日別アーカイブ: 2019年12月10日

シーラントについての当院の見解

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル当院のyoutubeチャンネルの上の動画に頂きました「むし歯予防 シーラント」に関する当院の見解について供覧させて頂きます。ご参考ください!

虫歯予防のための永久歯のシーラントについてどういった意見をお持ちですか? 宮崎歯科さんではやっていますか?

むし歯予防の永久歯のシーラントについて「当院の見解」をお話しさせて頂きます。よろしくお願い致します。

当院では、東京新橋虎ノ門という開業立地もあり、お子様の患者様が非常に少ないのが特徴です。そのため、お子様はご紹介の方のみ拝見させて頂いております。 症例数が少ないため、ご参考までにお聞き頂ければ幸いです。

但し、私の専門は「咬合」「咀嚼」「顎関節症」で大学院を卒業させて頂きました。 その経験のもと、お話しをさせて頂くと、歯の溝を埋めることによりむし歯予防をする「シーラント」は、当院では行いませんし、おススメもしておりません。

理由は、「歯の形態には理由があって、その形態が形作られている」からです。 私の専門分野である咀嚼では、歯の溝と突起が、咀嚼能力に影響を与えることがデータとして分かっております。溝を埋めてしまうと、咀嚼能力が低下します。また、上下の歯の接触は、「点」で接触するのが理想ですが、「面」で接触するようになってしまう可能性があります。

これはどういうことかというと、歯が、「切れない包丁」「先の丸まった画鋲」となるということです。 相当な力を込めないと、咀嚼しづらくなるということになります。

歯科治療にとって、一番の問題は「歯が擦り減ること」です。

それを助長するかみしめや歯ぎしり、それをし易くする「溝を埋める」治療、シーラントは当院ではおすすめしておりません。

もしむし歯予防のために何かを対策を考えるのであれば、まずは適切なブラッシングが必要ではないでしょうか。 またそれにもまして、日頃の食生活です。 軟らかい糖質や脂質(コンビニ弁当や菓子パン)は、歯に粘着し、むし歯を助長します。身体にもよくありません。 昔なつかしい日本の食生活、野菜や魚、脂質の少ないたんぱく質を取る食生活は、咀嚼と同時にいブラッシングしているようなものです。 シーラントの前に、ブラッシング。ブラッシングの前に、食生活。これが当院の考え方であり、当院にご通院頂いております患者様への「口腔衛生指導」です。ご参考頂ければ幸いです。

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