他院にて根管治療をしたが、痛みがとれずにご紹介にて当院を受診された患者さま。
下顎第2大臼歯は、通常2根・3根管(2つの歯根に3つの神経)です。
この歯は、2つの歯根が癒合(くっついてしまっている)し、その中にある根管もくっつき「樋状」になっています。これを樋状根といいます。
樋状根の根管治療は難易度が高く、根管内の清掃が行き届かず、痛みや違和感が残ることがあります。
そのため、樋状根の根管治療では、マイクロスコープやCTを駆使し、根管形態を明確に把握した上で治療に臨む必要があります。
前医の施した根充材を丁寧に除去します。根管治療中に唾液が混入することは、治療を阻害するだけでなく、再感染の機会を与えるため、ラバーダムは治療に必須です。マイクロスコープで見ながら徹底的に根管内をキレイにします。
根管内をキレイにした後は、薬液を使用してPUI(passive ultra irrigation=根管内を薬液にて超音波洗浄します)。その後は水酸化カルシウムを貼薬し、1週間根管内を消毒します。1週間後、痛みがなくなったことを確認し、広がっている根尖をMTAで封鎖します。
MTAセメントの硬化を数日待ち、その後、通常の根管充填を行い、根管治療は終了です。術前と術後の根管充填の写真を比べて頂くと、その違いがわかるかと思います。
以前は歯科医師の経験と勘に頼った盲目的な根管治療は、現在、ラバーダム+マイクロスコープ+CTを使用することで、「歯科医師の目でみてしっかり治せる」治療に進化しています。お困りの際はご相談ください。
―宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラント&かみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。東京都内、虎ノ門、虎ノ門ヒルズ、神谷町、霞ヶ関、新橋、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラント、かみあわせだけでなく、マイクロスコープ・CT撮影・ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療・ホワイトニング・審美歯科・メタルフリー・予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。