日別アーカイブ: 2022年5月27日

歯の治療、根管治療にラバーダムとマイクロスコープは必要か?

突然で不躾ではありますが、先生のご意見をお聞かせいただきたく、コメントいたしました。

過去にマイクロ&ラバーダムなしで根管治療をしたことがあります。

当時は根管治療という言葉も知らず、 何の土台を使ったのか、 充填材は何か ちゃんと薬を先まで入れてくれているのか分かりません…完全おまかせでした。

最近、根管治療した歯の被せものの銀歯を舌で押すと浮くような感覚があります。

もしかしたら被せものが欠けているかもしれません。

①被せものに問題があった場合1から根管治療のやり直しとなるのでしょうか?

②被せものだけを新しくする場合マイクロスコープとラバーダムは必要でしょうか?

薬を充填して、土台を作るまでがラバーダム必須で被せものの段階ではラバーダムなしで何も問題ありませんか?

お忙しいとは思いますが、ご教授頂けると幸いです。 よろしくお願いいたします。

コメントありがとうございます! 治療について、医師に『完全おまかせ』することは、なにも悪いことではありません。

その歯科医師の人間性を信頼した上での患者様のご決断です。 それは自分の身体を預けるという素晴らしいこと。

患者様に非はありません。

その期待に沿えるように歯科医師が努力精進することが大切なことと言えるでしょう。

私も以前はマイクロスコープやラバーダムは使用していませんでしたし、その存在すら知らないあるいはマイクロスコープなどありませんでした。

そのため、患者様と共に日進月歩する歯科治療の進化に後れを取らないように日々毎日努力精進していきました。

今も変わらずです。

未来から見れば、過去の診療は「反省点」しかありませんが、その時は「最善の、最高の方法」でした。

つまりは、今、必死に努力することしか、明るい未来は開かれない。

これは歯科医師の治療技術・知識だけでなく、患者様も同様かと思います。

これには患者様と歯科医師が、そういった進化する医療技術以上に、「人間としての信頼関係の構築」これが不可欠となるでしょう。

互いに尊重し合える人間関係であれば、その人のためならば必死に努力する。

私の周りの歯科医師はそんな歯科医師ばかり。 だから、1年前とは全く別人位の進化を遂げている方ばかりです(^^♪

そんな歯科医師ならば、以前は治せなかったとしても、いずれは治してくれるはず。。。

私はそんな歯科医師を目指しています。

ぜひそんな歯科医師を探してください。

その上で、頂いたご質問に回答します。

でも、ここまでお話すれば、何をすべきなのかは明白かもしれませんね(笑)

ぜひご担当の先生の十分なる前向きなコミュニケーションを!これ一番大切!

『最近、根管治療した歯の被せものの銀歯を舌で押すと浮くような感覚があります。 もしかしたら被せものが欠けているかもしれません。』

→原因はむし歯、つまり細菌感染だけが原因ではありません。

「かみあわせ」にも原因があるかもしれませんので、その点についてご担当の先生に診て頂くことをおすすめいたします。

『①被せものに問題があった場合1から根管治療のやり直しとなるのでしょうか?』

→根管治療は「歯の内部の感染を取り除く治療」です。

そのため、被せものが問題で、歯の内部に感染がないならば、根管治療のやり直しは必要ありません。

根管治療のやり直し、つまりは適切な根管治療については、こちらの動画をご覧下さい!

【抜歯する前に見る動画 です!ぜひご参考下さい!(抜歯と診断された歯を抜かず残す根管治療)】 https://youtu.be/j6sSM0riGck

『②被せものだけを新しくする場合、マイクロスコープとラバーダムは必要でしょうか?』

→大前提として、マイクロスコープとラバーダムが、ご通院されている歯科医院で使用されているか否かです。

その上で、その使用に習熟されている歯科医師ならば、使用した方がイイ場合もあるし、使用しなくてもイイ場合もあるでしょう!

『薬を充填して、土台を作るまでがラバーダム必須で被せものの段階ではラバーダムなしで何も問題ありませんか?』

→適応症があるでしょう。歯の内部への再感染の可能性が高く疑われるような症例では、その部位をコンポジットレジンなどで被覆し、ラバーダムなしで治療に臨むこともあります。

いずれにせよ、担当する歯科医師の経験と診断が問われます。

回答いたしましたが、ラバーダムとマイクロスコープは「感染を取り除き、感染をさせない」というための「補助的なもの」です。

皆さんに繰り返しお話しておりますが、 『むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症』です。

確かに、細菌感染が原因ですが、人間にはそれを駆逐する能力つまり「免疫」があります。

つまりは身体が元気か否か?ということです!

患者さまによっては、たとえ十分なる治療が為されていなくても、むし歯であっても、何の症状も感じていない方、多数いらっしゃいます。

これは感染がたとえあったとしても、免疫力が強ければ、全く問題ない!ということに他なりません。

ぜひ、お身体を大切に! 睡眠を十分にとり、健康的な美味しいお食事と笑顔の毎日!

これが人の免疫力を爆上げします! 頑張って下さいネ!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル