日別アーカイブ: 2021年6月11日

【放置危険】抜歯した後、放置すると、歯が伸び、傾き、顔変形? #インプラント

歯を失ってしまった過去を悔やみ、そのまま放置したらどうなるのだろうと、まだ起こってもいない未来を恐れ、後悔と不安を払拭すべくインプラント治療を決断する。

そんな患者様がホント多い。

抜いたままにしていても、歯並びは絶対変わりません。

歯並びが変わったり、歯が伸びたりしてしまうには、条件があるんです。

だって、考えてみてください。

皮膚をえぐるようなケガをした時に、押さえておかなかったからといって、皮膚が盛り上がって治ってしまうなんてこと、ありませんよね?

身体は適切な形を覚えています。傷が治れば元通りになるようになっているんです。

ただしこれには条件もある。それは後程お話ししましょう。

抜いたままにすると歯が伸びる、これ迷信。大丈夫!安心して!

抜歯、これは結構ショックで落ち込みますが、不安を感じ悩みこむ前に、その見方を変えましょう。

起きてしまった過去を悔いても始まらない。その解釈を変えるんです。

問題の見方こそが、問題です。

抜歯を悔いるのではなく、これまで頑張ってくれた歯に感謝をする。

自分自身の分身です、頑張ってくれた歯に感謝しましょう。問題解決は、そこからがスタートです

その上で、ならどうする?

抜歯で仲間が一人が欠けたのなら、残る仲間を助けるべく新たな戦力を投入する

噛む力が強くなり、思いっきり笑い、会話を楽しみ、好きなものを味わうことができる。毎日の食事が楽しくなる

このためにインプラント治療があるんです。

困難をネガティブに捉えるのではなく、その見方を変えれば、解釈を変えれば、起こってしまった困難は、「自分の味方」になるんです。

恐れに支配された「すべき」の気持ちではなく、明るい将来への「したい」の気持ちで治療に臨む。

現代心理学の父、ウィリアム・ジェームズはこう言ってます

『楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ』

脳科学者 茂木健一郎さんも同様に

『口角を上げて笑顔をつくるだけで、前頭葉を刺激して、思考がポジティブになる』

シェイクスピア曰く、「良いものも、悪いものも無い。人の考えでそれが決まる」

過去の『事実』は変えられませんが、『解釈』を変えることはできる。
今を、そして未来を素晴らしいものにすることで、過去は未来によって『上書き』されるんです。

当院では大変多くの患者様がインプラント手術を受けられています。

インプラント手術に限りませんが、辛い歯科治療。

こんな前向きな心持ちを望んで頂ければ、チョコっとばかり、通院するのが楽になるかもしれません!

今回の動画は歯では大変ご苦労を重ねていらっしゃる患者様の抜歯と同時に2本インプラントを下の奥歯に設置する抜歯即時インプラント手術の様子、ダイジェストです。

怖がりながらもいつも前向きに取り組まれているその姿勢に頭が下がる想いです。

動画の途中では、抜いたままにしても歯並びは変わらない条件、変わってしまう条件について分かり易く解説します。

ぜひ最後までご覧下さい

【抜歯後放置してると、歯が伸びてしまう条件とは?】

抜歯して放っておくと歯並びが変わる位という迷信、これには条件があるとお話ししました。

まずは変わらない条件、これはいわゆる正常な歯並びの方です。

正常な歯並びであれば、たとえ抜歯しても、歯並びは変わりません。

いわゆる人として理想的な形が維持できているので、その形態が変わることは無いでしょう。

では抜歯し、放置したことで、歯並びが変わってしまう方とはどんな方なのか?

それはいわゆる正常ではない方、といえるでしょう。

①全体にわたり『歯周病』が進行している

②歯が複数、失われている

③『かみしめ』が強く、そもそも、本来生えるべき位置にまで歯が生えていない

④歯並びが良くない

①歯周病は、歯を支える骨が溶けてなくなる病気です。そのため、

歯を失ったままにしておくと、残っている歯に負担がかかり、「正常な歯に比べて」歯が傾いたり、動いたりしやすいかもしれません。

②も同様でしょう。

多くの歯を失うと、抜歯し放置した隣の歯や、反対側の歯に負担がかかり、傾いたりすることもあるでしょう。歯は家の柱のようなもの。柱は多いほうが良いし、柱が少なければ、傾くこともあるでしょう。

そして、皆さんが聞いたことのある、「抜歯したままにしておくと、反対側が伸びる」という歯医者さんのご説明。

それは③のような状況をおっしゃっているのでしょう。

噛みしめている方は、本来生えるべき位置にまで生えることが出来ていません。

そのため、かみ合っている歯を失うと、抜歯すると、本来あるべき位置にまで歯が動くんです。つまり歯が伸びるんです。

これは④の歯並びが良く無い方にも言えること。本来あるべき位置に、歯が移動しがちです。

こういった歯の移動には「力」が大きく関与しています。

噛みしめの強い方、そのそも歯が少ない方は、歯並びの悪い方は、抜歯後そのまま放置することで、歯が動きやすいといえるでしょう。

ぜひ近隣の、最寄りの歯科医院で、ご相談の上、放置せずに治療に臨んでください。

インプラント治療だけでなく、ブリッジ、移植、入れ歯治療と治療法は様々です。ぜひ。

 

 

神経を抜いて 前歯が暗くなっている 最善の治療は何か

恐らく前歯の治療されてるのかと思いますが、私は左の一番と右2番を神経抜いて根元が若干暗くなっています。 前歯ということもあり、ホワイトニングして見た目をある程度綺麗にしたいです。 実際を見てみないとわからないのは承知ですが、最善の治療はなんだと思いますか?

コメントありがとうございます!

そうですね、おっしゃる通り、その暗さ、残っている歯の状態、かみあわせなど、見てみないことには分かりませんが、原理原則としてのアドバイスをさせて頂きます。

① 歯は削らないほうがいいです
→多少の色の暗さならば、そのままでも。
黒い原因が何なのか?によって、被せた方がいいのか、裏から明るい色のコンポジットレジンを入れたら治るのか、などなどなど、いろいろな方法があるでしょう。
出来れば削りたくはないですが、むし歯があったり、過去に樹脂を入れている経緯があれば、②以降となります。

② むし歯や詰め物があるならば、ファイバーコアを装着して、徹底的に形態を整え(=削る)クラウンをかぶせた方がいいでしょう
歯の表面だけを削る、ラミネートべニアという方法もありますが、適応症がありますのでご注意を。

③ ホワイトニングをして、ご自身の歯の本来の白さを出したうえで、色を合わせた方がいいでしょう

最善の治療法は、何を基準に最善と考えるのか?によって、人それぞれです。
削らないことを最善とするのか?歯をキレイにすることを最善とするのか?
とするのか?費用面や来院回数を基準に最善を判定するのかによって、その結果は様々です。

またその希望を患者様が明確にしたとしても、それを叶える術式を、歯科医師が持ち合わせているのか?という部分もございます。

ぜひご担当の先生とご相談の上で、ご決断頂ければ幸いです。