インプラント 手術室の衛生面 スタッフとの会話

ご相談内容

右下の奥から2番目は3年前に抜歯。その後、入れ歯をしていましたが、1番奥がだめになりました。この歯は歯ぐきより下の部分しか残っておらず、1番奥を前後半分に切断しました。次に骨ごと引き上げることで、この1番奥の歯を生かす方針になっています。

同時に奥から2番目にはインプラントを入れます。

次の治療としては、1番奥の部分の歯ぐきを外科処置し、骨を平らにしながら持ち上げることになっています。同時に2番目の部分も骨への処置をします。

懸念点としては、インプラント施術室の衛生面と歯科助手との連携があります。こちらの先生はインプラントの指導医、専門医ということで来院しました。

インプラント施術室の窓は換気のためか、常に半開きで、埃がすごい溜まっています。歯科助手の方も、これまで私がお世話になってきた方と比べると、機械的で患者の気持ちになろうとする配慮がないように感じています。

このような歯科医院にて、不安のあるインプラントを実施するのには懸念があります。このまま、現在の歯科医院にてインプラントを進めても良いのでしょうか。衛生面でキレイな部屋で施術をしたいと考えています。

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。

回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。

あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

 

詳細なるご説明より、これまでの病歴とこれからの予定についての概略を把握させて頂きました。

また、現在ご担当頂いている先生はインプラントの指導医であり、また専門医であることについても承知いたしました。

その上で、現在の懸念事項として以下の2点があるとのこと。

①施術室の衛生面

②歯科助手(院内スタッフ)の機械的なコミュニケーション

ご心配に感じるのは最もです。

これまで経験したことのない「手術」を行うのであれば、最善を尽くしたいとお考えになるのは当然です。

ご通院の医院、そこで勤務されるスタッフの方々を全く存じ上げませんが、ご心配されている2点については、以下のような事“かも?”しれません。

『①施術室の衛生面もい』について

→コロナ対策のため、換気が推奨されていることから、その換気口となる窓が、ちょうど「手術室」にあり、そこが「偶然」汚れていた“可能性”。

『②歯科助手(院内スタッフ)の機械的なコミュニケーション』について

→ご担当頂く先生が、インプラント専門医であることから、インプラント治療はその医院では「通常のこと、普通のこと」であり、“当たり前の治療”であることから、患者様に迷いや不安を与えないためにも、断定的な当然のような「言葉遣い」で、マニュアル的に話されている“可能性”。

患者様にとっては、「手術」は一大事です。

そのため、その医院にとってはルーティーンであっても、患者様にとっては「非常事態」に感じます。

その点への配慮が欠けているのかもしれませんが、上のような“可能性”があったとするのであれば、手術には問題のないことなのかも?しれません。

でも、おそらくそうではないから、私へご相談下さったのだろう、、、と感じております。

もしよろしければ、もうご覧頂いているかもしれませんが、以下の2つの動画をご覧下さい。

インプラント治療の際の歯科医院選びの3つの基準について分かり易く解説しております。

当院の一解釈かもしれませんが、その点ご理解頂いた上でご参考頂ければ幸いです。

【インプラント手術を受ける際の歯医者の選び方《3つのポイント》明るく優しいスタッフと共に安心できるインプラント治療とは?】

 

【30分ノーカット インプラント治療は失敗しない!怖くない!】

 

頂いた文章からは、おそらく「インプラント手術」の術式自体には何も問題はないのかもしれません。

私は歯科治療の際、気を付けていることがあります。

当院スタッフにいつも話させて頂いていることです。

歯科医院へいらっしゃる患者様は、歯の「病気」を患ってご来院くださいます。

病気とは、「病態の病」、「気持ちの気」と書きます。

歯科医院スタッフは、「病態」を治すのは当然あって然るべきでしょう。

インプラント治療が上手くできるのは「当然のこと」。

それだけでなく、当院では、病気の「気」、つまり「患者様の心持ち」にまで配慮できる治療を目指せるよう日々の臨床にスタッフ一同で取り組んでいます。

笑い声のあふれる歯科医院、これが目標です。

今回のご相談は、おそらくその点について、ではないか?と感じております。

コミュニケーションが十分に取れない歯科医院で、これから永くつきあうこととなる「インプラント治療」を受けて良いのか?という心配。

現在かかられている医院にて、その点について、これから十分な「コミュニケーション」のもと、改善できるようであれば良いのですが、いかがでしょうか。

もしご心配であれば、当院までお越しください。

明るく優しいスタッフがお話しを伺わせて頂きます。

回答は以上となります。

当院の受付スタッフに申し伝えておきます。

ご希望の際は、当院までご連絡ください。

03-3580-8110

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。

よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)

必ずご一読ください。

https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

《当院からのお願い》

多くの患者様より切なるご相談を頂いております。

できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問メールに関しましては、拝見していない立場で無責任な回答となりかねないため、当院として遠慮させて頂いております。(ご返信いただいた際も更なる当院からの返信は遠慮させて頂いております。あらかじめご理解いただけますようお願致します。お礼のメールを拝受させて頂くことも大変多くございます。こちらにつきましてもご返信は致しませんが、ありがたく拝受・拝読しております。)もし、当院がお近くの患者様であれば、さらなるご質問につきましては当院までお越し頂き、拝見させて頂いた上でお答えさせて頂きたいと思っております。ご理解ご協力頂けますようお願い申し上げます。

インプラント治療について(保険外治療・自費治療)
(医療広告ガイドライン準拠説明)

治療内容

人工の歯の根をあごの骨に埋め込み、それを土台として人工の歯を作製します。

入れ歯やブリッジ治療とは違い、固定源があごの骨なので、咬合力が強く、他の歯に影響なく、欠損部分に人工歯を補綴することが可能です。

標準費用(自費・税別)

45万円(1本あたり)

インプラント治療は保険が適用とならないため注意が必要です。

治療期間・回数

インプラントの治療期間は、およそ数ヶ月~半年以上(手術内容・方法による)です。治療内容は、下記の①~⑤のような流れとなっています。

①カウンセリング~治療の検査・計画

②1次手術

③2次手術

④人工の歯を作製・装着

⑤定期検診(半年に1回程度)

インプラント治療では、2回の外科手術を行います。

1次手術でインプラントの埋入を行い、2次手術で土台を設置します。この土台は、アバットメントといわれ人工の歯を装着するために必要なものです。

1次手術と2次手術の間には、埋入したインプラントと骨の結合を確認するため、約3~6ヶ月間の治療期間があります。

口腔内の状況や治療内容により異なります。

メリット

歯を欠損された患者様がインプラント治療を行うことで、再びしっかりと強く咬め、美味しく食事を楽しめるようになります。隣の歯を削る必要もなく、ブリッジや入れ歯と比較して安定性に優れています。発音がしやすくなったり、セラミック歯で見栄えよく仕上げることができるので、笑顔に自信が持てるようになったりまします。

副作用やリスク

治療には手術を伴います。重度の歯周病がある場合脱離のリスクが高くなります。体質等によりインプラントと骨の定着が困難な場合があります。骨の状態により増骨等の処置が別途必要になります。全身疾患の持病がある場合は主治医にご相談ください。

また、埋入後に口腔内の衛生管理を怠ると、インプラント周囲炎に罹り、健康な天然歯が歯周病で抜けるのと同じように抜け落ちてしまう可能性があります。

インプラント治療のリスク

インプラント治療における主なリスクは下記の3つです。

①血管損傷

②神経麻痺

③手術後の腫れ・痛み

血管損傷・神経麻痺は、血管や神経が「ドリル」や「インプラント自体」によって損傷することで起こるリスクです。インプラント手術の検査~計画を入念に行うことでトラブルを回避できます。起こった場合は、回復に数日~数週間の時間が必要です。

また、個人差がありますが手術後の腫れや痛みを伴うリスクもあります。こちらは、時間経過と共に治まっていきますが、痛みが酷い場合は「痛み止め」の服用が可能です。

※メリット・副作用・リスクには個人差があります。

インプラント治療と、他の治療との違い

「入れ歯」や「ブリッジ」は天然の歯を治療しているのに対して、「インプラント」は人工物を埋入することから、治療内容が大きく異なります。

また、「差し歯」との違いは「歯根は残っているか・いないか?」という違いです。

歯根が残る差し歯では、治療時間や治療費が短め・安めというメリットの反面、変色や歯根の割れの可能性といったデメリットがあります。

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