当院のYoutubeチャンネルの以下の動画に頂きましたご質問に回答させて頂きました内容を供覧させて頂きます。
ご質問は「かみあわせ治療」についてです。
《 ご質問 》
先生は噛み合わせ治療なども出来ますか? 私は昔歯ぎしり食い縛りがあったみたいで歯の山が削れて奥歯など全体的に噛み合ってないです。 それがまた悩みです。
《 当院の回答 》
コメント頂きましてありがとうございます。
実を云うと、「かみあわせ」は私の専門です(笑) 大学院では噛み合わせに関する研究・論文、臨床、教育に携わっておりました。
そのため、かみあわせ治療は私の専門分野となっております。
かみあわせは非常に繊細な分野といえます。
上下の歯の接触についてだけでなく、頭蓋・上顎・下顎の3次元的位置関係、舌スペース、顎関節、そして全身姿勢と精神的ストレスなど多岐にわたる分野です。 かみしめや歯ぎしりの原因の大半は、「精神的ストレス」であるという見解をアメリカの顎関節学会では発表しています。
ヒトは、外的なストレスが加わると、それに対抗すべく身体を緊張させて乗り越えようとします。 外的なストレスとは、精神的ストレス(人間関係、生活環境の変化など)、肉体的ストレス(体調不良、加齢など)、環境変化によるストレス(気温変化、気圧変化などの気象条件の変化によるもの)です。
このストレスを乗り越えるために、胃に負担が掛かったり、首・肩・腰に負担をかけたり、歯を食いしばってストレスを乗り越えます。
そのため、いわゆる正常な噛み合わせ、健康なかみあわせ・歯並びをしている方でも、歯を擦り減らし、歯が割れて、むし歯となってしまう方もいらっしゃいます。
単に、上下の歯の接触・歯並びが原因ではないことが、「かみあわせ」治療を非常に難しくしている1つといえるでしょう。