院長ブログ

忙しい毎日

平成25年2月7日

今年も、1カ月が早くも過ぎてしまいました。

当院にとって、1月は比較的静かで忙しくない月なのですが、
今年の1月は、インプラント治療歯周再生治療など、オペで忙しい月となりました。ブログの更新も久々です。

歯はとても大切です。
あらゆる方法を駆使し、歯を抜かずに残す治療を優先すべきです。

インプラント治療はその次の方法、最善策ではありません。やはり天然歯に勝るものはないのです。

しかし、現在のインプラント治療の成功率は、1980年代のそれとは比較にならないほど高いものとなっております。

そのため、以前は、「歯を残す」ことに注力していた治療も、今では、「歯を支える骨をできるだけ残す」という考え方になっております。無理して歯を残し、その支えとなる歯槽骨をも失ってしまっては、のちにインプラント治療をしようと思っても、できなくなってしまう事になるからです。

歯を支える骨を溶かす病気 「 歯周病 (歯槽膿漏) 」は、痛みなく進行する怖い病気です。

以前に歯医者さんで、一度でも診断された方は、是非定期的に検診されてくださいね!

抜歯即時インプラント治療

先日、抜歯即時インプラント治療で著名なスタディーグループに参加させていただきました。

大変勉強になりました。

抜歯即時インプラント治療、つまり、抜歯すると同時にインプラントを埋入することで、オペ回数を減らし、治療期間も短縮、痛みも少なく、治癒も良好なインプラント治療法の一つです。

宮崎歯科医院では、患者さまのご負担を少なくするために、最先端の治療法を逐次取り込み臨床に活かしております。

審美領域の抜歯即時インプラント治療には、
1)適正なインプラントの選択
2)適正なインプラントの埋入位置(ポジション)
3)特有なインプラント上部構造の形態

これらの因子に対する配慮があって、はじめて審美的にも良好なインプラント治療が可能です。

インプラント治療でお悩み方はいつでもお気軽にご相談ください。

 

 

歯ぎしりで歯が割れる

平成25年1月17日

右上最後方臼歯の歯冠破折。
つまり、 「歯が割れている」 症例です。

他院にて、写真中央のセラミック治療を行ったが、うまくいかず、
その後方の歯にも違和感が生じ、虎ノ門 宮崎歯科医院を受診されました。

天然歯でも割れてしまう、原因は ブラキシズム(歯ぎしり) 。

下アゴがしっかりしている方は、噛む力も相当です。 歯ぎしり の力は、ガムを噛む力の十数倍という研究論文もあります。

冠や詰め物、インプラント歯周病治療には、こういった「かみ合わせ」「歯ぎしり」に対する配慮が大切です。

この症例では、割れてしまった歯を抜歯し、インプラント。その手前のセラミックは根管治療からやり直し、最終的には「かみあわせ」に十分な配慮をしたうえで治す予定です。

うれしいとき

平成25年1月12日

先日、ご夫婦でご通院されている患者さまより、

『 いままでは、お正月には いつも緊急で歯医者さんに行っていた記憶があります。今年は、そんな心配をすることもなく、お正月を夫婦そろって過ごすことができました。ありがとうございます。 』

優しいお言葉を頂く事が出来ました。

患者さまの決断と努力、これが治療の成功への近道です。

約1年もの治療期間、しっかりご通院いただいたKさまご夫妻。その努力に
は頭の下がる想いでいっぱいです。

明日からの仕事へ、最高の栄養補給をさせていただきました。がんばるぞ~!

Kさん、治療の終了は予防のはじまりです!
これからも美味しいお食事を!

かみあわせ(咬合)と顔貌との関係

顔面の成長パターンを典型的な2つのタイプ(フェイシャルパターン)にしたがって、咬合(かみあわせ)の問題について考えると理解しやすいようです。

長顔型は、顎関節の発育が不十分なことが多く、その結果、顎関節の動きにガタが大きくなり、
・ 片側でばかり噛む習慣がある。
・ 噛むと、どこかの歯だけが先にあたる、均等に接触していない。
・ 頬杖をつく、右下寝や左下寝、うつ伏せ寝などの態癖がある。
上記のような 顎を偏位させる因子が働くと、顎が偏位しやすく、咬合(かみあわせ)も不安定になりやすい傾向にあります。

これに対して、
短顔型は、
筋肉がしっかりしているので、長顔型のような悪い力が作用しても、顎関節やかみ合わせに問題が生じずらいようです。
しかし、強い咬合力(かむ力)によって、歯は咬耗(摩耗)しやすく、それにより顎関節に異常が発生することがあります。

このように、
いわゆる「かみあわせ(咬合)」に問題がある場合には、
上下顎の歯のかみ合わせのチェックだけでなく、
顔貌、骨格、歯列(歯並び)についても診査する必要があります。

もちろんではありますが、治療方法も、フェイシャルパターンによって異なります。

インプラントにはCT

平成25年1月10日

通常歯科医院で撮影されるレントゲンは2次元ですが、CTは3次元で撮影可能です。

インプラントは、顎骨にチタンの人工歯根を埋め込む治療。
術前の診査・診断がとても大切となります、そのため、レントゲン撮影のみでは情報量が不足することもしばしばです。

この症例は、矢印2と3の位置にインプラントを埋入予定。
矢印2の周囲には、骨がなくなってしまっていることがよくわかります。
矢印1はその周囲の水平面断の画像、歯の周りの骨が黒く映っている。つまりは骨がとけてなくなっているということです。

下顎臼歯部(奥歯)にインプラント治療をする際は、「下歯槽管」という神経の管に注意をはらう必要があります。
矢印4がその管にあたります。
残っている骨と、その管との位置関係、深さなど、CTでは一目瞭然ですね。

インプラント治療には、CT撮影は不可欠です。

また、
虎ノ門 宮﨑歯科医院の治療の大前提として、
「コミュニケーション」と「痛くない治療」
を実践しております。
安心してご通院いただけます。

咬合治療の難しさ

平成25年1月8日

いわゆる教科書に書いてある『咬合』を、画一的に 患者さまの口腔内に与えたとしても、
患者さまは容易に適応するとは限りません。

ここに咬合治療の難しさがあるのでしょう。

『咬合』(かみあわせ)とは上下顎の歯の接触関係です。

理想的な上下顎の歯の咬合接触関係には、民族や人種に大きな違いがあることが認められています。

私が、大学院、大学病院時代に携わらせていただいた研究に『咀嚼運動』があります。

下顎骨が動き、上下顎の歯でかみ合わせることで食物を咀嚼する。

その下顎骨の運動を「咀嚼運動」といいます。

右の図は、下顎骨の動きを示します。

この動きは、脳幹にあるパターンジェネレーターで決められています。また、この動きに影響を与えるのが、上下顎の歯のかみあわせ(咬合)なのです。

よって、個人個人で、与えるかみ合わせは異なるということになるのです。

たとえるならば、
ゆったりした靴が好みの方に、カスタムメイドのぴったりした靴は履きづらく、痛みがでるのと同じこと。

いわゆる理想的咬合が、万人に適するわけではないのです。

かみ合わせ(咬合)は、
中枢の脳幹のパターンジェネレーターと
末梢の咬合(上下顎の歯のかみあわせ)、
この二つの協調性が大切になるということなのです。

この因子以外にも、精神的ストレス、骨格など、さまざまな因子が咬合には関わります。

咬合治療には、これらの絡み合った多くの因子を少しずつ少しずつ解き、原因をつきとめて治療することが大切になってくるのです。

虎ノ門 宮﨑歯科医院には、かみ合わせ関する問い合わせや来院がとても多くなっております。
先日も、かみ合わせ治療をしてもらったのですが治らない、、、というお悩みの患者さまが紹介で来院されました。

かみ合わせに違和感、不調和を感じる方は是非、ご相談ください。

年始ご挨拶

平成25年1月7日

本日より診療を開始致します、本年もよろしくお願い致します。

虎ノ門 宮崎歯科医院では、昨年同様に、
患者さまとの「コミュニケーション」を第一に、日々の臨床に取り組んでまいります。

歯の不安は、患者さまに多大なるストレスとして圧し掛かります。

病気は、「病(=病態)」 と 「気(=心)」 と書きます。
医師にとって、病気の「病」は治して当たりまえ。そのためには医師の日々の知識と技術の研鑽が必要です。
治すべき、癒すべきは、患者さまの「気(=心)」です。
「病を患う患者さまの「気」を癒す医療」 これを目指します。

当院では、
コミュニケーション』と『痛くない治療』
を基本として、
かみ合わせ(咬合) 、インプラント 、歯周病 治療を礎(いしずえ)に、皆様の全身の健康に寄与してまいります。

本年も全力臨床! よろしくお願い申し上げます。

かみあわせ

平成24年12月27日

宮崎歯科医院では、患者さまとお話をする時間をできる限りもうけるようにしております。

お話を伺うと、
「かみあわせ」でお悩みになっている方がとても多いようです。

「かみあわせ」の悩みをわかってもらえない、、、

「顎関節症」と診断されたが治らない、、、

現代は、インターネットの時代。
「かみあわせ」や「顎関節症」についての知識を 手軽に簡単に知ることができる。

簡単知ることができるが故に、手に入れた沢山の情報を選別できず、悩み続ける患者さまがとても多い。

迷うことで、最初の一歩が踏み出せず、改善もない。

かくある私も顎関節症を患う患者のひとり。医者の不養生なのですが、
その分、 「かみあわせ」についての悩みはとてもよくわかります。

そんな患者さまの心中をお察しすると胸が痛くなるのですが、
あえてはっきりと言わせていただくならば、

「情報は沢山あればいいわけではないのです。正しい情報を手に入れていれば、今、治っているはずなのです。情報を正しく判断すること、これが大切なのです。」

患者さま自身には、医学の基礎と経験がありません。ゆえに、情報を判断することはできません。

また、「正しく判断する」、  正しい治療法は、患者さまの価値観、生活環境によってそれぞれ異なるのです。

私には、少しばかりではありますが、大学病院にて、大学院にて、 「かみあわせ」に関する臨床、教育、研究に携わらせて頂いた経緯があります。
現在でも、 「かみあわせ」について勉強させて頂き、師匠よりご教授いただいております。

ひとりでお悩みにならなくていいのです。

私の技量を超える場合は、私の師匠を紹介しましょう。

いつでもご相談ください、必ずお力になれるかと思いますよ(^.^)

健康長寿を目標に!

平成24年12月26日

『 よく噛めるようになることを 中間目標にして、健康長寿でいて欲しい! 』

噛めるようになることは、最終目標ではなく、それにより、全身が健康になることが目標なのです。

噛めなくなることで、糖尿病や高血圧、心疾患、認知症の発生頻度が上昇すると言われています。

歯の欠損を放置しないことは、長期の全身の健康に寄与するのです。

ちなみに、

お会計の際に、『お札しか払わない』
また、『予約をよく忘れる』

こんな人は、認知症になりやすいというデータがありました。
気をつけましょうね!(^.^)