日別アーカイブ: 2019年9月4日

歯の神経をできるだけ残す 痛みなし《歯髄壊死 根管治療症例》

本動画は、10年前のメタルインレーを装着した歯の神経が死んでしまい、様々な症状を経験され当院を受診された患者様の「歯髄壊死に対する根管治療」についてです。

根管治療は1時間1回。樋状根の根管充填までを動画にてご説明しております。

《本症例の概要》

10年前に左下奥歯(一番奥 下顎第2大臼歯)を治療して銀歯(メタルインレー)を装着した患者様の症例。

その当時より歯の神経近くにまでむし歯が進行していたとのことでした。

最近になってしみるようになり、近医を受診すると、「知覚過敏」と診断され、むし歯はありませんと説明されたそうです。

その後、何もしなくても痛く、噛めなくなったため再び近医を受診し、レントゲン撮影の上、かみあわせを弱く調整してもらったそうです。

徐々に痛みは引いてきましたが、強く噛むと痛みがあり、それ以外では痛みはなくなりました。

このままた痛みは落ち着いていくのか、神経の治療は必要なのか?歯の神経は残せるのか?とお考えになり、ネットで調べて当院を受診されました。

知覚過敏 ズキズキ痛む 痛くなくなる 歯ぐきが腫れる 歯髄壊死 神経が死んでいる 根管治療

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル上画像は術前のメタルインレーの状態です。

メタルインレーは擦り減り、強いかみしめ・くいしばりをしている所見が認められます。

前医にて「知覚過敏」「かみあわせ」を疑い加療したことも頷ける所見でしょう。

このような大きなメタルインレー(アンレー)が装着されている場合、レントゲン撮影診査を行っても、メタルインレー直下のむし歯を診査することは非常に困難です。そのため、的確な診断が難しいといえるでしょう。的確な診断のためには、メタルインレーを外し、マイクロスコープやレントゲンで診査をすることが必要となります。

銀歯の下がむし歯 神経に近い 神経を残す治療 根管治療

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です上画像は、ラバーダムを装着し、メタルインレーを外した状態です。
茶褐色に変色した部分はむし歯です。

本症例では、患者様の術前の問診より、深いむし歯が強く疑われました。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。深いむし歯治療や根管治療では、治療中の唾液の接触を予防すべく、「ラバーダム」を装着することが推奨されます。

むし歯の判断基準 むし歯を調べるには 齲蝕検知液 なるべく削らない方法

できるだけ歯を削らない その判定基準とは? 都内港区新橋内幸町虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷千代田区世田谷区の歯医者歯科齲蝕検知液(ピンク・赤色)を使用してむし歯を染色し、むし歯を削り取ります。

本症例は残念ながら神経が死んでいました。これを歯髄壊死といいます。

当院では、「神経を残せるか否か?根管治療は必要か否か?」について独自の診断基準で治療に臨みます。

それはマイクロスコープにより、歯の神経を診て診断する方法です。

また、術前の症状からも「神経を残せるか否か?根管治療は必要か否か?」をある程度、推断することが可能です。以下の表をクリック、ご参照ください。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

樋状根 根管治療 下顎第2大臼歯 

細菌に汚染された根管内の清掃・洗浄・消毒が終了した状態です。

根管治療は、歯の内部の細菌感染を取り除くことです。
当院では1~3回で根管治療は終了します。歯の内部の感染を取り除くためには、長期間・複数回ご通院頂く必要はありません。

歯の神経をとる メリットデメリット 歯が弱くなる 寿命が短くなる 本当か? マイクロスコープラバーダム根管治療

MTAとCWCTによる根管充填後の画像です。

当院には「神経を残したい!」とのご希望を胸に、多くの患者様が来院されます。

ネットで何でも検索できる