院長ブログ

症例検討

本日は雨。台風も近づいているとのこと。
患者さまも来院しづらいご様子で、キャンセルもちらほら。
足元も不安定になりますので、ご無理されませんようお願い致します。

キャンセルで空いた時間に、スタッフと共に症例検討会。

現在拝見させて頂いている患者さまの現状を各自より報告頂いて、今後の処置方針を模索します。宮﨑歯科医院では、スタッフ総出で患者さまの治療にあたります。

その中でも歯科衛生士の役割はとても重要。

当院の歯科衛生士は、むし歯や歯周病の管理だけでなく、ホワイトニングコーディネーターの資格を有しかみあわせについても講座を修了しております。

現在の症例から過去の症例までレントゲンを供覧し、どのような処置が必要となるのかを共に考えました。

患者さまの歯並び、上あご下あごの位置関係から歯並び、鼻腔や舌の位置、骨格など様々なため、必要な治療も千差万別です。

患者さまと我々スタッフが、共通のゴールを目指して頑張ることが治癒への近道です

お困りの方は、当院の歯科医師だけでなく、スタッフまでお気軽にご相談ください。
必ずお力になれるでしょう。

 

姿勢のチェック

宮崎歯科医院では、かみあわせの不具合を感ずる患者様には「かみあわせの検査」を行いチェックします。

その中でも重要なのが、「姿勢」。

立ち姿勢すわり姿勢歩き姿勢、寝ているときの姿勢。
姿勢がかみあわせに及ぼす影響は多大なるものです。

若いころはインナーマッスルもしっかりしてますが、歳とともに、また仕事柄無理な姿勢が続くと、気づかないうちに、無理な姿勢を自分に強いていることがあります。

下あごの骨は頭蓋にぶら下がっているため、容易にその位置が変化します。
姿勢の崩れ+口内の変化(歯科治療など)により、かみあわせに不具合が生ずるのです。

当院では、かみあわせの不具合のある症例は、カイロプラクティックへのご紹介や定期的な症例相談により、処置内容を検討しております。

ウォーキングレッスン

ポスチュア(姿勢)スタイリストでポスチュアウォーキング協会 会長 創始者のKIMIKOさんのウォーキングレッスンを受けてきました。
(詳しくは右写真をクリックしてくださいね)

立ち姿勢、歩き方を基本から教わりました。

「まず自然な立ち姿勢があってはじめて美しく歩くことができる。」

「筋肉で歩くのではなく、骨格を意識して、踵の上に骨盤、頭をのせて。」

日々の何気ない姿勢から、かみあわせに不具合が生ずることが多々あります。
そのような症例では、歯の治療ではなく、姿勢を治すことがまず必要です。

美しく歩き、健康で豊かな毎日を過ごす。
ぜひみなさんもレッスンを受けてくださいね。

すぐ治る方の共通項

どんな人でも生きていれば調子を崩すことはある。
歯の不具合も同じ、かみあわせの不具合は、その最たるものであろう。

いままで大丈夫だったのに、突然調子が悪くなった。
原因は様々だが、調子のいい状態に戻せば治るはず。
必要な治療を施し、もとあった生活環境に戻すことが大切。原因は歯だけではない。

スポーツでも力が入っていると身体は硬くなり、いい動きができないように、身体や歯の調子も「良い加減で抜けた状態」がいい。ストレスは身体によくない。

調子の悪さが継続すると、 「どうして調子がわるいんだろう?なぜだろう?」とひとりで考え込むことが多くなる。
ヒトは考えるほどに「迷い」を深くする生き物。考えるより、心地いいものを感じ、前向きに努力を重ねるほうがよい。

治りの良い方に共通することがある。
「素直」、治療に対する疑いがない。
「勇気」、治療の決断が速い。

これまで大変なご苦労を重ねてきたことは口内を診れば明白。
しかし、その判断は柔軟で、行動が速い。
治りの良い方に共通してある心理的特徴。

人生の心構えと基本動作。患者さまから教えを頂くことは多い。

 

歯は「柱」

『家の柱』 が折れてしまったら、どうしますか?

他の柱に負担がかかり、家が倒れないように、
皆さん迷わず修理、新しい柱を立てるでしょう。

右写真、赤矢印の歯が折れてしまいました。
患者さまは反対側をご使用されており、困っていないご様子、しばらく経過観察です。

しかし、歯は「家」で例えるならば、『柱』。
一生涯使用する『柱』です。

黄色赤色で示した 『下あごの骨』
大きさが違います。

大きければ大きいほど、「かむ力」が強くなる。
家でいうならば、「大きな地震が頻発する」ということ。

かむ力が強い症例は、歯に負担がかかります。
一本でも柱は多い方がいいのです。

ひとつの柱を大切にすること。
柱を失ったら、新しいしっかりとした柱を立てて、安心して生活できる家を維持すること。

歯の治療でとても大切な考え方です。

認定試験合格

宮崎歯科医院の歯科衛生士2名が、日本歯科審美学会ホワイトニングコーディネーター講習会認定試験に合格しました。

当院で多くのホワイトニング症例を受け持つ2名!

休日返上で、日本歯科審美学会の講習会を受けての合格!
頭のが下がる思いです、本当におめでとう!

ホワイトニングをお考えの患者さま。
歯周病だけでなく、かみあわせにも精通した当院の歯科衛生士ふたりにご相談ください!

金属アレルギー インプラント

歯科インプラントの主流である『チタン』は、生体適合性の高い身体に優しい金属材料ですが、急速に普及するインプラント治療とともに、チタンインプラントに金属アレルギーを訴える患者さまがいらっしゃることも事実です。

現在歯科インプラントに使用されるチタンは、純チタンとチタン合金が主となっています。
ともに生体適合性の高い材料です。チタンは、インプラント以外にも矯正用ワイヤーや金属床義歯(入れ歯)にも使用されています。

ごく少数ではありますが、歯科インプラントのチタンにアレルギーを示す文献や発表があります。
チタンは非常に生体適合性の高い材料ですが、チタン表面に大きな外力が加わるとダメージを受け、表面の安定な不動態被膜が壊れチタンイオンが溶出しやすくなり、それがアレルギーの原因ではないかという記述があります。そのため宮崎歯科医院では、純チタン製のインプラントフィクスチャーを用いて外力のかからない埋入操作および力を逃がす「かみあわせ」に注力したインプラント治療を行うよう心がけています。

「チタンだからアレルギーは絶対に起きない」とは説明できない現在ではありますが、チタンは生体適合性の極めて高い材料であることも事実です。

チタンに対してアレルギーを発症しやすい体質の患者さまとして、

・薬、食品、化粧品をふくめ、複数の物質にアレルギー症状がある
・原因が明らかとなっていないインプラント失敗の既往がある
・掌蹠膿疱症、口腔扁平苔癬などの金属アレルギーに関する疾患の既往がある

が挙げられています。このような患者さまは、術前にチタンアレルギー検査を行うことが望ましいでしょう。

現在普及しているインプラントシステムは成功率の高いインプラントです。
ご心配な点はご質問ください。お力になれるでしょう。



ショートインプラント

インプラント治療を受けたいけれど「骨」がない・・・
様々な理由で抜歯となった歯の周囲の歯槽骨。インプラント治療には不十分な量となってしまっていることもしばしばです。

現在では失った歯槽骨を再生する方法があります。しかし人工的に再生させた歯槽骨は、経時的に再び骨吸収しやすいという文献もあります。
可能ならば、大規模な骨再生手術は避けたいものです。



宮崎歯科医院では、このような症例に「ショートインプラント」を使用します。

かみあわせが整えば、骨再生手術が様々な理由でできない場合、ショートインプラントの出番です。

以前は15mm以上の長さのインプラントが必要であるとした考え方もありましがた、現在では6mmのショートインプラントで通常の長さのインプラントと変わりない結果が得られるようになりました。

 

 

 

右写真のような骨幅が薄く、下あごの神経までの距離は短く、骨再生のできない症例に効果を発揮する「ショートインプラント
インプラント治療に限らず、治療には「治療計画」が不可欠です。
歯科医師や関わるスタッフ、そして患者さまが一体となり、治癒への道を進みましょう!

 

 

 

 

 

インプラント治療の流れ

ご質問と問い合わせの多い『インプラント治療の流れ』についてあらためて簡単にまとめました。
ホームページ内にも掲載されています。ご参考ください。

保険外治療とは

保険治療とは?保険外治療とは?

歯科治療には、保険治療保険外治療(=自由診療、自費診療)があります。治療費の一部を国が負担し、ルールで決められた方法・材料で行うのが保険治療です。患者さまもクリニックもこのルールに従わなければなりません。当然限界があります。保険治療は、誰にでも当てはまる必要最低限の治療ですが、誰もが受けることのできる便利なシステムです。

国民医療費の増大と財源の縮小により、保険治療でまかなえる範囲は少ないのが現状です。保険治療は、「病気に対する治療」であり、「最低限の機能回復」に重きが置かれています。残念ですが、「より自然に、より快適に」という考え方は保険治療にはありません。そのため、「より自然に、より快適に」に貢献するインプラント治療、矯正治療、審美歯科治療、かみあわせ治療は、保険治療の対象外とされています。

医療は日々進化してます。いまでは治療法として多くの選択肢が用意されるまでになりました。価値観や個体差に対応しなくてはならない現代の歯科治療において、画一的なルールに則った旧態依然の保険治療には限界が見え隠れします。

宮崎歯科医院の保険外治療とは

「歯を白くするなら保険外治療のセラミックですね、費用は〇〇ですよ」
こんな説明を受けたことはありませんか?

この説明では、「セラミック」という「材料の値段」にばかりフォーカスされ、そこに注ぎ込まれる「知識や技術、経験」は無視されています。これでは1円でも安いところの方がいい!と考えるのはあたりまえなのかもしれません。

保険治療では、一定のルールが患者さまと歯科医師に課せられますが、保険外治療にはそれがありません。

歯科治療は「ものづくり」的な側面、職人的な側面をもちます。「ものづくり」の価値は、「どれだけの人が携わり、その携わる人の知識と技術と経験」にあると言われます。
保険外治療の価値は、保険のルールに囚われない、「携わる人の知識と技術と経験、心遣いの結集」なのです。

セラミックを代表とする素晴らしい材料や、高度な設備や器具器材を使用したとしても、使うのは「人(ひと)」です。同じ材料、同じ機器を使用しても、使う人の「知識、技術、経験」に違いがあれば、結果は大きく変わるでしょう。

歯科治療は人工物を身体に装着する医療です。歯科医師の知識や技術だけでなく、その考え方や「心」までもが治療の結果に影響を与えます。

しかし、患者さまに「目に見えない価値」を説明するのは困難を極めます。またその良し悪しは、治療後しばらくたってからでないと評価できません。
当院と他院を、金額や材料を比較し検討される患者さまもいらっしゃいますが、優劣の判断は困難を極めることでしょう。

そのため、宮崎歯科医院では、患者さまとの長いお付き合いをお願いしております。

長いお付き合いの中から、我々の知識と技術、心構えや熱意がご理解いただけるかと思います。 そこにこそ「保険外治療の価値」が見いだせるのではないかと感じております。