日別アーカイブ: 2019年11月3日

抜歯の基準《なぜ抜歯が必要か?》

抜歯基準 なぜ抜歯するのか なぜ抜歯が必要か?

《当院の抜歯の基準について》

「歯を抜かずに残したい!」
「根管治療で残したい!」
「歯根端切除術で歯を残せませんか?」
「抜歯してインプラントと云われたのですが・・・」

抜歯。可能な限り、避けたい治療です。

これは、患者さまも我々医療スタッフも同様の見解であり、希望でしょう。

宮崎歯科医院では、『抜歯』と判定するための基準が存在します。

その基準について分かりやすく解説させていただきます。

抜歯の基準には2つあり、その基準に基づき診査診断を行います。

① 一般的な抜歯基準

1)歯を支える骨(歯槽骨)が、その歯根の2/3以上のなくなってしまっている症例。

2)歯周病の進行度合いを診査する「歯周基本検査(ポケット測定)」の数値が、
 8~10㎜以上の症例。

3)歯を触ると歯が、垂直的に浮き沈みするほど動揺している症例。

4)歯が縦に折れ、歯根の先端にまで及んでいる場合。


下表は、歯周病の進行度合、その時の歯周ポケットの数値、それに対する治療法を示した表となっています。

歯周病 どんな治療法 歯周ポケットで診断 

根管治療の成功率について

② 相対的な抜歯基準

治療ができない訳ではないが、治療後に痛みや違和感が残ったり、後に抜歯となる可能性のある症例を以下に列記します。その点を
考慮した上で抜歯か保存かを決めます。

1)その歯がかみあわせの安定のためにどれほど重要か?
2)咀嚼機能への影響力
3)その歯を残す治療への「努力と結果」が見合うかどうか?(時間的、経済的、技術的)
4)見た目に与える影響
5)抜歯しないことで、周囲に与える悪影響の可能性
6)抜歯した方が、ブラッシングし易くなる場合

 

は、どんな治療を施しても、その治療効果は得られないため抜歯が最善の治療法となります。

は、
・ 咀嚼機能の回復にどれほどその歯が寄与するのか?
・ 審美性の回復のためにどれほどその歯が寄与するのか?
・ 矯正治療やブラッシングのし易さを考慮した便宜的に抜歯
・ その歯を治療することによる経済的な支出や治療期間
・ 治療により生ずる一過性の痛み
つまり、
・ 治療しても早々に抜歯となる可能性のある歯
・ 食事に関与していない歯(親知らずなど)
・ 審美的に問題がない歯(親知らず、奥に入り込んで見えない前歯など)
・ 矯正治療のため必要な抜歯
・ 治療してもそれにより生ずる「痛み」「経済的支出」「治療期間」などが、
受ける治療に相応ではないと”患者様”が感じる場合

 

抜歯の基準については、”絶対的な基準” ”正しい”というものが存在するわけではありません。

たとえば、グラグラで少々痛みのある歯でも、患者さまが抜歯を拒否すれば抜歯はできません。

また、たとえ、いずれ抜歯になったとしても、生涯のうち少しでも自分の歯を残したい!とお考えになり、そこに治療期間と経済的支出を費やすのもひとつの治療法です。

患者さまのライフスタイルや価値観も影響してくるのが”抜歯の基準”です。

当院では、患者様の病状は勿論のこと、治療に対するご希望を伺った上で治療に臨ませて頂いております。

一生に一度の歯科治療 やり直しのない歯科治療をスタッフ全員で目指す 良い歯科医院 信頼できる歯科医院を目指す スタッフのため 患者様のため を目標に!

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