MTA・水酸化カルシウム  神経を残す治療(都内港区新橋内幸町虎ノ門霞ヶ関歯科)

水酸化カルシウムとMTA、どのように使い分けるのか?

どちらが直接覆髄法の薬剤として優れているのかという研究は、2018年現在5つの比較文献があるとされています。そのうちの4つは差はなく、1つはMTAが優れた結果となっています(クインテッセンス出版泉先生著書「治る歯髄治らない歯髄」)

当院ではMTAを直接覆髄材の第一選択として使用しています。

その理由は以下の通りです。

〇 露髄した箇所は、湿潤状態であることが多く、その状況下でもしっかりと硬化するMTAは確実性が高い。水酸化カルシウムは歯に対する接着性がないこと。
〇 MTAの歯質接着性により、術後のマイクロリーケージ(微小な隙間からの再感染)が少ないということ。

しかし、MTAにも欠点があります

〇 高価であること
〇 硬化時間が長いこと
〇 歯質を変色させること

このような欠点を補うべき症例の際は、水酸化カルシウム・水酸化カルシウムペーストを使用します。「歯を変色させる」のは内容物に「酸化ビスマス」が含まれていることに起因します。当院では、酸化ビスマスを含む「プロルートMTA」は、審美領域の使用を控え、含まない「エンドセムMTA」を使用しています

直接覆髄法を行ったとしても、その上にかぶせる「クラウン」や「インレー」の精度がお粗末であると、その隙間から再感染します。

「神経を残す治療」の成功率を高める要因として、
① 感染の有無
② 歯髄のバイタリティー
そして
③ マイクロリーケージの有無

③のマイクロリーケージとは微小漏えい。小さな隙間からの再感染を意味します。
適切な直接覆髄法とあとは、適切な精度の高い補綴が必要といえるでしょう。

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