院長ブログ

根管治療について

「むし歯」が神経にまで至ると、「根管治療」が必要となります。
できるかぎり歯の神経は取りたくなのですが、そのまま放置すると、根尖性歯周炎へと移行してしまいます。

根管治療の手順について

歯は3層構造。
表層に白いエナメル質。
その内層に黄色の象牙質。ここまでむし歯が進行すると痛みが発現します。

その先の神経にまでむし歯が及ぶと、感染した神経を除去する必要が生じます。

神経の存在する根管形態はとても複雑です。

その根管壁内面に感染した菌を除去すべく、内面を細い針で削合除去し、きれいにするのが根管治療の目的です。

従来の「ステンレススチール製」の針では、その複雑な根管形態に追随して治療することは困難。もとよりもつ生理学的な根管形態を壊してしまう恐れがあります。

宮﨑歯科医院では、術前にCT撮影を行い、複雑な根管形態を把握すべく、拡大鏡(拡大スコープ)を使用して治療をおこなっております。



複雑な根管形態には、NI-TI(ニッケルチタン製)の針(ファイル)を用いて根管を清掃し、生理学的な根管形態の保存に努めます。
生理学的には、歯根の根管先端の直径は30ミクロンほど。
何度も何度も根管治療を繰り返すことは、根管の形態を壊すだけでなく、治療の予後を悪くします。 

専門的なお話にはなりましたが、
可能な限り全力をつくして「歯を残す」こと。これはとても大切です。
そのためにもしっかりとした根管治療を「早期に」施してあげることが大切ではないかと思います。

JIADSハイジーンコース修了

宮﨑歯科医院の歯科衛生士スタッフが、歯周病治療における世界的権威スタディーグループの研修を修了致しました。

写真はそのディプロマ(修了証)です。
診療室の壁に掲示させて頂きました。

当院のスタッフは、咬合治療(かみあわせ)と歯周病治療に関する修了証を取得。

患者様のご心配な点について的確にお答えすることができます。
お気軽いつでもご相談ください。

岩崎さん、日熊さん、休日返上での研修会出席。大変お疲れ様でした。
二人の日々の努力の積み重ね、頭の下がる思いです。今後も一緒にがんばっていきましょう!

「くいしばり」の弊害

「歯を食いしばって頑張れ」
「よく噛んで食べなさい、歯が鍛えられる」
昔はよく言いました。いまは言いません。
百害あって一利なしです。

よく咀嚼することはいいことです。
咀嚼により唾液は分泌され消化を助け、脳血流量も増加し、認知症の予防に効果があると言われています。
しかし、過剰な力でかみしめることはお勧めできません。

成長期を過ぎると、ヒトは老化し衰え始めます。
「歯は消耗するのです」

過剰に「くいしばる」ことで歯は傾きすり減り、歯は短くなっていきます。

 

 

これにより上下の歯の接触「かみあわせ」に変化が生ずることとなります。

「くいしばる」ことで歯は傾斜します。

歯は内側、前方へと傾斜し、歯並びに変化が生じます。

「年齢とともに、下の前歯が重なってきてしまった。。。」という訴えはこれに起因するのです。

歯が傾斜すればその内側にある「舌」のスペースも侵害されるために「発音」「咀嚼」「嚥下」などの障害が発現します。

「くいしばり」はあたりまえのこと、とお考えの方が多くいらっしゃいます。
ほとんどの方、まじめで頑張り屋さんの方々ばかり。

がんばりすぎてはいけません。がんばりすぎは「歯」にとっては酷です。
ご自身を大切に、「歯」を大切に。

舌をかむ

「食事のときに舌を噛んでしまう、、、」
「最近話しづらくなって、、、」
「食べづらい」

これらの訴えの原因は「かみあわせ」 にあります。

「かみあわせ」は上下顎の歯の接触です。
上顎の歯は頭蓋に固定され、 下顎は頭蓋にぶら下がっています。
下顎の位置を決めているのは、上下の歯の接触、つまり「かみあわせ」となります。

 

「かみあわせ」に問題が生ずると、下顎の位置にズレが生ずることとなるのです。
そのために、上記ののような症状が発現することとなります。

本来ならば頭蓋と上顎と下顎の正中(真ん中)が一致するのですが、「かみあわせ」に問題があると、それができません。
そのため、かみづらく、話しづらくなるのです。

右写真は、「咬んだ時」と「少し開口した時」に上下顎の正中の不一致が認められます。
不正な「かみあわせ」により、強制的にズレた位置でかまされている状態です。

そのため、話しづらく、食事もしずらくなってしまっています。

「咬みづらい」
「話しづらい」
「舌をかむ、痛い」

このように訴えると、他院の歯医者さんでは「気のせいでは?」と言われてしまうようです。

これらの症状は「気のせい」ではありません。 
問題には必ず「原因」があるのです。

宮﨑歯科医院では、咬合治療(かみあわせ治療)、矯正治療など全顎にわたる歯科治療の際は、徹底した診査を行います。
誰にも言えず相談できずに悩んでいらっしゃる患者さまが多くいらっしゃるようです。
いつでもご相談下さい。

診療時間の変更

ご来院頂いております患者様におかれまして、長らく宮﨑歯科医院をご愛顧頂きまして誠に有難うございます。

開院して5年、多くの患者様にご来院頂いております。最近では、患者様の増加に伴い、ご通院頂いております患者様のご予約を最短でお取りすることが困難となっております。

ご通院頂いております患者様には大変ご迷惑をお掛けしております。
慎んでお詫び申し上げます。

2/26木曜日より、診療時間の開始を早めて、時より開院させて頂くこととなりました。
朝早いお時間ではございますが、ご利用頂けますようお願い申し上げます。

これまで以上に患者様のため、誠心誠意努力していく所存です。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

宮﨑歯科医院 院長 宮﨑仁

姿勢の影響

季節の変わり目(温度変化)など、外的環境の変化に人の身体は敏感に反応します。

寒いと首をすぼめ、肩を挙げ、身体は縮こめて丸くします。

また、呼吸器系に問題をお持ちの方は、、口唇を閉鎖しての「鼻呼吸 」が困難となり、常時「口呼吸」をしていることもあります。

体力の減少や怪我などにより、身体はストレスをうけ、伸筋群より屈筋群が優位に働き、姿勢は変化します。いわゆる「猫背」の姿勢です。

また、「口呼吸」では複式呼吸を行えず、胸呼吸となり、大胸筋の緊張を伴います。

これにより、頸部・大胸筋は緊張し、頸部は前傾し、いわゆる猫背の姿勢を呈することとなるのです。

インターネットの普及により、パソコン、スマホなどが多用され、このような屈筋群優位の姿勢が維持されることが多くなりました。

頸部の前傾、頭部の後屈は、かみあわせ 0.5mmほど後方へ偏位させ、その高さも変化します。

インプラントや義歯、入れ歯、冠、セラミックの治療時に、このような「姿勢」への留意は在って然るべきではありますが、患者様の姿勢への「自覚」も大切なことではないかと感じます。

「かみあわせに不具合を感ずる、、、」
「装着した冠や入れ歯、インプラントが合わない気がする、、、」
このような自覚のある方は、一度ご相談ください。

一生懸命な方ほど、前のめりになりがちです。
ときには ぐっと身体を伸ばしてリラックス。これだけでかみあわせも楽になるんですよ

 

研鑽

昨日は久々、所属するスタディーグループの定例会。
歯周病治療の先駆け、日本のトップを行く先生方の症例を拝見。非常に勉強になりました。

同級生、後輩に偶然会いました。皆懸命に頑張っているようです。

歯科治療、簡単に言えば
・清掃性(口内を自身で清掃しやすい環境づくり)
・適合性(失った歯をマイクロ単位の精度で補う)
・安定性(かみあわせの安定)

この一つ一つの歯車、しっかりとかみ合ってこそ「治癒」へとつながるとの症例発表。

「清掃性」は徹底した「歯周病治療」
「適合性」は精度の高い「補綴治療」(補綴とは人工物で補うことをいいます)
「安定性」とは「かみ合わせ治療(咬合治療)」

日々研鑽、がんばります!

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かみあわせの高さ(東京都内の歯医者)

ヒトは1日24時間のうち、かみあわせている時間(上下の歯が接触している時間)は、わずか7分~15分。そのほとんどが嚥下と咀嚼に費やされます。つまり、日常生活において「上下の歯が接触していることはほとんどない」ということ。
このブログを読みながら、上下の歯は接触していますか??

咀嚼と嚥下以外の上下の歯の接触は身体に害を与えます。

この代表的なものが「歯ぎしり、くいしばり」です

この歯ぎしりやくしばりを日常的に普通のこととして行っている患者様がとても多いのです。
(Dental compression syndromeについてはこちらをご参照ください)

良くないかみあわせ、良くない姿勢で、この歯ぎしりやくいしばりを行うと、首や肩・全身の痛みを引き起こします。当院では、「かみあわせ」 の治療をとても注意深くおこないます。とても大切なのです。

ただ、かみあわせだけが原因ではありません。
立っている時、坐っている時、寝ている時。全身の姿勢、日常生活習慣が、かみあわせに大きな影響を与えます。

・頭を後ろへ30°屈曲すると、平均で約3.2mmかみあわせが高くなります。
・足を延ばした状態で、平均約1.3mmが高くなります。
・運動後の息が上がった状態で平約1.8mmが高くなります。
・姿勢維持の要となる「足、ひざ、腰、首など」の各部に疼痛は、かみあわせに多大なる影響を与えるのです。

生まれながらの骨格もかみあわせに影響を与えます。個人差があるのです。頭蓋と上顎と下顎の前後左右上下的な3次元的位置関係や特徴」という遺伝的骨格もかみあわせに影響を与えます。

かみあわせの治療には、こういった絡み合った原因を解きほぐすための徹底した診査と診断。そして根気強い思考錯誤的な治療が必要となります。

かみあわせの違和感、顎関節症は、はじめは小さな詰め物や冠を装着する治療からはじまります。ひとつひとつの歯の治療に最善と全力と尽くすことがとても大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎日の積み上げ

宮崎歯科医院の早朝30分の勉強会。
開院以来、続けている日課です。

かみ合わせ治療インプラント治療、歯周病治療など、様々な患者様が日々来院されます。

スタッフとともに、来院される患者様の症例検討を行い、治療計画を立案します。
スタッフ各々が患者様ととったコミュニケーションから、そのご希望・ご心配な点をくみ取り、治療計画案に組み入れます。

EBMからNBM
患者様との対話から病態の原因を理解し、臨床に生かす。
とても大切なことです。

毎朝の抄読会。もう3冊目となりました。
毎日30分だけなのですが、毎日続ければ、相当なる知識の積み上げ量となるものです。

当院のスタッフは、ドクターとほぼ同等の診査診断能力をもつまでになっています。
治療方針を理解してくれる「同志」がいることは、歯科医師にとってこの上なく心強いものです。

治療後には徹底した院内の清掃だけでなく、その日拝見した患者様の貴重な情報を各自がまとめてから帰宅します。

遅くまで患者様のために励む姿に頭が下がる思い。
いつもありがとう。僕もがんばろう!

我慢しないことの大切さ

「我慢をしない」こと。とても大切です。

「私は我慢強いから大丈夫です」
治療の際、よくお聞きする患者様からお言葉です。

これまで、歯で大変なご苦労を重ねていらっしゃったご様子の患者様。
そのご苦労、察するに余りあります。
しかし、私の歯科治療に「我慢」は要らないのです

ヒトは、なにか問題が生じたとき、困難が生じたとき、その問題・困難に対応・反応します。まずは問題を解決しようとする、しかしすぐに解決できなければ、、、

①問題と向き合い、その原因を理解把握した上で置いておく。
②問題を把握することなく、「何とかなるろう…」と放置する。

あなたはどちらでしょうか?

①と②には大きな違いがあります。

どちらも「我慢」していますが、
①は、自己決断した上での行動。
②は、決断せずの放置、状況依存。
です。

②の放置では、今後どのようになるのか?わからずストレスが溜まります。
「ストレスは万病」のもとです。

ストレスにより身体は緊張し、免疫機能は低下する。
理性では我慢できても、身体は悲鳴を上げているのです。

この問題長期を抱えていると、病態が「常態化」し、その問題すら自覚できなくなる。

問題に更なる問題を重ね、個人の許容量を超えた時に、
どうにもならない「症状」が発現するのです。

歯科医院はできれば来たくないところでしょう。
私も同じ見解です、できれば予防で来院して頂きたい。

漫然と「我慢しない」こと。これが大切です。

これまで重ねてご苦労は察するに余りあり、心情をお察しいたしますが、「我慢強い」こと誇るべきことではないのです。

何か目標を持ったうえでの「我慢」「忍耐」は素晴らしいこと。
いずれは必ず報われます。

放置することでは解決はありません。

「人生とは嵐が去るのを待つ場所ではなく、雨の中でもダンスをして楽しむことを学ぶ場所である」(ヴィヴィアン・グリーン)