むし歯が神経に届いている 根管治療(神経が死んでいる)

神経を残す治療根管治療に関わるご質問やお問い合わせを大変多く頂きます。皆さま共通する内容が多く、ここに一患者様の御問い合わせを供覧させていただきます。

ご参考頂ければ幸いです。

―ご相談内容―
以前より奥歯の違和感があり、冷たいものを飲むとしみたりしていました。昨夜から何もしていない時も痛みが強く出て、本日近所の歯医者に行きました。レントゲンを撮り虫歯が神経まで届いているので、神経を取らないといけないとのことで、そのまま麻酔をして神経をとっていただきました。細い根元の神経は後日ということだったのですが、もし可能であれば少しでも神経を残しておきたいという思いもあり、そのような事は可能なのかご意見うかがいたくご連絡いたしました。お忙しいなか恐縮ではございますがどうぞよろしくお願いいたします。

大変丁寧なお問い合わせを頂きました。
このお問い合わせに対して、当院では以下のように回答をさせて頂いております。

はじめまして。宮崎歯科医院 院長 宮崎と申します。ご質問いただきました内容に回答させていただきます。よろしくお願い致します。

すでに神経の一部(上部)をとっていただいたとのことでよろしいでしょうか。
その取り去った一部が、「感染した神経(=歯髄)」のみであり、未だ残っている神経が健全であれば、残すことは可能かもしれません。ただし、そのような術式で、担当してくださった歯科医師の先生が治療に臨まれているかどうかがポイントになります。

また、むし歯は細菌の感染症です。この度の痛みの原因も、歯の内部への細菌の感染が原因となっています。その細菌を取り除くのがむし歯治療であり根管治療です。そのため、治療には今後ラバーダムが不可欠となります。

ご参考までにラバーダムについて添付させて頂きますのでご参考ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/17703

細菌感染のなきよう、ラバーダムとマイクロスコープを使用した根管治療を施せば、たとえ神経を取り去ったとしても歯は永く残ります。徹底した歯科治療を受けて頂けますよう切にお願い申し上げます。

根管治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/14599

神経を残す治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

このような回答をさせて頂いております。
もしお困りの際は、メールでお問い合わせください。
また、グーグルなどの検索エンジンで、「東京 虎ノ門 宮﨑歯科医院」のワードを加えた上で、知りたい内容を検索しただけると、当院での過去のブログをみることができるようです。ぜひ利用して見て下さい。

上記症例の患者様はその後ご来院いただき、当院で治療をさせて頂くこととなりました。

根管治療 むし歯が神経に達している 根っこの治療 神経の治療 歯内療法 マイクロスコープ  CT ラバーダム 症例 専門医 関東近郊東京都内港区千代田区虎ノ門新橋内幸町霞ヶ関汐留日比谷神谷町銀座 

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初診時 仮蓋を外した状態

口内を拝見させていただくと上写真のような状態でした。

根管治療が途中まで進めてある状態、「応急処置」が為されていました。

患者様から頂いたメールでは、歯の上部の神経だけを取り去り、下部はこれから取り去る予定とのことでしたが、内部を拝見すると、神経は感染壊死しており、もはやそのような状況にはありませんでした。

患者様に撮影したマイクロスコープ画像を見て頂き、現状をご説明した上で、根管治療をすることとなりました。

当院には「なんとか神経を残したい!」との一心で来院される患者さまがいらっしゃいます。しかし、むし歯は細菌の感染症です。感染により神経が壊死していては、神経は残せませんし、もはや残っていません。
また、神経はまだ生きてはいるのですが、部分的に壊死している症例もあります。
このような症例では「部分断髄法」を適用し、神経を残すことに注力します。神経は生きているので電気歯髄診断機器には反応しますが、だからと言って、神経が健康であるとの診断にはなりません。このような症例では、マイクロスコープとラバーダムによる精密なるむし歯治療が必要です。
このような患者様には「チャレンジング(試行的、やってみたけどダメだった、という結果もありうる)ではありますが、神経を残す治療をしましょう。もしマイクロスコープで実際診てみて、壊死しているようであれば、”感染した”神経と取り去り、しっかりと根管治療しましょう!]と説明させていただきます。
理屈はわかっていても、気持ちが理解できず、受け入れられずに他院へ転院される患者様もいらっしゃいます。そのような患者様は、他院にてマイクロスコープとラバーダムを装着し、適切なるコンセプトで治療に臨んで頂きたいと切に願います。

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上動画は、本症例患者様への根管治療初回の治療の様子です。
適切なるコンセプトに基づき、適切なる道具立て(マイクロスコープ、ラバーダム、CT、その他マイクロスコープ根管治療に必要な治療機器の準備)で治療に臨めば、神経を失っても歯は永く持ちます。大丈夫!
一生に一度の歯科治療、やり直しのない歯科治療が当院の目標です。

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