日別アーカイブ: 2023年4月15日

15年前の根管治療(根幹治療) やり直した方がいい? ジルコニアをかぶせる予定です

先生、質問です‥右上7番の奥歯、15年前に根幹治療済み銀歯ですが歯茎に近い所が虫歯になってます。

レントゲンで根は悪く無いらしいので被せ物だけ替える予定なのですが。

根は15年も前の保険治療なので、それにジルコニアを被せるのは不安です。

私は再根幹治療してから土台も替えてジルコニアを被せた方がいいような気がするのですが。

根は触らない方がいいのでしょうか?

先生だったらどうされますか?

コメント拝読いたしました!

大変良い質問ですね、素晴らしい!

今回の治療の際に、チェックすべき点、押さえておくべき点がいくつかあるように感じています

回答させていただきます、、、が!

大前提として、私は実際に拝見しておりません

そのため、病状が全く分からず、頂いた文章のみからの回答です

そのため適切ではない可能性が多々あります

実際に拝見して下さっている先生が、一番病状を理解されていることでしょう

そのため、いまのご判断が、その先生の知識と技術と経験において、一番のご判断であり、おそらくご判断された方法が、その先生が責任をとれる一番の治療法であると思われます。

ご自身の歯であったとしても、その治療法をご選択されることでしょう!

その点についてぜひご理解を頂いた上で、以下の回答をご参考程度にご一読頂ければと感じております

私であれば、どのようにするのか?を回答します、あくまで「私見」です!

では回答させて頂きます

①右上7番、なぜ『歯茎に近い所が虫歯』になっているのか?その原因は?
②なぜ症状がない歯を治療するのか?その理由は?歯科医師目線、患者さま目線でその両者の目線・ゴールは一致しているのか?
③この15年間、その病状はどうだったのか?痛みや違和感、腫れなどは無かったのか?
④『レントゲンで根は悪く無いらしい』⇒CT撮影はしたのか否か?
⑤再根管治療するならば、その理由は何か?ご担当の先生の術式は?

①について
口内病気は、むし歯・歯周病そして噛み合わせです。
その3点の診査診断が必要不可欠であり、その点に原因があるため、その点を解消する治療法を選択することが、治癒への近道であり、その点を私は明確にした上で、患者さまにもご理解いただいた上で治療に臨んでいます。

逆に言えば、この3点の網羅する治療であれば、安心確実なる治療となります

歯周病はないか?歯周基本検査の数値とCTを見れば明らかです

むし歯はないか?これはCTを見ること。そして以前の治療に不安や問題があるならば、ラバーダムとマイクロスコープで治療に臨むこと。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です、治療中の感染と治療後の感染を予防する精密なる治療であれば、再治療に問題はありません

あるとするならば、治療に際しての時間、費用(自由診療)かと思いますが、安心のためには不可欠です

おそらく、ご担当の先生のご判断は、今回の原因の一番を「かみあわせ」つまり「歯ぎしり」などによる歯に対する負荷が原因であると推察し、その力に対抗できるジルコニアに変えようとお考えなのではないでしょうか。

そのため、むし歯つまり以前の根管治療に問題はないだろうという推察なのでしょう

歯ぎしり噛みしめ食いしばりに対抗でき、なおかつ適切な噛み合わせとなるジルコニアを装着されるよていなのではないかと推察します

そのため、問題の無い歯を再根管治療する際に、「ラバーダム」「マイクロスコープ」無しでは、再感染の機会与えかねない、、、そうお考えなのかもしれません

ぜひご相談されてみてください!

②について
なぜ治療すのか?なにが問題なのか?歯科医師の先生はどうお考えなのか?患者様のご希望は何なのか?
それを払拭する治療なのか?ぜひご相談されてみてください、明確な回答がいただけることでしょう!

③について
病状の既往があったならば、必ず再根管治療です

④について
私は、クラウンやインレーなどの自費治療の際は、患者様が症状を感じていなくても、患者様のご理解とご同意がいただければ、必ずCTを撮影し、ほぼ再根管治療をした上でクラウンをかぶせます

再治療しない場合は、その前の治療が「根管治療専門医」の施術であり、ラバーダムとマイクロスコープで治療されており、その先生のお名前が明らかであり、なおかつ私の診断基準で問題が無い場合です

なのでほぼ確実に再根管治療をします

そうすれば、責任は私に生じます
私がすべての責任を負って治療します

適切な噛み合わせを与えると、噛めるようになると、痛みが生じてしまうこともあります
噛めていないと、根管治療が不十分であっても症状が出ないこともあるたからです

⑤について
上記で少し述べましたが、ラバーダムとマイクロスコープが再根管治療には必須ではないかと「私は」感じています
。これはあくまで私見かもしれませんが、学会ではラバーダムは必須であると日本でも、世界的にも見解は一致してします

ただし、マイクロスコープやラバーダムによる治療は、全ての歯科医院で行えるわけではないのが現状のようです。
そのような場合、大学病院への紹介や根管治療専門医の先生への紹介を経て、再度かかりつけの歯科医院でクラウンをかぶせるようにしている医院もあるようです

事実、当院にもそのようなご紹介患者様が多数いらっしゃいます。

ぜひご担当の先生と十分なるご相談をされてください!

でも、おそらくではございますが、再根管治療は必要ないほど、以前の治療がしっかりとされているのだとおもいますよ!(笑) 安心して大丈夫ではないかと私は感じています!(^^♪