
本症例は下顎第2大臼歯(下の一番奥の歯)の再根管治療についてです。
他院で根管治療を行った後に当院での治療をご希望されて来院された患者様。歯では大変ご苦労を重ねてきているご様子です。
下顎第2大臼歯の根管(歯の内部、神経のあるスペース。通常は煙突状の中空構造)形態は、60~70%の確率で「変形」が認められます。
本症例はその変形根管症例、「樋状根」「C shape canal}といいます。
ラバーダムとCT、マイクロスコープを用いて治療に臨んでいます。
右画像は本症例のCT断層画像です。
①から④へ、歯の上部から下部へと断層画像を見ることが出来ます。
①根管入り口は2つですが、下方にいくに従い2つは結合し、雨どいの断面のような形態(③)を呈します。
その後、歯根の先端(④)では一つのなります。
このように樋状根では根管形態が複雑であることから、その内部の感染を取り去り洗浄消毒することが困難です。
当院では、あからじめCTを撮影し、根管形態を明確に把握した上で、マイクロスコープを用いて治療に臨みます。
むし歯は唾液の中に存在する細菌の感染症です。
深いむし歯治療や根管治療では、歯の内部深くに侵攻した細菌を徹底して除去することが治療の大目的であり、取りきれなければ「治らない」か「再発」します。
この大目的を達成するためには、”適切な治療コンセプト”に基づいた上で、適切な治療環境や治療機器の準備が必要となります。
その治療環境や治療機器の準備が、
・ ラバーダム
・ CT診査
・ マイクロスコープ
・ マイクロスコープ治療に必要な各種器材
などでしょう。






