科医師と共にこの困難、ピンチに立ち向かう、信頼関係を築いてもらいたい!」ということなんです。

ピンチをチャンスに変えましょう!

私がマイクロスコープを使用するようになったのは、実はこのピンチがあったからなんです。

以前は拡大鏡ルーペを使用して、多くの患者様を覗き込むように必死に治療していていました。ルーペは頭部に固定します。視野を安定させるには、頭のブレは命取りです。頭部をしっかり固定しつつ患者様を覗き込みながら必死で治療を繰り返すことで、突然右肩に激痛が走り、動かせなくなったんです。流石に参りました。整形外科、大学病院の肩関節外来、接骨院。あちこち回り、注射、レントゲン、マッサージ。全部効果なしです。

流石に落ち込みネットを探すと近くにカイロプラクティックの施術院がありました。

この先生との出会いがピンチをチャンスに変えたんです。原因は無理な姿勢。無理な身体の使い方でした。呼吸もままならず必死で治療する精神性にも問題があったでしょう。まさに顎関節症における歯ぎしり、食いしばりのようなものです。診療の姿勢・取り組み方を改善することで、みるみる肩は治っていきました。その中で、診療姿勢の大切さ、正しい姿勢を保ちつつ、精度の高い治療をするにはどうするのか?ならどうするのか?カイロプラクティックの先生と共に考えました。行きついたのが、マイクロスコープの導入でした。いまでは院内に3台設置して、通常診療でも普通にマイクロスコープを使えるにまでになりました。

信頼できる人との出会いが、ピンチをチャンスに変えるんです。

皆さんも、歯科医師と十分に話し合い、歯科医師と患者様が双方に信頼した上で治療に臨む。やってみないと分からないんです。やるからこそ、新たな景色、治癒が見えるんだと思います。

でも先生、忙しそう。質問しづらいから不安。こんなこともあるでしょう。

大丈夫です。これから前向きに治療に臨むことを前提に、自分の分からないことを質問する!これはとても大切です。

こういう前向きで建設的なご質問は、歯科医師、歯科医院スタッフとしては大歓迎です。我々が一生懸命治療している内容についてお話しさせて頂ける機会をいただいているようなもの、ぜひ質問してみましょう!

でも、質問しても、歯科医院側にそのスペックがなければ、明確な答えが返ってこない事もあるでしょう。

全国の歯科医院は、患者様のニーズに合わせて各歯科医院で特徴が異なります。

保険診療主体の歯科医院、自費治療・保険外治療のみの歯科医院、その特徴は様々であり、提供できる治療法も全く異なります。

例えば、根管治療。現在の日本では、大別して2つの治療法があるでしょう。

① ラバーダムとマイクロスコープを使用した精密根管治療。

② 上記を使用しない従来の肉眼による根管治療です。

①と②の具体的な違いを分かり易く簡単に表にまとめました。詳細はコメント欄、概要欄にリンクを添付しますのでご参照下さい。

保険と保険外(自費)の根管治療の違いについて わかりやすく説明

保険と保険外(自費)の根管治療の違いについて

①は1回あたりの時間が1時間、少ない回数、短い期間で治療を行います。自費治療であることがほとんどではないでしょうか。

必ず麻酔を行い、ラバーダムやマイクロスコープだけでなく、根管治療に必要な最新機器を使用して治療に臨みます。大変コストのかかる治療です。

②は1回あたりの時間が10分から15分と聞いています。多数回、長期間にわたり治療を繰り返し行います。保険適用範囲内の治療です。ラバーダムを使用しないことから、可能な限り治療している歯への唾液の侵入を予防すべく、手際のよい、短時間の治療が望まれます。肉眼による根管治療であることから、根管内の清掃消毒方法は、①と異なります。ホルムアルデヒド製剤を使用した薬剤による根管内の消毒です。この方法では、麻酔を必要としない場合もあるようです。私はやらないので、分かりません。追加のご説明を頂けるのであれば、歯科医師の先生、ぜひコメント欄にご教授ください。

①はひとりひとりの患者様に時間を掛けた手間のかかる根管治療です。②は多くの患者様の痛みを和らげるための保険適用による「手際重視」の根管治療といえるのではないでしょうか。

まずは患者様がこの前提条件をご理解頂いた上で、全国の各歯科医院が打ち出している「特徴」をホームページなどで調べ、歯科医院を選択する必要があるでしょう。

このご理解がないと、患者様によっては、その歯科医院では出来ない事を執拗にご質問、お願いしかねません。トラブルのもとです。

Youtubeを配信するようになってから、ホント、トップオブトップのご相談として以下のご質問を頂きます。

「なんで根管治療の際に、麻酔してくれないの?」

「なんでラバーダムしてくれないの?」

「なんでマイクロスコープ使ってくれないの?」

「なんでこんなに治療期間が長いの?」

「なんで毎回毎回、治療中も治療後も痛いの?」

例えが適切かどうかは分かりませんが、

吉野家で一流ホテルのような「もてなし」を望む人、いないですよね?

吉野家は、安くて早くてうまい食事を望む人が行くファストフードです。

吉野家、上手いですよね(笑)

また、ラーメン屋でフランス料理を出してくれと言っても無理ですよね?

そもそも、用意している食材・道具・コンセプトが全く違うんですから。

フレンチレストランで、なんでこんなに高いのって質問、しないですよね?

この位①と②は違うんです。

まずはご自身の求める歯科治療を考えてみましょう!

その価値観は様々です。自分にあう歯科医院を選択しましょう。

自分に合わないのであれば、勇気をもって転院しましょう。

その方が、患者様にとっても、歯科医院側にとっても前向きな善処です。

今回の治療動画は、歯の痛みを我慢し、我慢を重ねてご来院頂いた患者様の根管治療、術前の問診と無痛麻酔の様子です。ホント優しく明るい患者様。がゆえに、ホント我慢されていらっしゃいました。ぜひ皆さんはそんなことにならないように!この動画をきっかけに、この動画ぜひ生かして頂き、近隣の歯科医院で、ご担当頂く歯科医師の先生と共に、しっかりと治療に臨まれてください!

このチャンネルや当院のホームページのブログを見て、全国の皆さんより、歯の治療でのご苦労、ご相談を大変多く頂きます。そんな皆さんに、こんな言葉を送ります。

映画「タイタニック」ってご存じですか?その映画の中、大富豪に囲まれた貧しい主役のレオナルドディカプリオがこんな素敵な言葉を云います。

「人生は贈り物、無駄にはしたくない。どんなカードが配られても、それも人生!毎日を大切にしたい!」

ポーカーで、どんなカードが配られても、決して諦めずに、ゲームを楽しむ!

この動画をご覧頂いている皆さんには、ぜひこんな気持ちで前向きに歯科治療に臨んで頂きたい!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル