50代女性、歯ぐきに白いもの(黄色の矢印)の見つけて来院されました。かなり以前に隣り合う2つの歯をつなげて治したようです。黄色の矢印の歯の歯根が割れてズレてしまっていました。痛みがないのは幸いでしたが放置はできません。このような場合、抜歯が必要です。患者さまも「抜歯した後はどうすればいいのでしょう?」と不安なご様子。レントゲンに加えてCTで3次元的な位置関係や周囲歯槽骨の状態を精査しました。
歯を抜いた後は、ブリッジ、入れ歯、インプラント、移植の4種類の治療法があります。
治療法の選択、予後を判定するためにも、CT撮影はとても有用です。当院では必ずCTを撮影させて頂き、患者さまと共に治療法を探します。
本症例では、入れ歯は第一選択の治療法ではないでしょう。さすれば、残るはインプラントかブリッジです。CT診査より、インプラント治療に問題のない骨幅と骨量は存在することがわかりました。本症例では、抜歯即時インプラント手術が痛みが少なく治療期間も短く歯槽骨を保存できる適当な治療法でしょう。
ブリッジ治療にはいくつかの問題があります。 ブリッジ治療しか選べないのであれば仕方ないのですが、現在の歯科治療の基本中の基本、世界共通の基本的考え方は「(ブリッジで)つなげない、削らない」治療です。
本症例で大事に考えたいことは、
〇割れた原因は「力」によるものであること
〇隣の犬歯はほぼ無傷、削ってはならないということ
この2点でしょう。
咬合力で割れてしまったのに、ブリッジにすることで、1歯あたりに加わる力を1.5倍にして長く持つのだろうか? さらにそのために新たな犠牲を強いて犬歯を削ってもいいのだろうか?ブリッジ治療にはこんな疑問と後ろめたさが残ります。
本症例の患者さまは、インプラント治療(抜歯即時インプラント手術)をご希望になり、その隣の歯もしっかり治して歯を大切にしたいとのことでした。すばらしいご決断です。
当院では多くのインプラント治療を施術させて頂いております。インプラント治療は歯科治療の一法であるため、すべてインプラント治療が良いわけではありません。徹底した診査のもと、長く安心して生活できるような治療法を患者さまと共に考える、こんな臨床を当院は日々目指しております。
―宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラント&かみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。東京都内、虎ノ門、虎ノ門ヒルズ、神谷町、霞ヶ関、新橋、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラント、かみあわせだけでなく、マイクロスコープ・CT撮影・ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療・ホワイトニング・審美歯科・メタルフリー・予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。