日別アーカイブ: 2021年12月25日

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mta治療をしても結局神経をとることになってしまうのはどのような理由?

動画いつも拝見しております。 mta治療に関して質問があります。 mta治療をしても結局神経をとることになってしまうのはどのような理由からでしょうか?また歯医者さんの技術力がかなり影響するのでしょうか?

コメントありがとうございます。
回答します。
他の歯科医師の先生の症例については、その経緯・詳細を存じ上げないため分かりませんが、私が経験したことでよろしければ回答させて頂きます。

まずは大前提として、『MTAをすれば神経が残せる』ということではないのは確かです。

神経を残せるか否か、これは確かに歯医者の技術力が関係します。

事実、私がまだ症例数が少ないころは、その診断能力の未熟さを、今となっては痛感しているからです。

その上で、絶対に必要となるのが
・ラバーダム
・マイクロスコープ
です。

これ無くして、治療の成否を語ることは意味を為しません。

ラバーダムは口内に手術室を作るようなものです。
手術室ではなく、野原で手術をして、その成功率を語っても意味はないでしょう。

また、肉眼、ルーペでの神経の正否の確認は不可能であると、私は感じています。

こういった技術力、診断力の差は、明らかに存在します。

その点をしっかりと押さえても、結局神経を取ることがあります。

これは以下の点が関連しているように感じます。

①患者様の免疫機能

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
マイクロスコープで徹底的に取り除きますが、むし歯の細菌は0.5~1.0㍈、目で見える限界は100~200㍈。
絶対に見ることはできません。

そのため、取り切れていない細菌は、患者様の免疫に頼らざる得ないのが現代の最新歯科治療です。

この免疫機能の低下をどのように我々は判断しているのか?

私は、患者様の「姿勢」「口呼吸」などで総合的に判断し、その可能性を患者様にご説明した上で、治療に臨むようにしております。

②かみしめ、歯ぎしり、くいしばり

こういった習癖をお持ちの患者様は、冷たいもの熱いものがよりしみるようです。
その機械的な刺激や温熱刺激により、神経が壊死するようです。

事実、私が行ったMTAの神経を残す治療後、神経が壊死した症例では、この習癖を持つ患者さまばかりであること、
また根管治療に臨む際、むし歯の取り残しは全くなかったことを確認しています。
これはこのチャンネルの動画でもいくつもご覧頂けるようにしております。
ぜひご参照ください。

現在感じている主な理由はこのようなものでしょう。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。