インプラントに関するブログ

インプラントの手術のあと

インプラント治療の際には、宮崎歯科医院にてCT撮影し、術前シュミレーションを行います。

このたびの症例は、右下臼歯部へのインプラント治療です。
前述の頭蓋写真を参照いただくと、CTの写真の概要がわかりやすくなることと思います。

CT画像上段が、シュミレーション画像。
下段が、術後に撮影したCT画像です。

ほぼシュミレーション通りに手術が完了しております。
CT診査により、インプラントを安心確実に行うことが可能です。
また、以下は術前術後の口腔内写真です。

黄色の線が術前の切開線。
術後の写真は翌日のもの。
緑の糸は縫合糸です。
翌日には切開した部位もほぼ元通りになっており、腫れや痛みもありませんでした。

インプラント治療は最初怖いものと感じるかもしれません。
本症例のKさんも同様でした。
沢山のお話と ご相談、カウンセリングにより一歩を踏み出されたKさん。
今後も頑張っていきましょう!

インプラント治療について(保険外治療・自費治療)

治療内容

人工の歯の根をあごの骨に埋め込み、それを土台として人工の歯を作製します。

入れ歯やブリッジ治療とは違い、固定源があごの骨なので、咬合力が強く、他の歯に影響なく、欠損部分に人工歯を補綴することが可能です。

標準費用(自費・税別)

45万円(1本あたり)

インプラント治療は保険が適用とならないため注意が必要です。

治療期間・回数

インプラントの治療期間は、およそ数ヶ月~半年以上(手術内容・方法による)です。治療内容は、下記の①~⑤のような流れとなっています。

①カウンセリング~治療の検査・計画

②1次手術

③2次手術

④人工の歯を作製・装着

⑤定期検診(半年に1回程度)

インプラント治療では、2回の外科手術を行います。

1次手術でインプラントの埋入を行い、2次手術で土台を設置します。この土台は、アバットメントといわれ人工の歯を装着するために必要なものです。

1次手術と2次手術の間には、埋入したインプラントと骨の結合を確認するため、約3~6ヶ月間の治療期間があります。

口腔内の状況や治療内容により異なります。

メリット

歯を欠損された患者様がインプラント治療を行うことで、再びしっかりと強く咬め、美味しく食事を楽しめるようになります。隣の歯を削る必要もなく、ブリッジや入れ歯と比較して安定性に優れています。発音がしやすくなったり、セラミック歯で見栄えよく仕上げることができるので、笑顔に自信が持てるようになったりまします。

副作用やリスク

治療には手術を伴います。重度の歯周病がある場合脱離のリスクが高くなります。体質等によりインプラントと骨の定着が困難な場合があります。骨の状態により増骨等の処置が別途必要になります。全身疾患の持病がある場合は主治医にご相談ください。

また、埋入後に口腔内の衛生管理を怠ると、インプラント周囲炎に罹り、健康な天然歯が歯周病で抜けるのと同じように抜け落ちてしまう可能性があります。

インプラント治療のリスク

インプラント治療における主なリスクは下記の3つです。

①血管損傷

②神経麻痺

③手術後の腫れ・痛み

血管損傷・神経麻痺は、血管や神経が「ドリル」や「インプラント自体」によって損傷することで起こるリスクです。インプラント手術の検査~計画を入念に行うことでトラブルを回避できます。起こった場合は、回復に数日~数週間の時間が必要です。

また、個人差がありますが手術後の腫れや痛みを伴うリスクもあります。こちらは、時間経過と共に治まっていきますが、痛みが酷い場合は「痛み止め」の服用が可能です。

※メリット・副作用・リスクには個人差があります。

インプラント治療と、他の治療との違い

「入れ歯」や「ブリッジ」は天然の歯を治療しているのに対して、「インプラント」は人工物を埋入することから、治療内容が大きく異なります。

また、「差し歯」との違いは「歯根は残っているか・いないか?」という違いです。

歯根が残る差し歯では、治療時間や治療費が短め・安めというメリットの反面、変色や歯根の割れの可能性といったデメリットがあります。

 

 

「かみあわせ」の違和感 1症例

右下臼歯部(奥歯)のかみあわせの違和感を主訴に来院した1症例。
(レントゲンの見方はこちらをご参照ください←クリック)

左下には他院にて装着したインプラントが認められます(画面右)。
ご本人の訴えでは、①に痛み違和感があるとのこと。

しかし、拝見してみると、強く咬合した時に、②の痛み(強い違和感)が強く、③は軽度の違和感。強くかみしめると③の違和感が強くなるようでした。

右写真は宮崎歯科医院撮影によるデジタルレントゲン写真とCT写真です。

上写真の③の歯に注目です。
右写真黄色矢印部を見てみましょう。

デジタルレントゲン写真では問題なきように見えますが、CT写真では歯根周囲が黒く写り、また、歯根とかぶせものとの間も黒く明瞭に写っています。

つまり、
③の歯は、咬合力(噛む力)により歯根破折を起こしており、②と③は連結しているため、強くかむと②に2本分の負担がかかり、強い痛みがでることがわかりました。

CT撮影では、従来不明瞭であった診査も、わかりやすく明瞭な結果をすぐに手にすることができます。

この患者さまは、左下奥歯にインプラントを装着されており、食事もしっかり摂れていらっしゃいますが、その補綴物の咬合面形態も小さく、咬合力を負担するには少々難しいと思われる状況があるように見受けられます。現在の咬合に少なからず問題点があるようです。

インプラント治療は、入れ歯やブリッジなどに比べて、大変に優れた点を持つ治療法ではありますが、数ある歯科治療の方法の一法に過ぎません。
適応症を見定めて、適切に行い、最終的には適切な「かみあわせ」を作り上げる必要があるでしょう。

抜歯の基準とは?

『抜歯』 

可能な限り、避けたい治療。
これは、患者さまも我々医療スタッフも同様の見解であり、希望でしょう。

虎ノ門 宮崎歯科医院では、『抜歯』を判定するための基準が存在します。
抜歯基準には2つあり、その基準に基づき診査診断を行います。

①一般的な抜歯基準
長期的予後からみて、抜歯の対象にして、妥当と考えられる一応の抜歯基準です。

・骨吸収度 歯根の2/3以上の吸収
・びまん性の骨吸収 歯根膜空隙の過度の拡大および歯槽硬線の消失
・プロービング値 8~10㎜以上
・動揺度3度(垂直性動揺)
・根分岐部病変Ⅲ度+動揺度2度以上
上記の基準はつまり、歯を支える骨がなく、回復が見込めないということ
・その他(高度の転位歯、傾斜歯、重篤なカリエス、治療不可能な根尖病巣)
上記の基準は、矯正が必要となる場合あるいは、治療しても効果がないということ


②相対的な抜歯基準
保存不可能ではないが、予後良好ともいえない歯についての抜歯基準。
次の事項を考慮した上で抜歯か保存かを決めます。

・その歯牙が歯列全体の安定のためにどれほど重要か?
・咀嚼機能への影響力
・歯牙保存のための努力と結果が見合うかどうか?(時間的、経済的、技術的)
・審美的要素
・隣在歯への影響
・歯列不正(とくに根近接、叢生、転位歯)

①は、どんな治療を施しても、その治療効果は得られないため抜歯が必要となる。
②は、咀嚼機能の回復、審美性の回復のために、便宜的に抜歯が必要となる場合や、経済的や期間なども考慮に入れた抜歯基準です。

しかし、抜歯基準については、絶対的な基準というものが存在するわけではありません。たとえば、グラグラで少々痛みのある歯でも、患者さまが抜歯を拒否すれば抜歯はできません。

患者さまのライフスタイルや価値観も影響してくるのです。
よって、治療に対するご希望やご質問を伺うお時間が必要となるでしょう。
当院では、セカンドピニオンカウンセリングという時間を設けております。

ご質問、ご心配のある患者さま、いつでもご連絡ください。

インプラントの施術時期について

インプラント体(フィクスチャー)の埋入時期は、4つに大別されます。

①抜歯即時埋入

②抜歯後、創内浄化期経過後の埋入

③軟組織の治癒後の埋入

④骨の治癒後の埋入

は、抜歯と同時にインプラントフィクスチャーを埋入する術式で、上写真のような術式となります。オペが一回と短縮でき、治療期間の短縮につながります。

は、抜歯に至るには理由があります。
多くは、歯根破折、根尖病変、歯周病、むし歯、外傷などですが、その大半は「感染」を伴います。抜歯時に感染源の徹底除去が必要ですが、身体が傷口を「自浄」する期間も必要です。その期間は約1週間とされています。
抜歯後一週間後に行うインプラント手術がこれに相当します。

軟組織つまり傷口の完全治癒期間として約6週間かかるといわれています。
軟組織治癒後に行う術式がこれです。

インプラントを埋入する骨(歯槽骨)の治癒期間には6か月から1年が必要と言われています。骨の完全なる治癒を待ってから行うインプラント手術がこれにあたります。従来の方法といえます。

インプラント埋入手術を「手術時期」で分けると以上のような4つの方法が存在します。

CT撮影などの診査の上、症例に応じて、術式・方法を適切に用いることで、

治療期間の短縮、オペ回数の軽減、痛みの軽減、安心安全なインプラント治療が可能となります。

抜歯 即時 インプラント

従来のインプラント手術の方法では、
①抜かなくてはいけない歯を抜歯手術
②治癒期間を数か月
③治癒後にインプラント手術
というステップをふみました。

虎ノ門 宮崎歯科医院では、
・治療期間の短縮
・インプラントに必要な歯槽骨の保存
・手術回数の短縮
などが可能となる「抜歯即時インプラント埋入手術」を行います。

インプラント手術には、術前のCT撮影が必須ではありますが、
それ以外にも確認すべき条件があります。

抜歯即時インプラント埋入手術の適応症として
・インプラントフィクスチャー周囲に血餅が維持できる環境がある
・徹底的な感染源の除去が可能である
・gap distanceが2mm以上とれる
・インプラントフィクスチャー先端部3~4mmでの初期固定が可能である
などの条件が聖書で挙げられています。

専門的な内容ではありますが、このような診査項目をクリアできれば、
抜歯即時インプラント埋入手術が可能となり、
大幅な痛みの軽減、手術回数の軽減と治療期間の短縮が期待できることとなります。

インプラント手術の原則は、リスクの少ない方法を選択することにあります。

抜歯即時インプラント埋入手術には、インプラントに必要な「支持歯槽骨の保存」という面においても、利点の多い、リスクを大幅軽減できる治療法です。

信頼できる歯医者さん選び

平成25年12月12日


本日は左下第一大臼歯のインプラント治療。
フィクスチャーの埋入手術です。

インプラント治療のご希望で、ご紹介で虎ノ門宮崎歯科医院を受診。

全身的な疾患、歯周病などのインプラント治療を邪魔する因子も少ない症例です。

術前の適切なる診査診断は当然ですが
「患者さまとのコミュニケーション」
治療には欠かせないとても大切なことであると日々感じております。

宮崎歯科医院では、歯科医師だけでなく、治療に携わる歯科衛生士、歯科助手も含め、全員体制でみなさんのお話を伺えるようにしています。とても大切です。

最近では、セカンドオピニオンで当院を受診する方が多くいらっしゃいます。

「現在通院中の歯科医院で インプラント治療を勧められたのですが、、、」

信頼できる歯医者さん選び、大変に難しいようです。
早くてうまくて安い歯医者さん?ブログ①
早くてうまくて安い歯医者さん?ブログ②
早くてうまくて安い歯医者さん?ブログ③

「いま担当されている先生に ご質問してみてはどうですか?」とお話しすると、

「・・・話しづらいんです。。。」とのこと。

患者さまは 歯科医師に「身体をあずけなくてはならない」 お立場上、
お話しづらいのでしょうね。お心持ち、とてもよくわかります。

患者さまの希望や不安が叶えられる環境づくりがとても大切です。

ご質問などございましたらいつでもご連絡ください。
お力になれるかと思います。

抜歯と同時にインプラント

平成25年11月28日

左下小臼歯を抜歯と同時にインプラント手術。

オペ回数を少なく、
治療期間を大幅に短縮、
抜歯による周囲歯槽骨の喪失を防止する
など、多くのメリットを持つ術式。

当然、痛みのない治療

術前診査をCTにより綿密に行い、信頼できるインプラント治療を。

CTによるインプラントシュミレーション 

インプラント治療に限らず、歯科治療には、綿密なる診査と治療計画が大切です。

右図は右下臼歯部へのインプラント治療の際のCT解析画面の一部です。

宮崎歯科医院では、インプラント治療の際に、CT撮影を行い、安全確実に治療を行います。

本日の患者さまも大変緊張して来院されましたが、
「え、もう終わったんですか??」
とのご感想。

当院は無痛治療です。

インプラント治療は、術前のCT撮影により、非常に簡単に治療が終了します。
それまでに、ご苦労を重ねてきた患者さまには尚のこと短く感じることでしょう。

骨粗鬆症 インプラント

ビスホスホネート(以下BP)は、悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症、骨転移あるいは骨粗鬆症の治療薬として多くの患者に用いられ、臨床的に有効性の高い薬剤であることは広く知られています。

通常、注射用BPは悪性腫瘍患者に、経口用BPは骨粗鬆症患者に用いられています。

しかし、近年、BP系薬剤投与患者において、歯科治療を契機とした顎骨壊死(BP系薬剤関連顎骨壊死)(Bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaws : BRONJ)の発症が大きな問題となっています。

BRONJの多くは、抜歯などの観血処置をきっかけとして発症し、極めて難治性の疾患であることが報告されており、私たち歯科医師が細心の注意を払って対応しなければならない重要な疾患となっています。この疾患の発症に対してインプラント治療も大きなリスクとなることは明らかであり、日本でもインプラント治療を契機として発症したBRONJの報告もなされています。

BRONJの発生機序は未だに明確にはされていません。

インプラント治療では、埋入手術により骨への侵襲が加わることも問題となりますが、上部構造を装着したのちも、インプラントには天然歯のような上皮付着の機構がないため、常に生体内の環境と外部の環境が交通している状態であることがインプラントの治療期間、あるいはメインテナンス期間すべてにわたってBRONJの大きなリスクファクターであると考えられています。

BP系薬剤投与中の患者様につきましては、

・歯科医師による骨露出の有無のチェックとエックス線診査を3か月ごとに行うこと。
・口腔内清掃の励行する
・抜歯、歯周外科、インプラント埋入などの顎骨に侵襲がおよぶ口腔外科処置は避けること。
・軽度の動揺歯は固定し、膿瘍を伴う高度の動揺歯は抜歯し抗菌薬を投与する。
・義歯装着は可能だが、過剰な力が加わらないように調整する。
・口腔外科処置を行わなければならない場合はBPの投与の中止が必要である。中止はBP系薬剤処方医師と相談のうえ決定する必要がある。
などの注意が必要です。

BP系薬剤が経口薬の場合、

服用期間が3年以上、あるいは3年未満でもコルチコステロイドを併用している時は、少なくとも3か月間は服用を中止し、治療後も骨の治癒傾向が認められるまでは中止を継続する。

服用期間が3年未満で下記のリスク因子がない場合は、通常の処置を行う。
などの対策が必要です。

インプラント治療は歯の欠損部を修復し、咀嚼機能や審美障害を改善させるリハビリテーションであることはよく知られています。言い換えれば、歯周病やう蝕の治療とは異なり、疾病を治療する医療とはいえません。

したがって、BP系薬剤投与中の患者に、急性炎症の原因歯などの理由で、やむを得ず抜歯を行う必要性はあるが、やむを得ずインプラントを埋入する必要性は全くないと考えられます。

米国口腔外科学会のガイドラインには、注射薬を投与されている無症状の患者に対しても、「強力な注射用BP系薬剤(ゾレドロン酸、パミドロン酸)を頻回な投与スケジュールで使用している癌患者には、インプラント治療は決して行うべきではない」とされています。

また、経口薬の投与が3年未満でリスク因子がない症例では、通常の歯科処置を行ってもよいとされているが、「インプラント治療を行う場合は、将来的なインプラントの失敗の可能性や顎骨壊死の可能性について充分なインフォームドコンセントがなされなければならない」と特筆されています。

したがって、BRONJの発生頻度は低くとも、有効な治療法の確立がない現状では、「BP系薬剤が投与されている患者あるいは投与が予定されている患者に対するインプラント治療は、原則として避けた方がよいと考えられます。」

しかし、最終的には治療を行う歯科医師の知識と倫理観、さらに充分なインフォームドコンセントの上に成り立つ患者の希望という両者の重要なファクターによって、インプラント治療に進むべきかの裁定が下されるべきであろう、、、とされています。

以上が、日本口腔外科学会、日本口腔インプラント学会の現在の見解です。

宮崎歯科医院でも、骨粗鬆症の専門医へ同様の内容を対診致しましたが、上記と同様の見解が得られました。

現在、BP系薬剤を服用されている方は、歯科の診療の際は十分な注意が必要となります。

また、これから服用をお考えの方は、まず、歯科治療を先行し、BP系薬剤を服用することを踏まえた歯科治療計画を歯科医師とともに考えることが必要です。

 

サファイアインプラント

平成25年9月25日

これは 何だか おわかりになりますか?

人工サファイアを材質とした
「サファイアインプラント」です。

先日、他院にて埋入したサファイヤインプラントを、宮崎歯科医院にて摘出手術を致しました。

1980年代に使用されていたサファイアインプラント。

治療成績が悪く、失敗症例が多い。

ご年配の方々に「インプラント治療は怖い」と思わせるに至ったインプラントの一つではないでしょうか。

レントゲン写真を撮ると、下顎管(黄色の先、下顎骨内の神経)を突き抜けているように見えます。

患者さまにその当時のお話を伺うと、

インプラント治療をしてから右下の唇に「蚊に刺されたような」感覚があったとのこと。知覚麻痺ですね。

当院にて当該部位をのCTを撮影し、その画像にて確認してみると、サファイアインプラントが下顎管に接触している画像が認められました。

サファイアインプラントは揺れており、周辺歯肉は腫脹(腫れている)状態です。

傷つけないように無痛下にて慎重に摘出。

骨結合は全く認められず、歯肉上皮が骨内にまで迷入していました。

現在は痛みもなくなり、患者さまも ひと安心されているご様子でした。