日別アーカイブ: 2019年7月18日

インプラントブリッジ《サージカルガイドを用いた手術》

下奥歯の欠損 3歯 インプラントブリッジの症例 術前の口内写真

右下奥歯3歯を失われた患者様。
患者様のご紹介で当院を受診され、インプラント治療を行うこととなりました。
上画像は術前の口内写真です。
本来は上画像中央のように3つの歯がありますが、本症例の患者様は失われています。

ブリッジ入れ歯インプラント違い メリットデメリット 歯を抜歯したら 抜いたらどうする歯を失った際は、ブリッジ、入れ歯、インプラント、移植などの治療法がありますが、本症例では、ブリッジはできません。そのため、入れ歯かインプラントとなりますが、患者様はインプラント治療をご希望になりました。

3つの歯を失っている症例では、2つのインプラントを埋入設置し、インプラントブリッジとすることで、手術の侵襲、費用を抑えることが可能です。

術前の口内模型でインプラント手術をシミュレーション術前の口内模型です。ブリッジとするならば、どこにインプラントフィクスチャー(人工歯根)を埋入するのか?を術前に決めておく必要があります。

本症例のような多数歯インプラント手術では、「サージカルガイド」を術前に製作し、その位置を決定します。

サージカルガイドとはなにか??

術前の口内模型とサージカルガイドこのようなサージカルガイドを術前に装着し、CT撮影を行い、インプラントシミュレーションをCT画像上で行います。

その画像が以下の画像です。

術前 インプラントCTシミュレーション画像 サージカルガイド

歯科用 CT 撮影風景下顎臼歯部(下の奥歯)のインプラント治療では、下顎骨内に「下歯槽管」という神経を避けるようにインプラントフィクスチャーを埋入設置する必要があります。

術前のサージカルガイドを使用したCTシミュレーションにより、安心確実なるインプラント手術を行うことが可能です。

術後 インプラント CT確認画像「
術前のシミュレーション画像と手術後のCT画像です。
ほぼ一致した位置にインプラントフィクスチャーが埋入されています。時間にして30分程の手術です。

当院のインプラント治療の流れについて当院では滅菌管理された手術室でインプラント治療を行います。
残っている歯を助ける第2の永久歯、インプラント。
残っている歯にこれ以上の負担をかけない優しい治療といえるでしょう。

当院では徹底して「歯の神経を残す治療」で歯の神経を残します。
歯髄壊死・不可逆性歯髄炎では残せません。その際は、米国UCLA根管治療専門医のコンセプトに準ずるマイクロスコープ根管治療で歯を残します。
それでも歯が残せない場合は残念ですが、抜歯が最良の治療法です。
その後は、これ以上残っている歯に負担をかけない、残っている歯がなくならないように、欠損部には「インプラント治療」を行うことが最善の策といえるでしょう。

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