日別アーカイブ: 2019年12月11日

差し歯が揺れている 抜歯 インプラント?

当院に頂いたお問い合わせ「差し歯がぐらついてる、入れ歯にしなくてはいけないでしょうか?インプラントはしたくありません」との内容に回答させて頂きました。

同じ悩みを抱えていらっしゃる患者さまも多くいらっしゃいます。
ここに供覧させて頂きます。ぜひご参考ください。

ご相談内容

よろしくお願いいたします。前歯の差し歯が少しぐらつき、歯茎も少し痛み?違和感があります。
30年程経っており、新しくしないといけないかな?と思い歯科医に相談しました。
答えは、今差し歯が揺るんでいるなら、次に新しい差し歯を入れても、歯茎がダメになっているので同じですとの事。本当に差し歯を諦めて、入れ歯にするしかないでしょうか?インプラントは考えておりません。
アドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。

メールでご相談、セカンドオピニオン お気軽にご相談下さい

はじめまして。
宮崎歯科医院 宮崎と申します。
どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。
回答させて頂きます。よろしくお願い致します。
実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

「前歯の差し歯が少しぐらつき、歯茎も少し痛み?違和感」があるとのこと、具合はいかがですか?

診て下さった先生のお言葉、
「今差し歯が揺るんでいるなら、次に新しい差し歯を入れても、歯茎がダメになっているので同じです」とのことですが、この“根拠”についてのご説明は頂けましたでしょうか?

抜歯基準 なぜ抜歯するのか なぜ抜歯が必要か?もし、患者さまが当院にご来院いただき、
「30年程経っており、新しくしないといけないかな?」
「前歯の差し歯が少しぐらつき、歯茎も少し痛み?違和感」
とのご希望と症状を伺った場合、まずはその症状の原因を診査させて頂きます。

診査の目的は、
「歯が折れているか否か?」です。

① もし、差し歯を支える「歯根」が、竹を割ったように“縦”に割れているようであれば、治療法としては「抜歯」が最善の治療法となるでしょう。

② また、“縦”ではなく“横”に折れるように割れているのであれば、再度差し歯ができる可能性が高まります。

③ また、むし歯により差し歯が緩んでいるのであれば、これも再度、差し歯ができる可能性があります。

④ しかし、②と③の場合でも、隙間から深くむし歯が進行している場合もございます。その際はむし歯をけずりとるのですが、あまり深いと差し歯を差し込む歯根の長さが短くなってしまい、差し歯をしても持たない場合もございます。その際は、もう一度差し歯を製作してみるのか?だめになるなら早々に抜歯をするのかを相談しなくてはならないでしょう。

⑤ 他に、歯が揺れているのではなく歯を支える「歯ぐき(歯周組織)」に問題があり、揺れていることもあります。いわゆる歯周病です。

⑥ ②③に該当し、歯を残せるのであれば、再度根管治療のやり直しが必要です

考えられる治療法としてはおそらく①~⑥ではないでしょうか。その際、かみあわせの診査・調整も同時に行った方がいいでしょう。

①~⑥、どれに該当するのかにつきましては、基本的な歯周病の検査とレントゲン。あわせてCT診査などを行うと有効です。

一番分かりやすいのは、差し歯を丁寧に外して診て、実際の病状を直接見ることが一番確実性の高い診査方法といえるでしょう。

今診て下さっている先生が「抜歯」を説明するならば、「歯が折れている」「むし歯が非常に深い」「歯周病が極度に進行している」ことをご存じなのかもしれません。ぜひ、その点についてご相談してみてはいかがでしょうか。

回答は以上となります。

当院の受付スタッフに申し伝えておきます。
診査や診療のご希望の際は、当院までご連絡ください。

03-3580-8110

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。
よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)
必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

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