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「くいしばり」の弊害

「歯を食いしばって頑張れ」
「よく噛んで食べなさい、歯が鍛えられる」
昔はよく言いました。いまは言いません。
百害あって一利なしです。

よく咀嚼することはいいことです。
咀嚼により唾液は分泌され消化を助け、脳血流量も増加し、認知症の予防に効果があると言われています。
しかし、過剰な力でかみしめることはお勧めできません。

成長期を過ぎると、ヒトは老化し衰え始めます。
「歯は消耗するのです」

過剰に「くいしばる」ことで歯は傾きすり減り、歯は短くなっていきます。

 

 

これにより上下の歯の接触「かみあわせ」に変化が生ずることとなります。

「くいしばる」ことで歯は傾斜します。

歯は内側、前方へと傾斜し、歯並びに変化が生じます。

「年齢とともに、下の前歯が重なってきてしまった。。。」という訴えはこれに起因するのです。

歯が傾斜すればその内側にある「舌」のスペースも侵害されるために「発音」「咀嚼」「嚥下」などの障害が発現します。

「くいしばり」はあたりまえのこと、とお考えの方が多くいらっしゃいます。
ほとんどの方、まじめで頑張り屋さんの方々ばかり。

がんばりすぎてはいけません。がんばりすぎは「歯」にとっては酷です。
ご自身を大切に、「歯」を大切に。

舌をかむ

「食事のときに舌を噛んでしまう、、、」
「最近話しづらくなって、、、」
「食べづらい」

これらの訴えの原因は「かみあわせ」 にあります。

「かみあわせ」は上下顎の歯の接触です。
上顎の歯は頭蓋に固定され、 下顎は頭蓋にぶら下がっています。
下顎の位置を決めているのは、上下の歯の接触、つまり「かみあわせ」となります。

 

「かみあわせ」に問題が生ずると、下顎の位置にズレが生ずることとなるのです。
そのために、上記ののような症状が発現することとなります。

本来ならば頭蓋と上顎と下顎の正中(真ん中)が一致するのですが、「かみあわせ」に問題があると、それができません。
そのため、かみづらく、話しづらくなるのです。

右写真は、「咬んだ時」と「少し開口した時」に上下顎の正中の不一致が認められます。
不正な「かみあわせ」により、強制的にズレた位置でかまされている状態です。

そのため、話しづらく、食事もしずらくなってしまっています。

「咬みづらい」
「話しづらい」
「舌をかむ、痛い」

このように訴えると、他院の歯医者さんでは「気のせいでは?」と言われてしまうようです。

これらの症状は「気のせい」ではありません。 
問題には必ず「原因」があるのです。

宮﨑歯科医院では、咬合治療(かみあわせ治療)、矯正治療など全顎にわたる歯科治療の際は、徹底した診査を行います。
誰にも言えず相談できずに悩んでいらっしゃる患者さまが多くいらっしゃるようです。
いつでもご相談下さい。

患者様とのエピソード

平成27年2月25日

もうすぐ2月も終わりですね。
最近、暖かい日が続いているので木下は喜んでいるのですが・・・
明日はまた寒そうですね(涙)
体調にはくれぐれもお気を付けください!!
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2月になりました。

平成27年2月3日

2月になりましたね。
今日は節分です。
木下は健康で幸せであることを願って恵方巻を作って食べましたよ。
みなさんも毎日寒いので体調管理には十分お気を付けくださいね。

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患者様とのエピソード

平成27年1月23日

1月も下旬になりました。
寒くなってきたせいか、お風邪をひかれている患者様が多く見受けられます。
みなさんが早く良くなるように祈ってます。

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姿勢の影響

季節の変わり目(温度変化)など、外的環境の変化に人の身体は敏感に反応します。

寒いと首をすぼめ、肩を挙げ、身体は縮こめて丸くします。

また、呼吸器系に問題をお持ちの方は、、口唇を閉鎖しての「鼻呼吸 」が困難となり、常時「口呼吸」をしていることもあります。

体力の減少や怪我などにより、身体はストレスをうけ、伸筋群より屈筋群が優位に働き、姿勢は変化します。いわゆる「猫背」の姿勢です。

また、「口呼吸」では複式呼吸を行えず、胸呼吸となり、大胸筋の緊張を伴います。

これにより、頸部・大胸筋は緊張し、頸部は前傾し、いわゆる猫背の姿勢を呈することとなるのです。

インターネットの普及により、パソコン、スマホなどが多用され、このような屈筋群優位の姿勢が維持されることが多くなりました。

頸部の前傾、頭部の後屈は、かみあわせ 0.5mmほど後方へ偏位させ、その高さも変化します。

インプラントや義歯、入れ歯、冠、セラミックの治療時に、このような「姿勢」への留意は在って然るべきではありますが、患者様の姿勢への「自覚」も大切なことではないかと感じます。

「かみあわせに不具合を感ずる、、、」
「装着した冠や入れ歯、インプラントが合わない気がする、、、」
このような自覚のある方は、一度ご相談ください。

一生懸命な方ほど、前のめりになりがちです。
ときには ぐっと身体を伸ばしてリラックス。これだけでかみあわせも楽になるんですよ

 

本年も宜しくお願い致します。

平成27年1月8日

2015年になりましたね。
宮崎歯科医院
1月5日から通常通り診療させていただいております。
遅ればせながら、本年もどうぞ宜しくお願い致します。

今年もありがとうございました!

平成26年12月26日

年内の診療も今日で最後となりました。
患者様におかれましては、病院へ足を運ぶのは気が進まなかった方も多いと思われます。
それでも皆様、頑張って通院していただきありがとうございました。
また今年もたくさんの頂物をし、スタッフ一同たいへん感謝しております。
重ねてお礼申し上げます!!

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かみあわせの高さ(東京都内の歯医者)

ヒトは1日24時間のうち、かみあわせている時間(上下の歯が接触している時間)は、わずか7分~15分。そのほとんどが嚥下と咀嚼に費やされます。つまり、日常生活において「上下の歯が接触していることはほとんどない」ということ。
このブログを読みながら、上下の歯は接触していますか??

咀嚼と嚥下以外の上下の歯の接触は身体に害を与えます。

この代表的なものが「歯ぎしり、くいしばり」です

この歯ぎしりやくしばりを日常的に普通のこととして行っている患者様がとても多いのです。
(Dental compression syndromeについてはこちらをご参照ください)

良くないかみあわせ、良くない姿勢で、この歯ぎしりやくいしばりを行うと、首や肩・全身の痛みを引き起こします。当院では、「かみあわせ」 の治療をとても注意深くおこないます。とても大切なのです。

ただ、かみあわせだけが原因ではありません。
立っている時、坐っている時、寝ている時。全身の姿勢、日常生活習慣が、かみあわせに大きな影響を与えます。

・頭を後ろへ30°屈曲すると、平均で約3.2mmかみあわせが高くなります。
・足を延ばした状態で、平均約1.3mmが高くなります。
・運動後の息が上がった状態で平約1.8mmが高くなります。
・姿勢維持の要となる「足、ひざ、腰、首など」の各部に疼痛は、かみあわせに多大なる影響を与えるのです。

生まれながらの骨格もかみあわせに影響を与えます。個人差があるのです。頭蓋と上顎と下顎の前後左右上下的な3次元的位置関係や特徴」という遺伝的骨格もかみあわせに影響を与えます。

かみあわせの治療には、こういった絡み合った原因を解きほぐすための徹底した診査と診断。そして根気強い思考錯誤的な治療が必要となります。

かみあわせの違和感、顎関節症は、はじめは小さな詰め物や冠を装着する治療からはじまります。ひとつひとつの歯の治療に最善と全力と尽くすことがとても大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎日の積み上げ

宮崎歯科医院の早朝30分の勉強会。
開院以来、続けている日課です。

かみ合わせ治療インプラント治療、歯周病治療など、様々な患者様が日々来院されます。

スタッフとともに、来院される患者様の症例検討を行い、治療計画を立案します。
スタッフ各々が患者様ととったコミュニケーションから、そのご希望・ご心配な点をくみ取り、治療計画案に組み入れます。

EBMからNBM
患者様との対話から病態の原因を理解し、臨床に生かす。
とても大切なことです。

毎朝の抄読会。もう3冊目となりました。
毎日30分だけなのですが、毎日続ければ、相当なる知識の積み上げ量となるものです。

当院のスタッフは、ドクターとほぼ同等の診査診断能力をもつまでになっています。
治療方針を理解してくれる「同志」がいることは、歯科医師にとってこの上なく心強いものです。

治療後には徹底した院内の清掃だけでなく、その日拝見した患者様の貴重な情報を各自がまとめてから帰宅します。

遅くまで患者様のために励む姿に頭が下がる思い。
いつもありがとう。僕もがんばろう!