当院では根管治療の治療時間に「1時間」いただいております。
(時間の都合やご本人のご希望など症例に応じて時間の変更は可能です)
前歯、小臼歯であれば1時間あれば根管治療は完了します。大臼歯や再根管治療症例では1時間30分程必要となるのが現在の私の術式に必要な時間です。
そのため、時間さえいただければ1~2回で根管治療は終了となります。ただし症例によってはそれ以降に歯根端切除術が必要となる場合もあります。この際は術前にその説明をしています。
下症例は、下顎大臼歯の再根管治療症例です。時間にして1時間ほどかかりました。
本症例のような、急性症状の状況での来院では、当日は積極的治療を当院では致しません。適切な消炎処置を投薬を行うことで、翌日の夕方には痛みがなくなります。その後、根管治療に臨むほうが、痛みは少なく早く消失し、長引かないようです。
上画像は、右下第2大臼歯の再根管治療症例です。『なにもしなくてもズキズキ痛い』 『噛むとさらに痛い』を主訴として来院されました。このような状況で、麻酔をして根管治療を開始すると、更に痛みが悪化し持続します。まずは「適切な」消炎処置と「適切な」投薬をします。すると治療後2日目の午後には痛みが治まります。本症例では、3根管あるうちの2根管の根管治療が為されていないことがレントゲンでも読み取れます。消炎の後に根管治療開始です。
消炎後の後日に根管治療を行います。根尖病変の拡がりや根管形態の精査のため、根管治療前にCT精査を行います。レントゲンだけでも根管治療は可能ですが、「あらかじめ病態が分かった上での根管治療には無駄がない」というのが私の実感です。あらかじめ病態が分かることで、術後についても明確にお話しできています。
ミラーに映った像をマイクロスコープで診ながら治療を行います。マイクロスコープによる治療は経験が必要な治療といえるでしょう。拡大鏡を治療時に装着使用するようになって10年以上になりますが、使用する前は「見えるから大丈夫」と思っていました。拡大鏡の倍率が3倍、5倍、10倍と大きくなり、数年前のマイクロスコープ導入で20倍以上の拡大率。最近痛切に思うことですが、「昔は見えていなかった」かもしれないということです。見えていなくとも治ることはありますが、それは患者さまの免疫機能とメンテナンスに頼った結果です。当院では様々な治療でマイクロスコープを使用し治療することで、患者さんに頼らない、負担を軽くする治療を心掛けています。
右写真では根管内には膿が認められました。相当痛かったことでしょう。適切に根管内を洗浄することで痛みはすぐに改善します。
近心の2根管の先端が一部石灰化して詰まっていたこと、湾曲度合が強かったこともあり、その拡大に1時間を要しました。もとある根管形態を壊さないように根管内の感染をキレイにするのがとても大切です。次回はイスムスの清掃です。
当院では、時間が許せば、お口を開いていられるのであれば、1時間の根管治療を行います。ラバーダムを行い、唾液中に存在する細菌(バクテリア)の感染がないようにしておりますが、何度も何度も根管治療をするのは大変ですし、感染の機会を与えてしまいます。徹底した治療、当院の目標です。
―宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラント&かみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。東京都内、虎ノ門、虎ノ門ヒルズ、神谷町、霞ヶ関、新橋、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラント、かみあわせだけでなく、マイクロスコープ・CT撮影・ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療・ホワイトニング・審美歯科・メタルフリー・予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。