院長ブログ

かみあわせと座り姿勢

「姿勢」と「かみあわせ」は密接な関連があります。
日々の生活習慣や睡眠姿勢が、「かみあわせ」に少なからずとも影響を与えていることは周知の事実となっています。

現代では、誰もが仕事でも、家でも、デスクに座り、パソコンをすることが多くなってきました。電車でも、スマホを見ながら座っている・立っている人を多く見かけます。皆さん「首を前傾させ、猫背」の姿勢となっています。

このような姿勢を予防するためにも、上図を参考に姿勢改善に努めていただきたいと思っております。
上図は、ネットより拝借させて頂きました図です。皆さんも検索頂けると沢山でてきますので、見てみてください。

姿勢改善には、 「骨盤をたてる」ことが大切です。

骨盤を立てることでの図のように、自然と背筋も伸び、姿勢を改善することができます。そのために、お尻の下に、タオルなどをおいて、骨盤を自然と前傾させるコツも大切です。
の図のように、坐骨の2点で座るという意識も大切です。

姿勢の改善が、「かみあわせ」や全身の健康に与える影響は多大なるものです。
ぜひ、お仕事中やおうちにおいても、意識・改善してみてくださいね!

また、頭頸部の痛み、姿勢のゆがみなど、かみあわせだけでなく、全身からのアプローチで改善できる症例も多数あります。
お悩みの方は、神谷町エーライフのカイロプラクティックの渡邉先生にもご相談下さい。私もお世話になっている名医です。必ず解決してくれます。

 

生体の治癒能力

口腔の「恒常性」を保つこと、これが歯科医療です。

生体には治癒能力があります。
この治癒能力の範囲内にある状態を、生体が「恒常性」を維持しているといいます。

「恒常性」とは、生体の治癒能力の振り巾の中におさまっていることでしょう。

ヒトの成長は、20歳まで。
その後は加齢とともに生体を消費することとなります。

「生きていることは壊れること」
「生きていることはひずむこと」
「生きていることは治ろうとしていること」
(筒井塾筒井照子先生のお言葉より引用)

生体は、加齢とともに、こわれ、ひずみながらも治ろうとする。

歯科医療の基本は、
「恒常性の振り巾」の中に治まっているか否かを見守り、「振り巾」から逸脱したとき、つまりは生体の治癒能力では治すことができないとき、手を加えて元の形に戻してあげることです。

この恒常性が永く維持できるようにすること、これが歯科治療の永続性につながります。

みなさんの、
かみあわせ、むし歯、歯周病、、、
恒常性の振り幅の中にありますか?
定期的にチェックしましょう。

めがね?

視力が下がってきたらどうしますか?
すぐにメガネを作りに行くでしょう。

では、目が悪くなった原因はなんでしょうか?考えた事はありますか?

先天性の弱視、遺伝的なものもあるでしょう。また、生活習慣によるものも多々あるかもしれません。
生活習慣が原因ならば、それを直さずして視力は改善するでしょうか。。。

原因もわからずに、メガネを作り、また見えなくなったとメガネを作り直す。

歯科治療も同様です。
「むし歯、歯周病になりました」
「歯を失いました」
「では歯を入れましょう」
これでは治らない。

むし歯が進行した原因はなんでしょうか?
歯周病が進行した原因はなんでしょうか?
歯を失ってしまった原因はなんでしょうか?

原因を究明せずに、その場しのぎで補うだけでは再発します。

歯科治療における「かみあわせ(咬合)」においても、
2つの咬合論が存在します。
・生理学的咬合論
・補綴学的咬合論
前者は、原因追求の咬合論であり、
後者は、どのように修復するか?の咬合論です。

病態の原因を追究し、その原因の除去する。そして、今後そうならないようにするための環境改善が「治癒」には必要となのです。

かみあわせ治療だけでなく、
・原因の究明の除去
・環境の改善
この2者が、施された治療の永続性に大きな影響を与えます。

正常とは

患者さまの「訴え」を聞くこと、とても大切です。

虫歯や歯周病は、検査やレントゲン所見より明確なことが多く、患者さまの訴えをお聞きすることも当然大切ではありますが、我々が診ただけ病態を知ることができることもしばしばです。

「かみあわせ」はそうはいきません

歯科治療では、
・むし歯
・歯周病
・かみあわせ
前2者は、細菌の感染症であり、炎症のコントロールが大切となります。
かみあわせは、「口腔機能」つまり「力」のコントロールが大切です。

そのためには、異常な「力」の結果生じた異常な「形態」を知ること、
また、異常な「形態」により生ずる異常な「力」を診ることが大切です。

この「形態異常」と患者さまの「訴え」を関連させ、病態を知ることが、治癒への近道であり、それを知ることができなければ治癒することはありません。

異常を知るためには、
『正常とは何か?』
これを知る必要があります。

右写真の模型は、正常者の模型となります。
みなさんと見比べていかがでしょううか??

徹底した診査と明確な診断に基づく治療計画が大切なのです。

かみあわせと顔の変化

筋肉は動かないと緊張します。つまり筋肉痛になる。

噛むことに関連する筋の筋肉痛には歯ぎしりが関与します。

歯ぎしりに、3種類あります。
・グラインディング(ぎりぎり)
・クレンチング(音せずにくいしばる)
・タッピング(カチカチ)

このうちの、クレンチングがくせもの(歯軋りの写真)。左右にギリギリすることなく、上下の歯がはまりこみ、食いしばるのです。筋肉は動かずに緊張する。音がすることもないために、本人の自覚もありません。

これにより、顔貌に変化が生じます。咬筋は張り、肥大することとなるのです。

右写真は元の顔の左だけを反転してつなげたもの、右だけを反転してつなげたものを示します。

生まれたばかりの時、人間は左右対称の顔をしています。
しかし、何らかの後天的因子により、このように左右差のある顔になるのです。 

顔のゆがみの原因として、
・不適切な生活習慣(頬杖や睡眠姿勢 →これを態癖といいます
・不正なかみあわせ
・口の周囲の癖
・不適切な咬み方
・不適切な歯科治療
などがあげられます。

これらはすべて、「不適切な力」であり、「不適切な形態」です。
力のコントロール、力の見える化が診査において大切です。

宮﨑歯科医院では、かみあわせ治療を行う際、このような点を診査するために、全身写真、口腔内写真、模型診査、レントゲン写真、顎関節CT撮影、問診など、様々な検査を行います。

かみあわせと顔

かみあわせ(噛み合わせ) 、咬合は、全身の姿勢のバランスを担う一つの因子です。

全身の姿勢の歪みは、かみあわせに大きな影響を与え、かみ合わせを歪ませます。

姿勢を歪ませる生活習慣、これを「態癖」といいます(筒井照子先生文献引用)

「態癖」とは、よくない睡眠姿勢や頬杖などをいい、中顔面・下顔面に外から悪影響を及ぼす力を加える生活習慣のことをいいます。

顔の中顔面は上あご、下顔面は下あごです。
そのため、あごのズレは顔の歪みを生みます。

生物の顔は、口を先端に形作られます。
頭蓋の大きさは幼少期にある程度形作られるため、口が顔の形をつくっていくのです。

つまり
『顔の成長≒あごの成長』
となるのです。

生まれた時は、左右対称なのですが、発育の過程で、何らかのつごうによりアンバランスが生じ、顔全体にもその影響が及ぶのです。

右写真は、宮崎歯科医院において、咬合治療の際に撮影する顔貌写真(前方)のサンプルです。

この顔貌写真より、
①顔貌のタイプ分類、骨格タイプ分類
②対称性、歪み
③正中と人中のズレ
④黒目の上下的な位置
⑤左右の閉眼傾向
⑥顎間高径差(眼瞼-口角間距離)
⑦耳たぶの高さの左右差
⑧鼻翼の広がりの左右差
⑨鼻唇溝の深さの左右差
⑩口角しわ
⑪上下口唇の厚み、口唇の緊張
⑫咬筋の左右差
⑬下顎の偏位、ズレ
⑭下顎の首への影
⑮僧帽筋、胸鎖乳突筋などの張り

このような「形態」を診査し、診断の一助といたします。
これ以外に、側貌写真、口腔内写真診査、全身写真(姿勢)、模型診査、顎関節CT診査を行います。

「形態」の診査は、つまり「機能」の診査であり、
「機能」の診査は、つまり「力」の診査です。

かみあわせには、様々な「力」が作用します。

見えない「力」を見える化することために、様々な診査を行い、診断の一助・治療の一助とすることが、「治癒」への近道となるのです。

治療期間の短縮

『平均寿命』
寿命は長いに越したことはないでしょう。

しかしこの『寿命』。
『寿命=健康寿命+不健康寿命』

不健康な状態で、寿命が長くても意味がありません。

こんな研究結果があります。
「残存歯数と低栄養には比例関係が存在する」

つまり、歯が少ないと、低栄養であることが多く、つまりは、病気になりやすいということ。歯が少なくなると、免疫能力の低下を促します。

噛みづらくなると、軟食傾向に陥り、炭水化物の摂取量も増えます。

「一本くらい歯が無くてもいいかな、噛めるから・・・」
歯が喪失したままでは、上記の通り、全身の健康状態に影響を及ぼします。
失った歯を適切に補うことで、サクセスフルエイジングが得られます。

歯の治療期間も同様でしょう。
治療期間中は食事がしづらくなることともしばしばです。
長い治療期間は、「不健康寿命」そのものです。

診査診断のもと、病態の原因を追究し、治療計画を立案することで、
治療のゴールが明確となります。
つまり、
無駄な治療を省き、治療期間を短縮すること。
「健康寿命」を長きものとすることに寄与するでしょう。

2~3回で終了することのできる簡単な治療ならば、詳細な治療計画は要らないかもしれません。

しかし、全顎にわたる治療ならば話は別でしょう。

小さな山に登るのなら、準備は軽装で済みますが、エベレストならば話は別。
綿密なるルート検索と周到なる準備が必要なのです。

綿密なる治療計画は、歯科治療の短縮につながり、
つまりは、低栄養となる期間の短縮、
つまりは、健康で美味しく食事ができる期間、寿命を長くすることに寄与することとなりますね。

インプラントの手術のあと

インプラント治療の際には、宮崎歯科医院にてCT撮影し、術前シュミレーションを行います。

このたびの症例は、右下臼歯部へのインプラント治療です。
前述の頭蓋写真を参照いただくと、CTの写真の概要がわかりやすくなることと思います。

CT画像上段が、シュミレーション画像。
下段が、術後に撮影したCT画像です。

ほぼシュミレーション通りに手術が完了しております。
CT診査により、インプラントを安心確実に行うことが可能です。
また、以下は術前術後の口腔内写真です。

黄色の線が術前の切開線。
術後の写真は翌日のもの。
緑の糸は縫合糸です。
翌日には切開した部位もほぼ元通りになっており、腫れや痛みもありませんでした。

インプラント治療は最初怖いものと感じるかもしれません。
本症例のKさんも同様でした。
沢山のお話と ご相談、カウンセリングにより一歩を踏み出されたKさん。
今後も頑張っていきましょう!

インプラント治療について(保険外治療・自費治療)

治療内容

人工の歯の根をあごの骨に埋め込み、それを土台として人工の歯を作製します。

入れ歯やブリッジ治療とは違い、固定源があごの骨なので、咬合力が強く、他の歯に影響なく、欠損部分に人工歯を補綴することが可能です。

標準費用(自費・税別)

45万円(1本あたり)

インプラント治療は保険が適用とならないため注意が必要です。

治療期間・回数

インプラントの治療期間は、およそ数ヶ月~半年以上(手術内容・方法による)です。治療内容は、下記の①~⑤のような流れとなっています。

①カウンセリング~治療の検査・計画

②1次手術

③2次手術

④人工の歯を作製・装着

⑤定期検診(半年に1回程度)

インプラント治療では、2回の外科手術を行います。

1次手術でインプラントの埋入を行い、2次手術で土台を設置します。この土台は、アバットメントといわれ人工の歯を装着するために必要なものです。

1次手術と2次手術の間には、埋入したインプラントと骨の結合を確認するため、約3~6ヶ月間の治療期間があります。

口腔内の状況や治療内容により異なります。

メリット

歯を欠損された患者様がインプラント治療を行うことで、再びしっかりと強く咬め、美味しく食事を楽しめるようになります。隣の歯を削る必要もなく、ブリッジや入れ歯と比較して安定性に優れています。発音がしやすくなったり、セラミック歯で見栄えよく仕上げることができるので、笑顔に自信が持てるようになったりまします。

副作用やリスク

治療には手術を伴います。重度の歯周病がある場合脱離のリスクが高くなります。体質等によりインプラントと骨の定着が困難な場合があります。骨の状態により増骨等の処置が別途必要になります。全身疾患の持病がある場合は主治医にご相談ください。

また、埋入後に口腔内の衛生管理を怠ると、インプラント周囲炎に罹り、健康な天然歯が歯周病で抜けるのと同じように抜け落ちてしまう可能性があります。

インプラント治療のリスク

インプラント治療における主なリスクは下記の3つです。

①血管損傷

②神経麻痺

③手術後の腫れ・痛み

血管損傷・神経麻痺は、血管や神経が「ドリル」や「インプラント自体」によって損傷することで起こるリスクです。インプラント手術の検査~計画を入念に行うことでトラブルを回避できます。起こった場合は、回復に数日~数週間の時間が必要です。

また、個人差がありますが手術後の腫れや痛みを伴うリスクもあります。こちらは、時間経過と共に治まっていきますが、痛みが酷い場合は「痛み止め」の服用が可能です。

※メリット・副作用・リスクには個人差があります。

インプラント治療と、他の治療との違い

「入れ歯」や「ブリッジ」は天然の歯を治療しているのに対して、「インプラント」は人工物を埋入することから、治療内容が大きく異なります。

また、「差し歯」との違いは「歯根は残っているか・いないか?」という違いです。

歯根が残る差し歯では、治療時間や治療費が短め・安めというメリットの反面、変色や歯根の割れの可能性といったデメリットがあります。

 

 

咬合調整(かみあわせ)

かみあわせの違和感を赤矢印に感じるとの訴えより精査。

下顎の最後方臼歯はすでに失われており、違和感を感じる歯は、根管治療が為され、根尖に病巣があるとともに、歯根膜腔の拡大が認められる。

この原因は何か?

患者さまは歯ぎしりを自覚されており、その咬合接触関係を診ると、右写真の「咬合調整前」のような接触関係となっている。

上下顎の接触を「赤」と「青」で示している。
 赤と青ともに接触はエリア(面接触)を呈しており、本来再現すべき銀歯の溝や凹凸は不明確。

赤い点はカチカチと噛んだときの接触関係を示し、青い点は下顎を左右側方に動かした時の接触関係を示している。

銀歯の接触関係としては、青い点はない方が良い。
また、赤い点はエリアではなくポイント(点)、つまり上下顎が「点接触」となっている方が良い。

歯は、云わば「包丁」であり、面で接触する歯は、「鈍った包丁」ということ。

つまりは、より力を加えなければ咀嚼することは困難であり、この歯の位置での面接触と側方運動における接触は、「ブラキシズム(歯ぎしり)」を誘発することとなる。

また、対側の歯は喪失しており、この接触関係における この銀歯に対する負担は過大なるものとなる。

適正な接触関係は、その歯の寿命を永きものとする。
そのため、銀歯に穴があかない程度に接触関係を調整。
点接触とし、側方運動時の接触関係を示す青い点の接触は除去することなる。
調整後の口腔内写真が「咬合調整後」である。

患者さまの感覚は、調整後にすぐに良好となる。
本来ならば、さらに歯の「溝や凹凸」を明確にしたいところであるが、
さらなる調整により穴が開くことを懸念してこの程度の調整とする。

「かみあわせ」に関しては、患者さまも、我々歯科医師の中でも、
「この程度でいいかな、、、」というあいまいな認識を持っているように感じる。
「すこしすれば慣れるかな、、、」確かにそうなることもある。

しかし、
少しのひずみなら適応できるが、それが積み重なれば流石に困難。

かみあわせでご苦労を重ねている患者さまを拝見することがとても多い。

こういった基本的な咬合治療をしていれば起きないのでは?
と思うことが多々あるように感ずる。

歯ひとつひとつを大切に治すこと、これに注力したい。

原因は何か?

「原因は何か?」

現在、私は肩の不調で通院しています。
私を診てくれている先生は、いつも笑顔で明るい素晴らしい名医です。
(エーライフ 渡邉先生←こちらをご参照下さい)

現在の病状を的確に把握。 患者にわかりやすく説明をし、病状の改善と心の安心を与えてくれます。

私の肩の病状も然り。 
「病気」とは、一つの原因から成るものは非常にまれであり、様々な因子が絡み合い、症状が発現します。

病状が長期に渡るもの程、その原因は多岐に渡り 絡み合い、原因究明には、それ相応の時間と労力を要します。

私の肩の担当の先生は、毎回毎回、少しずつ、その症状から、現在の原因を究明し、解きほぐす施術をしてくれます。その甲斐もあり、現在まで大学病院の整形外科、接骨医など様々な先生方が治すことのできなかった病状を 改善してくれています。

歯科治療も同じでしょう。
咬合治療(かみあわせ)は尚のことです。
咬合治療の難しさについて)

歯を失うことで、下顎の位置に偏りが生じます。
その偏位を放置すれば、そのままの位置で 他の歯が治療されることとなります。
歯を失い、多くの治療を重ねた方ほど、その偏位のほどは計り知れないものとなるでしょう。
偏位した下顎の位置で、咀嚼、嚥下、ブラキシズム(くいしばり、歯ぎしり)を行えば、それ相応のひずみやゆがみが 顔面、頸部に筋に影響を及ぼし、全身へと波及する症例もしばしばです。

むし歯だから 削ってつめる、被せる。
白い歯がいいから、セラミック。
歯を失ったから、インプラント治療。。。
ではないのです。

「なぜ、歯を失うこととなったのか?」
「なぜ、現在の症状に至ったのか?」

原因究明のための、診査診断、治療計画がとても大切なのです。

最近、メールや来院で多くの方がご相談にいらっしゃいます。

皆様、「なぜその状態に陥ってしまったのか?、なぜ歯を失ったのか?」
という説明が患者さまに為されないままに治療が行われていることが多いようです。
コミュニケーション不足です。

「どうすれば治るのか?」
つまりは その「原因」。。。 わかっているのでしょうか?

医療従事者として、日々の臨床で常に問いたださねばならない言葉です。